ロータスエキシージヘッドカバー 素地調整

 先日アルカリ洗浄と作業前準備を終えていたロータスエキシージV6エンジンのヘッドカバーです。

 まずはご指定されている凸部を削ります。

 最初は#120のベルトサンダーで削り落とし、その後は先日F50ブレンボキャリパーでも紹介した小型のシングルアクションサンダーとロロック#120で均します。

 そう言えばイモネジも届いていました。

ネジの種類はM6で、サイズは長さが6ミリの物を3個入れて丁度良さそうな具合です。

どの道エポキシパテ(接着剤)を使うので穴ごと埋めてしまっても良いのですが、万が一後でこのネジ穴を使いたい!と言う時が来た時に使えるように残しておきたいと思った次第です(と言っても塗装を剥がさないと駄目なので使うにしても相当覚悟が要ると思いますが…)。

実際に埋める時には中にプライマーを塗って電位差による腐食(イオン化傾向)になるのも防いでおきます(酸素が供給されないので大丈夫だとは思いますが念の為と言う事で)。

 ちなみにV6エンジンの為、ヘッドカバーは二個あります。

 こちらもご指定の個所を削り落とします。

 最初はこんな感じでベルトサンダーで削り落とし、

 シングルサンダーのペーパー(5センチ径)が入らない部分は金ヤスリを使って平らにしておきます。

 またヘッドカバーの周りには鋳造時のバリがある為、

 ここもベルトサンダー&シングルサンダーで平らにしておきます。

またボルトが着く出っ張り部分は角がアール形状になっている為、そこは丸棒ヤスリでラインを整えます。

 先日のブレンボキャリパーの時と同様、工場一回はこんな感じで作業をしています。

ちなみに横にある塗装ブースからクリーンなエアーを供給して建物内をプラス圧にしている為、風上から作業をしていればホコリは外に出ていくようになっています。

 こんな感じで側面は大体良い感じになって来たのですが、

 上面は形がイビツな為にサンダーが使えず、ここからは手作業がメインとなってくる為、素地調整はまだこれからといった感じです。

と、ここでちょっと思いついたのですが、そう言えば磨き(塗装後のポリッシュ作業)で使っていたブツ取りサンダーがこれに使えるんじゃ…と思い、今日はそれの準備をしておく事にしました。多分ですが社外記で紹介出来ると思います。

それでは作業進行しましたらまた紹介させて頂きますね。どうぞもう少々お待ちくださいませ!