CORSAIR900D フロントパネル 本塗り

CORSAIR900D用のアルミ製フロントパネルです。昨日から作業着手しておりまして、無事本塗り完了致しました。

 

まずは「01」「Hatsune Miku」のロゴとなる色を塗ります。ピンクは下塗りで、この後近似色として選んだフェラーリの「ロッソスクーデリア」(カラーコード:323)を塗ります。

 

赤が完全隠ぺいして十分に乾燥させてテープフリーな状態になったらマスキングシートを貼ります。

ロゴの位置は上から75mmで、この場合メジャーで測る訳では無く、それぞれ幅の違うマスキングテープを貼って距離と平行を維持しながら位置を決めていきます。具体的には50ミリと15ミリのマスキングテープに、シートの余白を10ミリ取って合計75ミリと言う訳です。

 

まずはロゴの周りを避けて黒を(黒で)完全隠ぺいさせます(します)。


その後ロゴの周りは極力膜厚をつけないようにして黒を塗ります。

黒は隠蔽力が強いのでウェットで1コート塗れば隠蔽しますが、普通1コートでは終わらせませんよね。2コートでも不安なので大抵は2.5コート(=2コート目に続けて3コート目をセミウェットで行った場合の事)ないし3コート塗ると思います。

ただそれだとロゴの所で段差が付きすぎる為、そこだけ最低限の膜厚で済むよう別工程で慎重に塗るという訳です。イメージとしてはロゴ周りだけ1.5コートといった感じですかね。

マスキングを剥がしました。

 

そして下側のCRYPTONのロゴです。こちらは先程の赤とは逆にメス型のマスキングシートを使って塗装します。

 

こういった場合の塗装では完全隠ぺいはしていなく(させていなく)、ただそれ故に薄膜で仕上げているので細かい所もシャープに塗れる訳です。これがサイズが大きくなるとムラムラになってしまうので先ほどのような「01」には使えないのです。下色に使った白(今回はピンク)も断面から見えてしまいますしね。

 

と言うのも、実はデカールも白の2回擦りでは下地が透けてしまっている所があって、本当は三回重ねて印刷したい所ですが、そうすると極端に強度が落ちてしまうので2回に留めています。

画像は色合わせの為で、PRO_Fitのデカールを色板に貼って白の色味を確認し、それに合わせて塗料を選んでいます。

 

白は下塗りにいつものVWキャンディーホワイトを塗り、その上に原色の白(MIX570)を塗っています。

そして場所を二階に移します。

 

予め用意しておいたデカールを木工用ボンドを溶かした水に入れて台紙を剥がし、

所定の位置に貼り付けます。

 

水道水のミネラルのように接着剤の跡が残っていますが、これはクリアーを塗れば消えるので全く気にしなくて大丈夫です。

ここで十分に乾燥時間を設け、

再び工場一階に戻りました。

 

最後にクリアーを塗って本塗り完了です。大変お待たせしました!

 

クリアーは高品位なタイプのクリスタルクリアーです。

 

デカールを貼った箇所と塗り分けて段差がある部分は後の磨き処理で平滑に研ぐので、クリアーはいつもより多めに4コート塗ってあります。

それではまた作業進行しましたら紹介させて頂きますね。どうぞもう少々お待ちくださいませ!