スバルXVフロントグリルメッキモール 本塗り

legacy20 画像ではレガシィのメッキモールも写っていますが、今回本塗りを行っているのは奥にあるスバルXVのフロントグリルメッキモールです。

legacy21 同じメッキパーツなので下地処理は並行して行い、今回は「黒」を纏めて本塗りを行っています。ですのでレガシィのフロントグリル枠とメッキモールはもう少々お待ちくださいませ。

xv27 タイミング的には少し早いのですが、今回は「艶あり黒」を纏めて塗っていますので、こちらのスバルXVのメッキモールも一緒に本塗りを行う事が出来ました。

xv28 ベースコートの黒を塗り、クリアーを塗って本塗り完了です。今回のターンではクリアーは全て高品位なタイプの「クリスタルクリアー」に変更しています。

xv31 ちなみによくカタログなどで「ピアノブラック」と記載されていますが、自動車塗装業界では通常そういった単語は使いません。特にディーラー勤務だと決まったことしかやらないので「???」と話が通じないと思います(まさに私がそうでした)。

xv32その他の色に関しても、例えば「ピュアホワイト」と言われても何のことだか判らず、色は「明度」「彩度」「色相」で表現するのが一般的で、白であれば「青い」か「赤い」か「黄色い」か、或いは「黒い」か「白い」といった表現をします。まあ白が白いっていうのも変ではありますが(苦笑)。

また「トーン」と言うのも塗装業界で使う機会は殆ど(と言うか全く)無く、それよりも塗装(顔料)は透かしと表面で見た時の違い=「フリップフロップ性」が大きく関わって来るので、「正面は明るさが出せたのに透かしの黒味が出せない」といった一見矛盾したような色の作り方をします。ベースコートの塗料原色だけで60~70種類ありますが、塗装屋はすべてそれぞれの癖を把握しておかなければなりません(と言っても仕事でやっていればそれ程難しい事では無いんですけどね)。

と話が逸れてしまいましてすいません。

それではこちらも完成次第改めて紹介させて頂きますのでどうぞもう少々お待ちくださいませ!

クラウンアスリート フロントグリルエンブレム 本塗り

crown6 こちらも無事本塗り完了しておりますのでご安心下さいませ。クラウンアスリートのフロントグリルエンブレムです。

crown7 とにかく形がイビツで、下手にペーパーの角を立てるとスジ状に彫れてしまいますから注意が必要です。

crown8 こういった場合でも当て板を使わないでサフェを研ぐという事は無く、研ぐのが難しい個所もそれに合わせて何からしら固い物を用意し、ペーパーを当てて研ぎます。今回はアクリル板の断面を平らに研ぎ出して使っています。

crown9 最後は当たりのソフトな布状の研磨副資材を使ってペーパー目を均します。

crown10 途中でシリコンオフなどをスプレーして艶を出しては研いだラインのチェックをし、良くなったら綺麗に清掃して台にセットして本塗り準備完了です(実際は塗るまでの全ての準備を前日までに行い、本塗りは翌日朝からスタートする場合が多いです)。

crown11 ベースコートの黒を塗り、クリアーを塗って本塗り完了です。

crown12こちらも実際はベースコートを2~3コート塗った時点で全体をチェックしていて、細かい毛埃などが付いていれば#1300のペーパーで中研ぎをし、良ければ再び最後のベースコートを塗ってからクリアーに移行しています。

また本塗りの際には前日までに床の清掃なども終わらせておき(今回も全面スチーム洗浄しています)、塗装前にはあらゆる所をエアーブローしてホコリを飛ばしておき、服も本塗り用の物に着替えて挑んでいます。小物だからといって何も気にせずいきなり始めて綺麗に塗れる訳ではありません。

それではこちらも完成次第改めて紹介させて頂きます。どうぞもう少々お待ちくださいませ!

ハーレーヘッドライトバイザー 本塗り

harley85 先日メッキ素地用の下地処理を行い、プライマーとサフェーサーを塗布しておいたハーレー用メッキ製ヘッドライトバイザーです。

その後熱を掛けて塗膜を完全硬化させ、数日寝かした後に全体にガイドコートを塗ったらサフェトギ作業開始です。

harley86 最初は#400の空研ぎである程度肌を落とし、その後#600の水研ぎでライン出し、最後に#800で目消しを行います。

以前であれば#1200~#1500の耐水ペーパーで仕上げていましたが、近年は当たりの優しい布状の研磨副資材(アシレックス)が登場したお陰で最後の目消し作業は大分楽になりました。

harley87 その後よく清掃し、マスキングを貼り直したら台にセットして本塗り開始です。

harley88 フチの当たりにあった歪もサフェーサーで平らに研ぎ出しておきました。

harley89 ベースコートの黒を塗り、クリアーを塗って本塗り完了です。

harley90 クリアーは高品位なタイプの「クリスタルクリアー」への変更で承っています。高美観、耐擦り傷性、耐UV性、耐薬品性などに優れたクリアーです。

harley91蓋は結局クリアーの表面張力でフチが多少盛り上がった感じになりましたが、最初に比べると綺麗なラインになっていると思います。

今回はソリッドカラーの黒ですので、他にクラウンアスリートのエンブレムとスバルXVのフロントグリルモールも全く同じ仕様ですので一緒に塗装しています。そちらも後程紹介しますね。

それでは完成次第改めて紹介させて頂きます。どうぞもう少々お待ちくださいませ!

BMWパニアケース&トップケース塗装承ってます

bmw345 先日到着しておりました現行型BMW R1200RS用のパニアケースとトップケースカバーです。この度のご依頼、誠に有難う御座います!

bmw346ご依頼内容としては、パニアケースとトップケースを車体色に合わせてそれぞれ違う色で塗る事で、パニアケースの方は「ルパンブルーメタリック」(カラーコード:M25)、トップケースの方は「ライトグレイ」(カラーコード:M21)、そしてクリアーは高品位なタイプの「クリスタルクリアー」への変更で承っています。

 

どちらもSTANDOXより配合データの確認が出来ましたので、色の見本は無くてもボディーカラーの再現が可能です(そもそも車体はまだ納車されていないらしいですので・・・)。

ただ単に配合データから色を作るだけではどうしても車体の塗装との色ブレが生じますので、カウルパネルのように隣り合う部品がある場合には配合データだけでは無く、その後の目調色による微調整が必要です(別途費用は掛かります)。

ただし今回のようなパニアケースであれば、カウルパネルとは位置が離れているので、多少の色ブレがあっても気にならない(見ても判らない)と思いますので、この辺は特に気にされなくて大丈夫だと思います。

それでは作業進行しましたらまた紹介させて頂きますね。改めましてこの度のご依頼、誠に有難う御座います!