インプレッサ インマニ結晶塗装 本塗り

インプレッサ インマニ結晶塗装承ってます

先週お預りしておりましたスバルインプレッサ22Bのアルミ製インテークマニホールドです。

その後アルカリ洗浄槽で浸け置きし、さらに溶剤槽に入れて旧塗膜を剥離しました。

 今回はサンドブラスト処理(軽め)も承っておりますので、各部をマスキングした後、ブラストボックスに入れてサンドブラスト作業を行います。

 ちなみにアルミ素材でもガッツリとブラスト作業を行う場合はいつものブラスト屋さんにお願いします。

何が違うかと言うとまず設備が全っていて、当店にあるのは「吸い上げ式」ですが、ブラスト屋さんで行う物は砂自体に圧力を掛けてガンから吹き出す強力な「直圧式」となります。

ただし送料なども掛かりますので(当初近県の所にお願いしていたのですが色々あって現在お願い出来る方は凄く遠いのです)その分コストは掛かってしまい、なので今回のように「そこまでの必要ないけどブラスト作業は行った方が良い」という場合は「軽め」のブラスト作業として当店でお受付しております。

 幸いにしてブラストボックスのサイズだけは大きいので、今回のようなインマニでも箱の中でひっくり返したり回転させる事が出来るのは幸いでした。

 エアーブローをして砂ホコリを落としたらリン酸処理→洗浄を行います。

 良く乾かして水気を飛ばしたらマスキングを行いいよいよ本塗り開始です。

 今回はサンドブラストを掛けたのでインジェクション取り付け部やネジ穴面にもプライマーを塗ります。

ちなみにいつもなら面をマスキングしてアルミ地を残すか、ネジ穴だけ詰め物をしてマスキングして一緒に結晶塗装を塗ってしまいます。

 裏側も同様に。

 その後ネジ穴取り付け面にベースコートの黒を塗り、

 それが乾いたらサイズの合うマスキングシートを貼ります。HONDAのヘッドカバーなどはボルト穴個所が一段下がった綺麗な切削仕上げなので各径のサイズをノギスで測ってデータ作成→カッティングといった事をしますが、今回のような場合は面より少し食み出たくらいの方が仕上りが良くなるので大体の径が合っていればOKです(と言ってもかなりの種類を用意はしていますが)。

ホンダのヘッドカバーは以下のような感じです(てっきり施工例のページがあるかと思っていたのですが無かったので今度作成しておきます)。

HONDA H22Aヘッドカバー 結晶塗装 本塗り

 黒く塗ったネジ穴面とインジェクション取り付け個所をマスキングしました。

 今回は何故かこの付近に腐食が多く見られたので、普段は何も塗らないインジェクション取り付け部にもサンドブラスト処理を行ってプライマーを塗りたかったという次第です。

 そして結晶塗装用の塗料を塗って本塗り完了です。最初に裏側を塗ってからひっくり返して一気に6~8コート程を塗り重ねています。

 その後140℃程の熱を掛けると結晶目が出てきます。

 今回は「鮮やかな赤」で承りました。他には日産系の「ドス黒い赤」なども対応しております。以下ページの記事が判り易いかと思います。

NISSAN LY280 Engine cover

既に焼き付け(強制乾燥硬化)は完了していますが、明日以降でもう一度140℃20分程の熱を掛けておきます。2個以上あれば乾燥炉(恒温機)で熱を入れますが今回はこちらの一個のみなので赤外線ヒーターで行う予定です(恒温機は箱型なので省エネかと思いきや、温度管理の点からスイッチのオンオフが激しく余り省エネでは無い事が最近判りました…)。

それでは完成次第改めて紹介させて頂きますね。どうぞもう少々お待ちくださいませ!