コペンバンパーセンサー(ソナー) 本塗り

copen2大変お待たせしました!ダイハツコペンの純正バンパーセンサー(ソナー)、無事本塗り完了しておりますのでご安心下さいませ。

copen11 コペンのソナーは以前も施工例があって、分解はおろか中央にあるゴムが取れない構造になっているのでそのまま塗らなければなりません。

周りのプラスチックは多少シボっぽくなっているので#800で研磨しています。中央のヘアーラインもゴムにペーパーが当たらないようにして極力削りました。

copen12 ゴム近くの境界線(と隙間)はペーパーが当たらないのでいつものようにナイロンブラシとウォッシュコンパウンドを使って細部まで足付け処理を行います。

copen その後良く脱脂清掃し、台にセットしました。

copen1 マスキングシートは以前作った時の物があり、また自分なりの作業工程も出来上がっているのでかなり助かっています(と言ってもかなりリスキーではあるのですが)。

まずはゴムの外周から内側をマスキングし、プラスチックプライマーを塗布します。

copen2 続けてベースカラーのシルバーを塗ります。色はコペン純正色の「ブライトシルバメタリック」(カラーコード:S28)となります。

copen3 シルバーを塗り終わったら内側のマスキングを剥がします。

copen4 十分にテープフリーな状態になってから、今度はゴムの内周から外側をマスキングします。

copen5 今度は内側をシルバーを塗ります。

copen6 マスキングを剥がしました。良い具合に出来ているのが判ると思います。

copen7 最後にゴム部分のみをマスキングします。

ちなみにこのゴムはシリコーン系なのでマスキングの糊は殆どくっ付きません。上の状態でエアーブローをすると飛んでいってしまいます。なのでエアー圧はかなり絞ってのクリアー塗装となります。

copen8 一回目のクリアーは6割程度に留め、二回目のクリアーをしっかり塗り込んだら即スピナールでマスキングを取り除きます。塗り終わって15秒くらいでしょうか。クリアーは高品位なタイプのクリスタルクリアーとなります。

copen9 粘度の高い塗料(クリアー)は表面張力によってフチにクリアーが溜まる傾向があり、塗装直後はマスキングシートと被塗面が一体化してしまっています。クリアーを塗った直後であればまだ流動性があるので、マスキングシートを剥がせば自然にクリアーが伸びてくれます。さらにここでも表面張力が働くのでゴムの方にクリアーが移るという事もありません。

 

copen10かなりスムースに作業をしているように見えますが、現物を見た事がある塗装屋さんなら多分狂気の沙汰だと思う筈です。私も出来ればもうやりたくは無く、ほぼ毎日これの事を考えていました(苦)。何とか無事に終わり、後は後日熱を掛けて硬化させれば完成となります。

ただ勝って兜の緒をじゃありませんが、まだ油断は禁物ですね。どうぞもう少々お待ち下さいませ!

バイク外装パーツ2点塗装 完成

bike22 先日本塗を終えていたバイクの外装パーツ2点です。塗装前に外しておいたアルミネットを元の位置に取り付けます。

固定方法としては、最初はホットボンドで仮止めをするような感じで行い、その後2液のエポキシ接着剤を点付けしていきます。走行中にアルミネット取れたりしないようにしつつ、今後何かの理由で再塗装する際も取り外しがし易いようにしておきます。

bike23 接着剤が硬化したら完成です。

bike24 色はトヨタプレミアムシルバーM(カラーコード:1F2)で、こちらは予め色見本帳をお貸出ししてその中から選んで頂きました。恐らくはボディーカラーに一番近いシルバーだと思われます。

bike25 クリアーは高品位なタイプの「クリスタルクリアー」の使用となっています。高美観・耐UV効果・耐擦り傷性・耐薬品性などに優れたクリアーです。

最初の状態も紹介しますね。

bike1bike2こちらのパーツはFRP(グラスファイバー)の黒ゲルコート仕上げで、この場合は型から外しただけの状態なのでどうしても表面は荒れています(黒ゲルコートは型に最初に塗るポリエステル樹脂です)。

bike上塗り自体は磨き処理は行っていませんが、「研磨→サフェーサー塗布→完全硬化→研磨」といった工程で下地を作ってあれば塗りっ放しでも綺麗な仕上がりになります。と言うか塗装は本当に下地次第といったところがあります。

bike27bike28 アルミネットは外さずに塗装する事も可能ですが、仕上がりの事を考えるとやはり分解して塗った方が間違いは無いと思います。と言うか何でもそうですよね。

bike29こちらのABS樹脂製のパーツもサフェーサーで下地を作ってから塗っているので、製造時の歪なども感じられず、純正品のように感じられると思います。

それでは後程完成のお知らせメールを差し上げますね。この度のご依頼、誠に有難うございました!

年内お受付制限のお知らせ

owabi

いつも当店をご贔屓頂き誠に有難う御座います。

お陰様で年内の作業は全て埋まりまして、新たなご依頼については、来年以降の完成か、または作業着手自体が年を明けてからになる予定です。納期の短縮が可能な「納期指定」のオプションも年内のお受付は終了しております。お急ぎの方にはご迷惑をお掛けして申し訳御座いません。

尚、お受付自体は通常通り行っておりますので、新たなお問合せついては問題御座いません。基本的にはお預かりした順番で作業を行っておりますので、早めにお預かりをした方が早く仕上がる事となります(ただし大きな案件はタイムスケジュール上遅れる事はご了承下さいませ)。

尚、自転車フレーム関係の塗装については引き続き来年2月まではお受付が出来なく、またヘッドカバーの艶々仕上げについても当面お受付は控えさせて頂きます(先日も折角お問合せを頂きましたが、ご要望に応えられず申し訳御座いませんでした・・・)。

ご迷惑をお掛けして申し訳御座いませんが、何卒ご理解の程宜しくお願い致します。