ロードスター フォグカバー&リップスポイラー 本塗り

road222 先日グレーの1コートソリッドで下塗りをしておいたロードスターのフォグカバーとリップスポイラーです。その後熱を掛けて塗膜を完全硬化させ、表面を#800で研いで全体の足付け処理を行います。

road223 パッと見は綺麗なのですが、ザラザラとした素地の梨地の影響で表面は艶が引けたような状態で、またPP(ポリプロピレン)特有のペーパーを掛けた際の毛羽立ちが目立ちます。

road224 全体の素地調整を終えたら台にセットして本塗り開始です。

road225 若干でも下地が露出している個所にはスポット的にプラスチックプライマーを塗布しておきます。PPやPAなどのオレフィン系はプライマー無しでは確実に塗料が密着しませんので多少遣り過ぎるくらい念を入れておくと安心です。

road226 ベースコートにはマツダ純正色の「トゥルーレッド」(カラーコード:A4A)を塗布し、クリアーは高品位なタイプの「クリスタルクリアー」を塗って本塗り完了です。

road227 この色は初めて塗りますが、ソリッドカラーの赤ではかなり鮮やかな塗色になるのではないでしょうか。

road228 下塗りのお陰で、塗りっ放しでも艶々の仕上がりとなります。

road229フォグカバーはかなり狭い個所もあって、そういった個所は普通に塗っても奥まで塗料が届かない為、エアー圧を落として超至近距離で塗るようにしています。

よく純正塗装ではこういった奥まった個所にプライマーがしっかり入っていない為、その上から塗装を行う際に既存の塗膜の密着不良によりチヂレが生じたりしますが、今回は下地の段階からその点には気を付けて作業していますので問題ありません。

それでは完成次第改めて紹介させて頂きますね。どうぞもう少々お待ちくださいませ!

アルミ製ECUボックス結晶塗装 完成

box22 こちらもお待たせしました!アルミ製のECUボックス、結晶塗装の赤で完成となります。

最初の状態も紹介しますね。

ecubox元々はアルミ無垢の状態で、切削したパーツやアルミ板を溶接して作られた物です。

正面にECUが取り付けられるとの事で、そこと底面は塗らないようにしてあります。

box23 結晶目も綺麗に並んでくれたと思います。

box24 平面はサンダーを掛けていますが、溶接部分はビードが削れないようにワイヤーブラシとスコッチで研磨しています。

box25 アルミ無垢の状態も格好良いですが、溶接した個所は腐食がし易いので、そういった点では塗装もお勧めかと存じます。

box26 装着されると裏側は多分見えないと思いますが、一応天面同様に仕上げてあります。

box27それでは後程完成のお知らせメール差し上げますね。この度のご依頼、誠に有難う御座いました!

日産L型ヘッドカバー 結晶塗装 完成

nissan30 先日本塗りを終えていた日産L型6気筒エンジンのヘッドカバーです。その後凸部を研磨して光らせ、露出したアルミ素地にクリアーを塗っておきます。

nissan21 そしてクリアーが完全硬化したら完成となります。お待たせしました!

nissan22 NISSAN2000の文字は元々違う文字だったらしく、それを削り落として新たにアルミ板で作成した物が貼ってあったのですが、旧塗膜を剥離する際に溶剤槽に浸けておいたら全部剥がれてしまいました。ですので改めてそれらを回収し、今回は構造用エポキシ接着剤で取り付けておいたのでもう今後は剥がそうとしても剥がれないと思います。

nissan23 凸部の研磨は極力エアーツールには頼らないようにしていますので、各部のエッジはしっかり立って平滑に仕上がっていると思います。

nissan24 天面は殆どがアルミ素地になるので、結晶塗装の見た目としては側面の方がメインになる感じです。

最初の状態も紹介しますね。

nissan2元々艶ありの黒で塗られていたのですが、下地処理は行わずそのまま塗られていましたので、アルミの素地が粗がそのまま出ていた状態でした。艶あり仕上げで美しく見せるにはそれ相応の下地処理が必要で、それを行うとS20のヘッドカバーのように美しい仕上がりにする事が出来ます(ただしコストは相当大きくなりますが…)。

nissan25結晶塗装のメリットは、先ほどのような粗い素地のままでも単に塗るだけで美しく見せる事が出来る事です(ただ勿論限界はありますが)。

nissan26 こちらは今回見本として同梱して頂いた塗膜片で、塗装屋の視点からすると到底同じ色とは言えませんが、多少なり雰囲気は似せられたと思います。

nissan27 最初のような角が丸くなったような研ぎはしていませんので、全体的にカチっとした雰囲気を感じられると思います。

nissan28 私も最初の頃はそうだったのですが、面研にエアーツールを多用すると角が取れてしまい平滑な面が出ません。シングルアクションは勿論、ダブルアクションでも同じです。とにかく固い当て板を使ってしっかり#120から手研ぎで始めるとエッジが立ったシャープな仕上りになります。ただ手研ぎでそれぞれのペーパー目を消す作業は結構大変なんですけどね。

nissan29それでは後程完成のお知らせメール差し上げます。この度のご依頼、誠に有難う御座いました!

ダイハツコペン コーナーセンサー(ソナー)塗装承ってます

copen 先日到着しておりましたダイハツコペン用の純正コーナーセンサー(ソナー)です。この度のご依頼、誠に有難うございます!

copen1 こちらのコーナーセンサーは以前も同じ物を施工していて、やはりと言うか今回の部品も分解は出来ませんから、リング状の黒いゴムはマスキングでの対応となります。

ただしこのゴムは通常のゴムでは無くどうやらシリコーン系で、マスキングテープすらまともにくっ付いてくれないので本塗りはかなり難儀となる恐れがあります。失敗した場合のリカバリーも難しいので、私的には余り手を出したくない案件ではあるのですが…。

以前の施工例の画像も紹介しますね。

copen7この時はソリッドカラーの白だったのでペーパー目などは気にしなくて済みましたが、今回はシルバーなのでデリケートにならざるを得ません。

copen2さらに今回の部品は、恐らく前回には無かったであろう、中央の金属部品の表面にヘアーライン状の凸凹があります(一体何故・・・苦)。

ただオーナー様も気づかなかったくらいですので、実際に車体に装着されれば殆ど判らないと思いますから、今回は特に気にせずこのまま足付け処理のみで塗装を行う事とします。

塗色についてはコペン純正色の「ブライトシルバメタリック」(カラーコード:S28)で、クリアーは高品位なタイプの「クリスタルクリアー」への変更で承っています。

最近は特にお勧めしなくてもクリスタルクリアーをご指定される方が多く、皆さんよくこちらのサイトを見られているなぁと、少々戦慄を感じています関心している次第です(笑)。

それでは作業進行しましたらまた紹介させて頂きますね。改めましてこの度のご依頼、誠に有難うございます!