SHUREワイヤレスマイク 本塗り

 先日お預かりしておりましたSHUREのワイヤレスマイクです。それぞれ足付け処理を行い、マスキングをして台にセットします。

事前に作成したイメージイラストを紹介しますね。

グリルボールは黒で、マイク本体は事前にお貸出した色見本からホンダS2000の「バミューダ―ブルーパール」(カラーコード:B545-P)を選んで頂いております。

 まずはベースコートを塗布します。

 ベースコートが乾いたら場所を工場の二階に移し、デカールの貼り付けを行います。

 デカールは余分に作成してあるので、貼ってみて納得出来なかったら何度でもやり直しが可能です。

 所定の場所に裏表二ヶ所貼り終わりました。この後40℃60分程の熱を掛けてデカールを定着させます。

 そしてクリアーを塗って本塗り完了です。

 ランプ部分はベースコートを塗った時点でマスキングを剥がしてプラスチックプライマーを塗布してあります。ボタン部分はクリアーを塗り終わった直後に剥がしてバツ切りしたマスキング際の段差が滑らかになるようにしています。

 以前塗装したワイヤレスマイクは本塗り時にとんでも無い事が起きたので心配していましたが今回は問題ありませんでした(勿論そちらもフォローは出来ています)。

 グリルボールと本体を違う色にした場合は多少追加費用が必要ですが、全体を見た時の雰囲気が引き締まるのでお勧めではあります。

 スペーサーリングはアルマイト仕上げでは無く塗装仕上げだった為#800の足付け処理のみ行って色を塗っています。アルマイトの場合には比較的粗めの番手で足付け処理を行い(#800では歯が立ちません)、プライマーの塗布が必須です。

こちらは本体の裏側、ボタンの無い方です。SHUREのロゴは裏表2か所で、位置(幅)が微妙なので前後を揃えるのに結構気を遣いました。

元々のロゴは足付け処理をした時に簡単に取れてしまうので、恐らく純正のままだと使っている内に擦れて無くなってしまうと思います。今回の塗装(当店の塗装)ではデカールもロゴ入れ塗装も最後に全体をクリアーでコーティングする作業が基本となるのでロゴだけ擦り切れるという事はありません(ただし特殊な案件で、確かこれだけはロゴ部だけの塗装でした)。

それでは完成次第改めて紹介させて頂きますね。どうぞもう少々お待ちくださいませ!

カローラフィールダーヘッドカバー結晶塗装 完成

 こちらもお待たせしました!カローラフィールダーハイブリッドのヘッドカバーも鮮やかな赤の結晶塗装で完成となります。

最初の状態も紹介しますね。

こちらも元々新品の状態で、シンナーで洗い流す様にして脱脂洗浄後にリン酸処理を行い、プライマーを塗った上で結晶塗装を行っています。

 一部アルミ素地が露出した個所がありますが、そちらはアース線を取り付けるとの事で塗料が付かないようにしています。

 プラグホールの穴はプライマー塗装後に艶消しの黒で塗装しています。腐食の防止と、プラグキャップの取り付け不良を防ぐようにしています(後はやはり見た目もです)。

この場所で撮影すると赤が余り鮮やかに見えないのですが、

実物はかなり鮮やかな赤になっていますのでどうぞご安心下さいませ。先ほど紹介したロードスターも同じように鮮やかな赤となっております。

それでは後程完成のお知らせメールを差し上げますね。この度のご依頼、誠に有難う御座いました!

NBロードスターヘッドカバー 結晶塗装 完成

 大変お待たせしました!NBロードスターのヘッドカバーと可変バルブ機構のパーツ塗装&凹み文字部のマスキング&塗装、本日完成となります。

最初の状態も紹介しますね。

元々新品だったパーツを洗浄→リン酸処理→プライマー塗装を行い、

今回はパテで作ったマスク型を詰めて「凹み文字部をシルバーに塗装」と言う新たな工法に挑みました。

結果としては半々で、結局最後には凹み文字部をもう一度塗り直すと言う事になりましたが、今までに無い仕様のヘッドカバーは出来ました。

 凹み文字部に塗ったシルバーと、ヘッドカバー上に着く可変バルブ機構のパーツは同じシルバーを使っています。

 今回シルバーに使ったMIX818はメタリック粒子が細かく輝きは強いので、パッと見はアルミ素地にしか見えないと思います(ただしアルミ素地のように経年で腐食は出ません)。

 ネジは着けていないので上に置いただけです。

 ちなみにこちら側はアルミでは無く鉄でした。

 いつもは凹み文字の中も一緒に結晶塗装を行って、後でそこだけ着色すると言う方法でしたが、今回は凹み文字の中に結晶目が無いので不思議な感じです。

 一見すると簡単そうに見えるのですが、厚塗りしないとはっきりとした結晶目が出ない結晶塗装だとこれはかなり難儀と言うかハイリスクな仕様となります。

 本当ならシルバーには塗らず「アルミ素地のまま」ならもっと簡単なのですが(全然簡単では無いのですが今回に比べれば3倍くらい楽です)、鋳造アルミ製品の特性上、経年でアルミ素地が黒ずんで新車の頃のような輝きが無くなってしまうと言う事もあり、素地調整(今回はリン酸処理)とプライマーの塗装を行って色を塗っています。

それでは後程完成のお知らせメールを差し上げますね。この度のご依頼、誠に有難う御座いました!