Ferrari F50 Brake Calipers

 フェラーリF50のブレンボキャリパー一式です。

状態は新品で、元々あった突起部分の6か所を、オーナー様自ら削って平らにしてあります。

今回の御希望内容はこの突起部分をフラットにし、またキャリパー正面部分のザラザラとした梨地を均して艶のある仕上がりにとご指定承っています。

 またロゴについてはこちらの画像を参考に、

それぞれのフォントデザインの変更も承っています。

 ご指定頂いた先ほどのフォントを基に、ソフトを使ってロゴデータ(ベクトルデータ)を作製します。

出来上がったデータは実際にプリントアウトしてキャリパーに合うようサイズを調整しています。

出来上がったデータからマスキングシートを作製します。

 削っておいて頂いた凸部の箇所をさらに金属素地と同じ高さにまで削り落とし、

 梨地を研磨し、深いペーパー目はダブルアクションダンサーで均します。

ここで一旦当店での作業を終了し、いつも下地処理作業をお願いしているブレ―キ専門の方に作業を委託します。

「サンドブラスと処理→清掃→脱脂処理→マスキング」までの作業を行って頂き戻って来た状態です。

尚、下地処理をお願いしているブレーキ屋さんは、以前私が知人の工場に間借りしていた時に私と同じようにそこに間借りをしていた方で、今はそれぞれ別の場所で仕事をしていますが、ブレーキ関係の下地処理はいつもその方に委託しています。

詳しくは以下の記事で紹介しておりますので宜しければご参照下さいませ。

ブレーキキャリパーの下地処理

そのままでも塗れる状態ですが、さらに全体を研磨して艶が出るようにします。

また今回は「正面の梨地を平滑に」といった作業もご指定頂いていますので、

通常は使わないエポキシプライマーサフェーサーを塗布します。

梨地をツルツルにさせるにはポリパテを使うのが手っ取り早いのですが、ウレタンやエポキシ系に比べるとポリエステル樹脂は耐熱性が弱い為、ここでの使用は避けます。

続けて通常のウレタンサフェーサーを塗布します。途中で足付け処理は行わないウェット・オン・ウェットで、この後60℃40分程の熱を掛けて完全硬化させます。

後日サフェーサーを研ぎ出し、梨地を平滑に仕上げます。正面以外の部分はまだ金属素地が出た状態です。

綺麗に脱脂洗浄を行い、

全体にプライマーを塗布します。

強いトルクが掛かるボディ取り付け部は塗膜厚を着けたくない為(固着してしまう為)、プライマー塗装後にはベースコートの黒を薄膜で塗装し、テープフリーな状態になったらマスキングを行います。

ボディ側取り付け接触面も同様に行います。

そして本塗り開始です。

まずは下色に適当な白を塗り、続けて隠ぺい力の高いイエローを塗布します。

最後にご指定色であるFERRARI GIALLO MODENA(カラーコード:4305)を塗ってベースカラーの完了です。

続けてロゴ入れ塗装の準備を行います。

予め決めておいた位置にマスキングシートを貼ります。

ロゴの色にはフェラーリ純正色の「ロッソ・スクーデリア」をご指定頂いています。

それぞれロゴ入れの塗装が完了したら、

塗装ブースに戻し、

クリアーを塗って本塗り完了です。

その後60℃40分程熱を掛けて塗膜を完全硬化させたら完成となります。

完成後オーナー様よりコメントを頂きましたので紹介させて頂きますね。


「商品が無事に昨日到着しました。昨日は送別会で帰宅が遅くなり本日商品を確認しました。

実物はより見事な出来映えで艶や質感にはとても感動しております。このままオブジェとして飾っておきたい程です。」

またさらに装着後の画像も頂きましたのでそちらも紹介させて頂きます。

「高畑さんのアドバイスに従い2週間以上置いてから昨日無事に取付完了しました。
取付依頼したメカニックの方はじめキャリパーを見た誰もが凄いと 絶賛しておりました。
当方の 愛車に装着のホイールは開口部の大きなスポークタイプでキャリパーが常に丸見えです。
艶々の仕上げにした効果は十分にあり、とても存在感を出していてドレスアップにもなっています。
装着画像を添付します。艶や質感などの良さが写真では表現出来ないのが残念です。

この度は本当にお世話になりました。また機会がありましたらどうぞよろしくお願いします。」

この度は当店をご利用頂き誠に有難うございました。またわざわざコメント画像まで頂き恐縮です。こちらこそまた機会がありましたらどうぞよろしくお願い致します。

ROVER MINIヘッドカバー結晶塗装承ってます

 先日到着しておりましたローバーミニの社外品アルミ製のヘッドカバーです。この度のご依頼、誠に有難う御座います!

 状態としては新品で、現状既に結晶塗装がされているのですが、

塗られている膜厚が薄過ぎる為に結晶目は殆どでておらず、砂型鋳造時の梨地がそのまま残って見えるような状態です。尚、良く見てみると細かく結晶塗装目が出ている個所もあるので、現状塗られている塗料は結晶塗装で間違いはありません。

と言う事で少々勿体ないのですが、既存の塗膜は一応一旦全部剥がし、リン酸処理を行った後にプライマーを塗装し、改めて黒の結晶塗装で塗り直してから再び面研してフィン部を光らせるよう承っております。

それでは作業進行しましたらまた紹介させて頂きますね。改めましてこの度のご依頼、誠に有難う御座います!

CORSAIR用アルミ製フロントパネル塗装承ってます

 先日到着しておりましたCORSAIR PCケース用のフロントパネルです。どうやらアルミ板から切り出して作成したワンオフパーツの模様です。画像で見ると小さく見えますが、長さは60cm以上あります。

ちなみにこちらが装着されるPCケースは先日完成~お納めしましたCORSAIR 900Dでして、勿論ご依頼頂いているのは同じオーナー様からとなります。この度も当店をご贔屓頂き誠に有難う御座います!

一応本体の完成画像も紹介させて頂きますね。

こちらは後ろ側で、

 今回のアルミ板はこちら側に装着される物と思われます。

 アルミ板の方に樹脂製の突起が付いていますので、これがフロントパネルの穴に挿し込まれる感じだと思います。

 樹脂部品はネジで止まっているので取り敢えず外せるか確認をしておきました。

ナットはスチール製のローレット付きで、打ち込まれて固定されています。

若干飛び出ていますのでこちらは研磨して平滑にし、また目立つフロント面ですので「研磨→プライマー塗布→サフェーサー塗布→完全硬化→研磨」の下地処理で平滑に仕上げようと思います。

また今回はこちらのフロント面に各ロゴ入れの塗装も承っておりますので、そちらはデータ作成しましたら配置やサイズ等をご確認頂けるようイメージイラストも作成する予定です。

それでは作業進行しましたらまた紹介させて頂きますね。改めましてこの度もご贔屓頂き誠に有難う御座います!

尚、下記ページから他にも完成画像が見れますので宜しければご参照下さいませ。いずれ改めて施工例のページも作成させて頂きたいと思います。

CORSAIR PCケース塗装 完成

マーチドアミラー土台部塗装承ってます

 先日到着しておりました日産マーチのドアミラーの土台部分です。この度のご依頼、誠に有難う御座います!

ご依頼内容としては、こちらをボディ同色の「マンゴーオレンジP」(カラーコード: A30)で、クリアーは高品位なタイプの「クリスタルクリアー」への変更で承っております。

またこちらのドアミラーですが、上に着くミラー本体については純正では無く社外品が着くとの事でして、この場合は台座の円の周りにある窪んだ2箇所が見えてしまうとの事ですのでこちらにもしっかり色が入るようにと承っております。

ただネックとしては色が3コート仕様の為、穴の中に無理に色を入れようとするとそこの周りだけが色が濃くなってしまう恐れがありますので、窪み部分と周り全体は別々に塗る方法にするかも知れません。

クリアーについてはある程度入っていればとのご了承を頂いておりますので一度に一緒に塗るようにします(一応中まで入るようにしてみます)。

尚、円の内側はマスキングをして塗装しないようにします。

また素地はザラザラとした梨地ですので、下地処理として「研磨→プライマー塗布→サフェーサー塗布→完全硬化→研磨」といった作業を行ってからの上塗りとします。

それでは作業進行しましたらまた紹介させて頂きますね。改めましてこの度のご依頼、誠に有難う御座います!

1/43ポルシェミニカー塗装 完成

 先日本塗りを終えていました1/43サイズのポルシェミニカーです。

組み付け自体は先日終わっていて、最後にドアミラーをエポキシ接着剤で取り付けました。

 そして完成です。大変お待たせ致しました!

最初の状態も紹介しますね。

こちらのポルシェ911ターボSのミニカーには赤の設定が無いらしく、最初は知人の方に塗装をお願いしたとの事ですが(画像奥の物)、中々思うようには仕上がらなかったらしく、改めてポルシェジャパンのディーラー経由で本国(恐らくはドイツ)から2台のミニカーを取り寄せ、今回のご依頼に至りました。

車体のサイズは全長が10cm程で、上手く分解出来るかどうかは不明だったのですが、最悪「一台を部品取りにしてもう一台を完成させる」と言う方法でご了承を頂きまして今回のご依頼を受付する事に至りました。

 分解はボディ単体(アルミ)にまで出来たので、溶剤に浸けて旧塗膜を剥離する事も出来たのですが、今回はそこまでマニアックなご依頼でもありませんでしたので足付け処理のみで上から塗り重ねています。

 色はポルシェ純正色の「ガーズレッド」(カラーコード:80K)で、使用している塗料はSTANDOX、作業内容は基本的に実車に行う塗装と同じ内容になります。車体毎の色ブレは当然ありますが、本物の車と並べてもほぼ同じ色に見える筈です。

塗装する部品点数自体は少ないので結構楽かと思っていたのですが、やはりと言うか分解組み付け作業がとても面倒でした。もしもワークショップなどでやるとしたら、塗る事だけで精一杯ですかね。

 ちなみに今回の物は1台がプレゼント用で、もう一台はご自分用と言う事のようです。

 リヤにあるエンブレムは新たにデータから作成し、デカールをクリアーの下に貼り付けています。内容については以下の記事で紹介しておりますので宜しければご参照下さいませ。

1/43ポルシェミニカー用 デカール作成

 フードバッジは元々貼ってあったシールが再利用出来たので、こちらは最後にクリアーの上に貼付けてあります。

 それにしても付属品(外装品)が思っていた以上に良く出来ていてビックリしました。これが一台¥6,000程で販売出来ると言う事に驚きです。やはり対象が世界となると販売台数も相当な数となり、製造コストも随分と落とせるのですね。

 であれば「赤」の仕様もあって良さそうな物だと思いましたが、実車ではこの色自体が少ないのかも知れません。確かに普通の人には乗れないような色ですし(目立ち過ぎるかと…)。

 一応調べてみたところ、ターボSの新車価格は¥26,300,000との事でした。コメントのしようが・・・。

それでは後程完成のお知らせメールを差し上げますね。この度のご依頼、誠に有難う御座いました!