先日旧塗膜を剥離しサフェーサーを塗布しておいたウィルソンのカーボン製テニスラケットです。
全体にガイドコートを塗り、#600→#800で水研ぎを行います。通常は最初に#320~#400で空研ぎを入れますが、面自体が少ないのでこういった場合は#600からで大丈夫です。
サフェーサーを研ぎ終わったらよく清掃し、マスキングをし直して台にセットします。
台からは抜けるようにしてあるので、本塗り時は左手でラケットを持って右手でスプレーします。
ベースコートの黒を塗り、つや消しクリアーを塗って本塗り完了です。
艶消しクリアーは基本的に艶ありのクリアーと同じようにウェットに塗り込みますが、塗装後徐々に艶が消えていきます。塗料中に入っているつや消し用の顔料(ポリカーボネート粉では無いかと聞いたことがあります)が表面に並び、光の反射を抑制しているのではと思います。
触るとまだ手の跡が付くような状態で、こちらも一晩は常温で置いてから熱を掛けるようにしています。
見た目は缶スプレーのつや消し黒と同じですが、塗っているクリアーは艶ありのクリアーと同様の強度がありますのでご安心下さいませ。身近な物としては自動車のボディの塗装と同じ物と考えて頂いて大丈夫です(新車時と補修では厳密には違う塗料ですが考え方としては特に問題ありません)。
穴の中には元の色の赤や白などがありましたので、そちらは黒で見えないようにし、クリアーは極力穴の中には入らないようにしてグロメットがきつくならないようにしておりますのでご安心下さいませ。
それでは完成次第改めて紹介させて頂きますね。どうぞもう少々お待ちくださいませ!