テールランク関係 下準備

smoke23次回の透過性塗装(レッドキャンディー&スモーク)関係の本塗りはこれらの部品でして、予定としては来週半ば辺りを想定しております。お待たせして申し訳御座いませんがどうぞもう少々お待ち頂ければと思います。尚、テールランプ関係の年内の塗装は終了となっておりますのでご了承下さいませ(お受付・お預かりは大丈夫です)。

作業内容はいつもの通りで、最初に裏側の清掃、その後レンズ以外の部分をマスキングしたら被塗面を足付け処理します。足付け処理は最初に#800で全体を、その後フチ(レンズの断面)をしっかり研磨し、その後#1300(アシレックスオレンジ)で全体をしっかり研磨します。

この後は各内容を纏めて作業指示書を作成し、本塗りまでにイメージトレーニングを行っておきます(意外とこれが重要でして…)。

それでは作業進行次第改めて紹介させて頂きますね。どうぞもう少々お待ちくださいませ!

Wilson テニスラケット塗装 完成

wilson19 大変お待たせしました!ウィルソンのカーボン製テニスラケットの塗装、本日完成となります。

最初の状態も紹介させて頂きますね。

wilson元々は新品の状態で、既存のシールなどはクリアーの下に貼ってあったのでそれらを削り落とし、サフェーサーで平滑な下地を作ってからの塗装となっています。

wilson20 色はマットブラック=艶消し黒となります。

wilson21 塗膜の構成としてはベースコートの黒を塗り、その上に艶消しクリアーを塗っています。クリアーは艶ありの物と同様、主剤と硬化剤で硬化する2液のアクリルポリウレタンクリアーです。

wilson22 サフェーサーでラインを研ぎ出していますので歪の無いシャープな仕上りになっていると思います。

wilson24 穴にはプラスチック製のグロメットが嵌るという事で、極力膜厚が付かないように塗装しています。

wilson23 知り合いがこちらの記事を見て「テニスラケットも塗ってるの?!」と驚いていましたが、お問合せ自体は結構多いです。ただ塗装費用が製品代を上回ってしまうケースが多いらしく、ご依頼に至ったのは今回が初めてです。

wilson25 ラケットの他には金属バットを塗った事もありまして、そちらは確かチームメイトへのプレゼント用だったと思います。

wilson26塗膜の強度について時々ご質問を頂いたりするのですが、身近で参考になる物としては「車の塗装」とお考え頂ければと思います。艶消しの塗装となるとメジャーなのは少し前のベンツのバンパーやサッコプレートなどがそうで、また最近はポルシェやベンツなどボディ全面が艶消しの仕様なんかもありますしね。缶スプレーなどの1液ラッカーなどとは全く違う物ですのでご安心下さいませ。

wilson27それでは後程完成のお知らせメール差し上げます。この度のご依頼、誠に有難う御座いました!

S-WORKS 色作成

sworks9現在本塗り前段階まで来ているSPECIALIZE S-WORKS VENGEのカーボンフレーム&フォークです。画像はイメージと言う事で最初の作業前の状態です。現状は既存の塗膜の剥離を行いサフェーサーで下地を作ってあります。

sworks66 先日ベースコートを塗っておいた色見本です。別件でクリアーを塗装する作業があったので一緒にこちらも塗りました。

sworks67 同じく色板にもクリアーを塗っています。こちらの紙製の色板は通常ベースコートだけ塗って捨ててしまうのですが、今回は一応色の確認用と言う事でクリアーまで塗っています。

sworks68 その後強制乾燥させて完全硬化させました。

一番右の3枚がキャンディーグリーン=「オーガニックグリーン」100%の物となります。3枚あるのはそれぞれコート数(濃さ)を変えて色味を確認しています。

そしてミニカー色見本よりも上の段が最初に色の検証した「コバルトブルー」を混ぜた物で、こちらはブルーに赤味がある為にグリーンと相殺して濁りが発生しまうので却下となりました。赤と緑は反対色なので混ぜると黒(グレー)になってしまうのです。

sworks69 その後改めて取り寄せたのが下段の「オリエンタルブルー」です。黄味のある青なのでグリーンと混ぜても濁りを抑えられました。

青を混ぜた物を3種類作成し、またそれぞれコート数(濃さ)を変えた物も作成しています。

sworks71一番左の色見本が最も青味の強い色で、ちょっと青過ぎたかと思ったのですが、実はそうでもありません。

sworks72 ミニカー色見本単体で見るとかなり黄緑が強く見えますが、これは単に見る環境(見え方)が違うだけです。下に敷いてある色板と同じ色なのですがそうは見えませんよね。しかし間違いなく同じ色なのです。

sworks73と言う事で場所を工場二階のいつもの作業台に移して改めて撮影してみました。先ほどの画像と比べるとミニカー色見本は全然違う色に見えますが、やはり同じ物です。

実際キャンディーカラーとはそういう物で、iPadの画面に写っている車体の色も実際は全然違う色なのかも知れません。ただこの辺は判りようが無く、またオーナー様からも「黄緑にはならないように」といったご要望を頂いておりますので、私的にはこれで丁度良いと思っております。

問題が無ければ一旦これでフレームとフォークを塗装し、完全硬化した後に改めて全体を足付け処理~各ロゴ入れ塗装、そしてもう一度クリアーを塗って完成予定となります。

どうぞご確認の程ご検討を宜しくお願い致します!