BMWアッパーカウル ライン入れ検証

 先日調色作業を終えている古いBMW Motorradのアッパーカウルです。

 現状はブルーメタリックに白いラインが入っていて、このデザインはそのままに、色を先日紹介した色見本のフロントフェンダーと同じ配色にすると言う内容です。

一応イメージし易いよう、色の見本にしているフロントフェンダーも紹介しますね。

ベースカラーをマルーン系のメタリックに、ストライプラインはゴールドに塗装します。

 現状の白いラインはフリーハンドでのピンストライプとなっていて、途中でライン太さや位置が結構バラバラになっています。

 今回は「フチから3~4ミリ」、「ラインの太さは2ミリ」とご指定を承っておりますので、カウルのエッジ部分の丸みが終わった辺りを起点とし、それに沿って3ミリ幅のラインテープを貼っていきます。真横から見た場合だとカウルのフチからは3.5ミリくらいの位置になっていると思います。

 今度はそれに沿って2ミリ幅のラインテープを貼っていきます。既存の白いラインとは大きく外れますが、そこは気にしなくて大丈夫です。ちなみにこの作業は検証(練習)であって、本番のマスキングではありませんので念の為。

さらにその外側に再び3ミリのラインテープを貼って、真ん中の2ミリ幅のラインテープを剥がすと、エッジに沿った「ほぼ2ミリ幅のライン」のマスキングが出来上がるという寸法です。

工程としては、この後全体を足付け処理し、まずベースカラーとなるマルーン系メタリックを裏表全面に塗り、テープフリーな状態になったらこのラインテープでのマスキングを行い、周りも全て覆ってゴールドを塗装、全てマスキングを剥がしてクリアーを塗って本塗り完了!と言う予定です。

ちなみに塗装だけであれば現場作業は4時間程度ですが、今回のようにライン入れを行うとその3倍以上の時間が掛かってしまう為に費用も倍以上の金額となってしまいます。

今回も当店で塗るのは本体色だけで、ピンストライプについてはそれ専門のショップさんにお願いされればと進言させて頂いたのですが、こういった事もご理解の上で今回当店へご依頼頂いております。全てのご依頼がそうですが、ご希望に沿えるよう尽力したいと思います。

それでは作業進行しましたらまた紹介させて頂きますね。どうぞもう少々お待ちくださいませ!