SHURE SM58マイク 本塗り

mic110先日オリジナルのロゴデータを作成していたSHUREのSM58ボーカルマイクです。

mic127 本体は#320~#800のペーパーを使って足付け処理を行い、グリルボールはペーパーだと細部までの処理は難しいのでナイロンブラシとウォッシュコンパウンド(液体状の研磨材)で処理しています。

mic128ベスカラーはAUDIの「PHANTOM BLACK PEARL」(カラーコード:LZ9Y)で、グリルボールはロゴと同じ色のSPFシルバーなのですが、マイク本体と色を合わせる為に下色として同じ色を塗っておきます。

mic129 予め用意しておいたマスキングシートを貼ります。

mic130 今回使用したシルバーはSTANDOX原色のJLM906 SPFシルバーで、先日本塗りを行ったプレオのルームミラーと同じく下地の黒を透かした3コート仕様とします。ただし膜厚は極力つけたくはないので原色をそのまま使用しました。

mic131 こんな感じでベースコートが完了です。シルバーは薄膜になるよう気を付けているのでブツ切りマスキング際も綺麗に仕上がっています(ここがガタガタになるのが私的に許せませんでして)。

mic132 さらにクリアーを塗って本塗り完了です。クリアーは耐擦り傷性の高い「クリスタルクリアー」を使用しています。

mic133 グリルボールは元々のシルバーに比べてかなり金属感が出て、この画像だと伝えきれないのですがまるでメッキが掛かったようにさえ見えます(形状が活きているのだと思います)。

mic134ベースコートの黒メタリックとSPFシルバーのロゴが相性よく仕上がっていると思います。

週明けに熱を掛けて完全硬化させ、その後磨き処理を行って数日寝かしたら完成となります。来週末には出来上がると思いますのでどうぞもう少々お待ちくださいませ!

メルセデスW124ヘッドカバー 結晶塗装承ってます

benz251 先日到着しておりましたメルセですベンツW124のヘッドカバーとプラグカバーです。この度のご依頼、誠に有難う御座います!

benz252 現状としては、こちらの部品にしてはかなり状態の良い方で、ただマグネシウム分が多い素材の為に全体に腐食は発生しています。BMWのヘッドカバーやランエボのヘッドカバー然り、これはもう仕方無いですね。

benz253 と言う訳でまずはアルカリ洗浄槽に浸け置きし、油や汚れを落としたら一旦いつものブラスト屋さんに送り、強力な直圧ブラストにて塗膜と腐食を根こそぎ削り落として貰います。

その後はさらに通常のプライマーでは無く、再発を抑える為に(マグネシウムは必ずと言って良い程再発します)耐蝕性の高い浸透側エポキシプライマーを使用しての重防錆仕様とします。

benz255ご依頼内容としては、ヘッドカバーとプラグカバー本体は「鮮やかな結晶塗装の青」(途中で変更となりました)で、こちらのプラスチックカバーは通常塗装の「艶消し黒」で承っております。

恐らく耐熱性のある樹脂なので結晶塗装にも対応出来るかも知れませんが、万が一の変形と、またこれら全てが青になるとクドくなり過ぎる恐れがある為、こちらは劣化して白ばんだ樹脂を黒々とリフレッシュする感じとなります。

以前の施工画像がありますので紹介させて頂きますね。

w12418 完成イメージはこのようになります。今回のプラスチック製カバーは上の画像の左側に着く感じですかね。

atenza83 樹脂カバーの艶消し黒塗装に関してはこちらのアテンザのエンジンカバーが参考になるかと思います。緑に塗った部分は元々ザラザラとした梨地で、普通に艶ありの塗装を行うと気持ちの悪い仕上がりになりますが、つや消し仕上げにする事によって中途半端に埋まる梨地も目立たずツルンとした艶消しに仕上がります。また樹脂素地のように表面が経年で油切れを起こしたような劣化もしません。

それでは作業進行しましたらまた紹介させて頂きますね。改めましてこの度のご依頼、誠に有難う御座います!