小物関係サフェ入れ

antena こちらも昨年よりお預かりしておりますビートソニック (Beat-Sonic) FM/AMドルフィンアンテナです。

今回は未塗装品で、まずはサフェーサーで下地を整えます。

antena1 真空成型時の歪が気持ち悪いので、硬い当て板と#120~#180を使ってラインの粗出しを行い、その後ダブルアクションサンダー#180で目消しをし、突起部分やフチなどは#240~#320で足付けを行います。

antena2 よく脱脂清掃し、まずはプラスチックプライマーを塗布します。

antena3続けてサフェーサーを塗布します。

ferrari3 そしてこちらは年初めにお預かりしたフェラーリのリモコンキーカバーです。

この型のタイプは塗膜の密着性は良いのですが(これの前のがとても悪いです)、成型時のラインが歪んでいるのでそちらを修正しておきます。

ferrari4 ダブルアクションダンサー#180で粗研ぎを行い、その後#180→#240の手研ぎで均します。フチやエンブレムの着く部分などは#320で足付け処理をしておきます。

ferrari5 しっかり脱脂清掃をし、プラスチックプライマーを塗布します。

尚、フチの中までサフェーサーを塗ると厚みでゴムボタンが入らなくなるので溝の内側はマスキングをしておきます。

ferrari6 続けてサフェーサーを5コート程塗布し、固まる前にフチに詰め込んだマスキングテープを剥がしておきます。

subaru1さらにこちらはスバルのフロントグリルエンブレムのメッキ枠部分となります。

こちらは素地が装飾クロムメッキの為、通常の作業方法だと十分な密着性が保持出来ない為、それ専用(と言っても私の独自の方法ですが)を行い、最後は他の部品と一緒にサフェーサーを塗っています。

この辺りの小物はそれぞれ単品で作業をするとコストが上がってしまうので、今回のようにある程度の個数を纏めて作業を行うようにしています。

それでは作業進行しましたらまた紹介させて頂きますね。どうぞもう少々お待ちくださいませ!

タワーバー台座 プライマー&サフェーサー塗布

tower昨年にお預かりしておりましたタワーバーの台座部分です。

tower1こういったスチール製の部品は殆どそうなのですが、下地にプライマーが塗っておらす、また溶接してそのまま色を塗っていたりするので、装着して数年で錆が発生し塗装が剥がれて来ます。と言うか今回の物は新品の時点でもう錆が出ている訳ですが・・・。

tower一度発生した錆はそのまま塗っても再発は免れませんので、いつものブラスト屋さんにお願いして強力な直圧ブラストで錆を根こそぎ取って貰いました。いつも安心丁寧で助かっております。

その後シンナーで洗い流すようにして脱脂処理をし、プライマーを塗布します。

tower1今回使うプライマーは錆に強い浸透型エポキシプライマーで、鉄と鉄の隙間に筆で流し込むように入れ、さらにエアーブローをして奥まで行き渡るようにします。

tower4さらにその後、スプレーでは塗り難い部分にも筆で塗っておきます。

ウォッシュプライマーを使う場合は余分をシンナーで拭き取りますが(ウォッシュプライマーは厚塗りが出来ません)、ビスフェノールA型のエポキシプライマーは厚塗りをしても問題が無いのでこのままでOKです。

tower2 その後吊るした状態で全体に同じエポキシプライマーを塗布します。

tower3その後自然乾燥で30分程置いたら今度はウレタンサフェーサーを塗布します。それぞれ性質の違う2液性の塗料ですが、タイミング良く行えば半生の状態で塗料を塗り重ねる事が出来ます。足付け処理無しで塗膜同士を食いつかせる、所謂ウェット・オン・ウェットです。やり方を間違えなければ下手な足付け処理よりもガッチリ食い付きます。

この後60℃40分程の熱を掛けて硬化させ、後日全体を研磨して肌を落とせば本塗りとなります。他にも小物を一緒にサフェーサー入れていますので、そちらも後程紹介致しますね。