CORSAIR PCケース 下準備

corsair73 先日シャーシ部分の分解で作成していたM2の皿ネジ&ボルトです。このままだと目立つので、こちらも黒に塗る為に下地処理をします。

corsair74サンドブラストでネジ穴の奥までしっかり足付け処理を行います。金属が無垢の場合はリン酸が効いたりもしますが、メッキが掛かっていたりステンレスだったりするとそれも効かないので、こういった物理的な方法が効果的です。

corsair75 その後シンナーで洗い流すように脱脂処理を行い、

corsair76 プライマーを塗布します。

corsair69 外装パーツの方も作業着手しています。一度に全ては大変過ぎるので少しずつ進めていきます。今回はこの5パーツですね。

corsair現状は黒い塗装が施されているのですが、表面がザラザラとしているのでそのまま塗ると艶が引けたような仕上がりになってしまう為、下地処理の段階である程度削っておきます。

corsair70ペーパー番手は上塗りに影響が出ないよう#400~#600を使います。

corsair71 端の方は手作業&ヘラを使って研ぎ付け、最後はアシレックススカイ(320相当)とアシレックスレモン(#800相当)でペーパー目を均します。水は使わなく、全て空研ぎのシステムです。

corsair72 よく脱脂し、台に並べます。

corsair77 素地調整の段階で金属素地が露出している個所があるため、まずはプライマーを塗ります。

corsair78乾燥したらさらに裏返し、両面共に塗ります。

吊るして塗れば一度で終わるのですが、塗り残しがあると嫌なので、小物の塗装を専門にするようになってからは置いて塗るようにする事が多くなっています。

ちなみにプライマーは金属が露出した部分のみで良いのですが、そういった個所は全体的にある為、一つずつ拾うよりも全体に塗ってしまった方が早いですし確実と言う事です。

この後さらに乾燥し、全体を軽く研いだら本塗り(下塗り)を行います。今回は表面を艶々に仕上げる為、最初に吊るした状態で裏表を艶あり黒に、その後強制乾燥させた後、さらに今度は置いた状態で(地面に水平で)表面のみを本塗りで行います。サフェーサーを使わない代わりに二度塗りで艶を出そうという作戦ですね。

それでは作業進行しましたらまた紹介させて頂きますね。どうぞもう少々お待ちくださいませ!

ロータスエキシージ ヘッドカバー塗装承ってます

lotus 少し前に到着しておりましたロータスエキシージV6エンジンのトヨタ製2GR-FE(3.5L)のカムカバーです。この度のご依頼、誠に有難う御座います!

ご依頼内容はいつもの結晶塗装では無く、「アルミの金属感を最大限に再現し、なおかつ美しく、まばゆく輝くシルバー」をご希望との事ですので、今回は以前プレオのルームミラーに施工した、STANDOX 3コートSPFシルバー仕様でご依頼を承りました。参考にそちらも画像も紹介致しますね。

preo17ベースコートに黒を塗り、その上にバインダー(樹脂)で9倍に薄めたSPFシルバーを塗った仕様となっています。この時の完成画像はこちらのページにありますので宜しければご参照下さいませ。

またSTANDOX SPFシルバーについてはこちらのページで紹介していますので宜しければどうぞ。

lotus1 ちなみに業務案内のカテゴリーページでもご案内しております通り、現在は「艶々仕様のヘッドカバー塗装」のお受付はしておりません。非常に手間と時間が掛かり、また心身への負担が大きく他の作業に影響するからです。

ですので作業着手は現在進行中の大型案件、トヨタスマートキーカバーの塗装(と加工)と、CORSAIRの巨大PCケースの塗装が完了してからとなります。納期も長めに頂戴致しました。

lotus2今回の作業では下地処理が相当大変な事になりますので、以前施工したRB25エンジンの時のように、サフェーサーでは無く「二度塗り」の方法で作業を簡略化する事も提案させて頂いたのですが、「仕上りの良い方で」との事で、今回はこれを全てサフェーサーで下地を作ってからの塗装となります。ですので費用もヘッドカバーの塗装としてはかなりの高額になっています(結晶塗装の4倍くらいといった感じです)。

ちなみにロータスのヘッドカバーは、やはり以前「アルミのように」といったご依頼を受けて施工した事がありますので、参考までにそちらも紹介致します。

lotus7こちらも下地はサフェーサーで整えていて、使っている塗料は同じSTANDOX製品(プラッティングシルバー)ですが今回の仕様とは大きく異なります。どっちが楽かと言うと、形状からして断然こちらの方が簡単です(今回は本当に大変です・・・)。

尚、先ほどの画像にはいくつかマーキングされた個所があって、今回はそれらの個所を削り落としたら埋めたりする事も承っています。その辺は間違えたら大事ですので、後日改めて仕様を紹介させて頂きます。

それでは作業進行しましたらまた紹介させて頂きますね。改めましてこの度のご依頼、誠に有難う御座います!

尚こちらの案件が終わるまではヘッドカバーの艶々仕上げ、また自転車フレーム関係の塗装もお受付が出来ません。ご迷惑をお掛けしますが何卒宜しくお願い致します。目安としてはゴールデンウィーク以降となります。申し訳御座いません。