こちらもお待たせしました!ローバーミニ用社外品アルミ製ヘッドカバーの結晶塗装、本日完成となります。
最初の状態も紹介しますね。
元々新品塗装済み品だったのですが、
塗られていた結晶塗装の目が細かく(と言うか殆どありませんでした)、砂型鋳造時の梨地がはっきりと判るような状態でした。
既存の塗膜は一旦剥離し、リン酸処理を施した上で改めてプライマーから塗り直しています。
ちなみに既存の塗膜にプライマーは塗られていなく、ただ新品部品の塗装ではそういったケースが殆どです。焼き付け塗装はそれ自体密着性が良いので最初は大丈夫なのですが、数年経って塗膜が劣化してくると密着性能が落ちてペリペリと剥がれて来ますので、それを直すには総剥離が必要となります。
自動車ボディの塗装では「総剥離」なんて事は殆ど行わず、これは手を抜いている訳では無く、新車時からの塗膜がしっかりしている為にその必要が無いという事です。むしろ金属素地を露出して空気に触れさせてしまう方が危険で、それ故に剥離作業を行う場合は相当気を遣って作業をする必要があります。
塗装後に面研して光らせたフィン部分にはクリアーを筆塗りして腐食の進行を遅らせられるようにしています。
凸凹としたアルミ素地自体はそのままでしたが、結晶目がしっかりと出るとそれが目立たなくなったのが判ると思います。と言うか全然判りません。
付属品を元に戻しておきました。
それでは後程完成のお知らせメールを差し上げますね。この度のご依頼、誠に有難う御座いました!