メルセデスW124ヘッドカバー ブラスト前準備

 先日お預かりしておりましたメルセデスベンツW124のエンジンヘッドカバーです。オイルが着いていたのでアルカリ洗浄槽に浸け置きをしておき、サンドブラスト屋さんに出す前に付属品を外しておきます。裏側はバッフルプレートですね。

 またオイルシール(ゴムパッキン)も外しておきます。見た目はゴムなのですが芯にスチールが入っているのでかなり固く嵌っていて、これ用に先を曲げたショックドライバーを当ててハンマーで叩いて外します。

 オイルシールが着く穴の側面も塗装は施されているので、今回もプライマーはここまでしっかり塗り、結晶塗装は厚みが着くのでマスキングをして対応しようと思います。

 その後再びアルカリ洗浄槽に浸けてバッフルプレートが付いていた箇所も綺麗にし、ブラスト屋さんに発送しました。

ちなみに現在他にお預かりしているヘッドカバー(ジムニー・ロードスター・日産L型)もサンドブラストは行いますが、こちらのヘッドカバーは強力な直圧サンドブラストでの作業となりますので専門の方にお願いする事になります。

 そして色ですが、こちらは色見本がありました!

今回ご指定頂いている結晶塗装は「メルセデスベンツ純正色の「マーブルグレー」(カラーコード:7201)に似せた色で」と承っておりましたので、今回はこちらを見本として色を作りたいと思います。黒と白と黄色と青(もしくは緑)を少量といった感じですかね。

それではこちらも進行次第改めて紹介させて頂きます。どうぞもう少々お待ちくださいませ!

RB26エンジンパーツ一式塗装 完成

 大変お待たせしました!日産GT-R RB26エンジンパーツのキャンディーレッド塗装、本日完成となります。

最初の状態も紹介しますね。

新車時の塗装は剥がれたりはしていなかったのですが、パーツ毎での褪色具合が違う為か色がそれぞれバラバラになっていました。

こちらも塗装前の状態で、色の違いが判り易いかと思います。

 また全体に小傷はあったのでそれらはある程度研磨して取り除きました。

プラグカバーの中央にあるアルミプレートは両面テープでの接着で、これは外すと変形してしまうので交換が基本ですが、今回は旧塗膜の状態が良く剥離作業をしないで済んだのでマスキングで対応出来ました。白いのはプライマーです。

 元々の塗装もキャンディーカラーで、ただ今回の塗色はそれに合わせたと言う訳では無く、当店で何度か施工しているマツダのソウルレッドプレミアムメタリック風の色にしています。

 カラーベース自体にはマツダのソウルレッドプレミアムメタリックをそのまま採用し、その上に塗り重ねる透過性の赤を、いつも当店でテールランプの塗装に使用しているキャンディカラーのレッドを使っています。

またクリアーは高品位なタイプのクリスタルクリアーの仕様となります。

こちらも塗装前の状態で、側面には余り色(カラークリアー)が入っていなかったのですが、

今回はしっかり塗っておきました。

 実際にエンジンに装着されるような感じに仮組みをしてみました。

 尚、実物はもっとキャンディーカラー特有の深みと鮮やかさがあります。

 画像はどれも撮ったままの未加工で、サイズだけ半分くらいに縮小しています。

 改めて室内の照明下でも撮影しました。やはりと言うか自然光で見るのとは雰囲気が変わって見えます。

 今回は下地処理にサフェーサーを使っていないので、製品自体の歪や深い傷、鋳造製品特有の凸凹はそのまま残った仕上がりとなりますが、純正時には無いような艶具合になっていますのでエンジンルームを開けた時のインパクトは結構大きいのでは、と思います。

有彩色に対して無機色の 黒とシルバー(アルミ)の組み合わせが良い具合です。ボルトはシルバー・黒どちらでも似合いそうですね。

それでは後程完成のお知らせメールを差し上げますね。この度のご依頼、誠に有難う御座いました!