ロードスターヘッドカバー 本塗り

 こちらも先日サンドブラスト作業を終えていたロードスターのヘッドカバーです。

今回のターンではトヨタ86のインマニとこちらの2個を塗装しました。

 まずは全体にプライマーを塗り、その後ホースパイプ部とプラグホール周りにベースコートの黒を塗ってマスキングを行います。

 続けて結晶塗装のオレンジを塗ります。

塗り方としては一般的なクリアーと同じような感じで、ただしそれを立て続けてに6~7コート塗り重ねます。普通だと垂れる程の量ですが、ここを何とか上手く凌ぎます。

 その後140程の熱を掛けて塗膜を硬化させると結晶目が出て来ます。しっかり塗った分、はっきりとした結晶目が出てくれたと思います。

ヘッドカバーなどに結晶塗装を塗る場合のスプレーパターンはかなり狭く、最初はノズルパターンを一番細くした状態で塗り難いところを(この場合はタイミングベルトカバー側端のネジ穴の隙間)塗り込み、その後は少しだけパターンを開いて(多分1/4くらい)下から上に行くような感じで塗り込みます。方向は8方向から、それぞれスプレーガンに角度を付けて影になる個所を無くすような感じで塗り込みます。

こちらも後日もう一度恒温機で焼き付けます。どうぞもう少々お待ちくださいませ!

TOYOTA86樹脂製インマニ 本塗り

 先日サンドブラストにて足付け処理を行っていたトヨタ86樹脂製インテークマニホールドです。その後水で十分に洗浄し、脱脂清掃後、マスキングを行いました。

 裏表全体に満遍なくプラスチックプライマーを塗布します。

 最初に裏側をしっかりと塗り込み、ひっくり返したら続けて表面を塗装します。塗っているのは結晶塗装用の塗料です。

 その後140℃程の熱を掛けて結晶目を出しつつ塗膜を硬化させます。色はいつもの赤より少し青み掛かった「血のような赤」にしています。

樹脂製品は熱伝導しない為、赤外線ヒーターは二台使って満遍なく熱が掛かるようにします。

この後もう一度今度は恒温機(乾燥釜)に入れて本乾燥(熱硬化)させます。

どうぞもう少々お待ちくださいませ!

ボールペン胴軸塗装 完成

 大変お待たせしました!カルティエ・サントスのボールペン胴軸部分×5本の塗装、本日完成となります。

最初の状態も紹介しますね。

今回も既存の塗膜はオーナー様自ら剥がされていまして、この状態から「研磨→プライマー塗布→サフェーサー塗布→完全硬化→研磨」といった工程で下地を作り、それぞれに上塗り塗装を行っています。

 色はそれぞれ自動車ボディの純正色で、ただ今回の5本の内の3色にはそれぞれ透過性の色(キャンディーカラー)を塗り重ねる事で深みのある色にしています。

それぞれの仕様毎に色を紹介しますね。

Lamborghini, Rosso Mars(カラーコード:LZ3M)+ キャンディーレッド

Lamborghini, Arancio Atlas(カラーコード:0058)+ キャンディーオレンジ

Lamborghini, Giallo Maggio(カラーコード:0129)+ キャンディーイエロー

BMW, Marrakesh Brown Metallic(カラーコード:B09)

Jaguar, British Racing Green(カラーコード:HGY)

となります。

 また今回は色見本用の注型樹脂製ミニカーも承っておりまして、さらにそれらには裏側に磁石も埋め込んでおきました。

http://pro-fit.ne.jp/wordpress2013/wordpress/2017/07/07/%E8%89%B2%E8%A6%8B%E6%9C%AC%E3%83%9F%E3%83%8B%E3%82%AB%E3%83%BC-%E3%83%9E%E3%82%B0%E3%83%8D%E3%83%83%E3%83%88%E5%8C%96/

 ちなみに今回のご依頼は二回目で、前回塗装した時の色見本があったので色を見比べてみました。

同じ赤系でもかなり雰囲気が違うのが判ると思います。

尚、前回完成時の画像は以下ページよりご確認頂けます。

ボールペン胴軸塗装 完成

こちらの左側にあるミニカーの色は、以前サンプル用に作成したVW社の純正色「ハバネロオレンジメタリック」(カラーコード:LB2Y)で、車体のそれを見た事がある方は「派手な色だな~」と思ったかと思いますが、それに比べると今回の色がどれだけ鮮やかなのが判ると思います。

それでは後程完成のお知らせメールを差し上げますね。この度も当店をご贔屓頂き誠に有難う御座いました!