結晶塗装 凸部研磨クリアー筆塗り

nissanこちらでは紹介していませんでしたが、昨年からお預かりしておりました業者様方々からのご依頼品もようやく完成の目途が立ちました。

既に先日に本塗りを終えていて、本日凸部を研磨し、最後に露出したアルミ地部分にクリアーを塗ってあります。週明けには完成出来る予定です。

bmw12こちらはいつものBMW屋さんからのご依頼品で、てっきりいつもの直6エンジンカバーかと思っていたら微妙に違うみたいですね。インマニもビックリするくらい巨大です・・・。ご承諾頂ければ後日作業内容も紹介させて頂くかも知れません。

どうぞもう少々お待ちくださいませ!

SHURE Wireless Microphone

mic165 去年にお預かりしたSHUREのSM58ワイヤレスマイクです。既に完成しておりまして,オーナー様にもその旨伝えておりますが、改めて作業の途中内容を施工例として紹介をさせて頂きます。

mic164 マイクは幾つかの部品で構成されていて、そのまま塗ると仕上りが悪くなりますので、分解出来る個所は取り外しておきます。尚今回は予備用としてグリルボールを余分にもう一個ご依頼頂きました。

mic167 被塗面にはペーパーを掛けて足付け処理を行い、それぞれを台にセットしたら本塗り準備完了です。

今回はマイクの構造からしていつものように固定するのは難しく、本体は地面に対して水平にした状態で塗装を行う事にしました。透明なパネルが付いた液晶モニター部は外せませんのでマスキングで対応します。

mic168 他の部品はいつもと同じように地面に対して垂直に固定します。

mic169 グリルボールはペーパーだけだとワイヤーが交差する隙間まで届かないので、ナイロンブラシとウォッシュコンパウンドを併用して細部まできっちり足付け処理をしておきます。

mic170 色はSTANDOX原色の白(MIX570)としまして、ただそれだけだと隠蔽が弱いので、下色としてもう少し色味の着いた白を塗っています。

mic171 液晶モニターの窓部分とバツ切り個所はクリアーを塗ったら直ぐにマスキングを剥がし、フチが馴染むようにします。

mic172 クリアーは高品位なタイプの「クリスタルクリアー」を採用しました。通常使用するクリアーに比べ、高美観、耐擦り傷性、耐UV性、耐薬品性などに優れたクリアーとなります。

mic173 ソリッドカラーの白であれば、コストを低く抑えられる「1コートソリッド」といった塗料の選択肢もありますが、2コート仕上げ(クリアー仕上げ)のそれと比べるとやはり耐久性(耐擦り傷性・耐薬品性・耐候性など)が劣りますので、殆ど使う事はありません。

尚、1コートソリッド用の塗料自体は先日紹介したビルシュタインのショックケースの記事にあるように一式揃ってはいます。

mic174グリルボールは多方向からスプレーする事で隙間までしっかり色が入るように塗っています。

mic198 その後60℃40分程の熱を掛けて塗膜を完全硬化させ、必要に応じて磨き処理を行い、数日寝かした後に完成となります。

mic199マスキングで行った液晶パネル部も綺麗に仕上がっていると思います。

mic200 マイクの下部には恐らく充電の際に使う端子がありましたが、ここもマスキングで綺麗に出来ていると思います。

mic201各パーツを組み付けた状態となります。

mic202 黒いリングは本来マイクの下側の突起部分に嵌め、先ほどの端子部分を見えなくする為の物なのですが、装着はかなりキツい嵌め込み式となる為、無理に入れると塗膜が削れて剥がれてしまうので今回こちらは塗装しない事となりました。

mic203 グリルボールは片方が中古品だったのですが、出来上がったそれはどちらがそうだったか分からないと思います。

mic204 色は当初VW社の「キャンディホワイト」にする予定だったのですが、こちらと同時期に施工したゼンハイザーのマイクが「極力白い白に」といったご希望だったので、どうせならと言う事でこちらもそれに合わせてみました。今後も「STANDOX原色の白」もしくは「極力白い白」といったご指定を頂ければこちらで対応致します。尚隠蔽が悪いので厚膜になり易い為にロゴ入れなどには対応出来ません。

mic205細部一つ一つを丁寧に仕上げていますので、全体で見た時のイメージもとても美しく感じられると思います。

マイクの塗装のご依頼は、マイク塗装専用ウェブサイトからどうぞ。