SHURE Super55マイク 素地調整

SHURE Super55マイク塗装承ってます

先日分解作業を終えていたSHUREのSuper55骸骨マイクです。

 グリルの裏側に貼ってあったスポンジ(ウィンドスクリーン)は接着剤での固定だった為、

 シンナーに浸けて除去しました。

素材がプラスチックだったら低溶解の溶剤(シリコンオフやホワイトガソリン、フタル酸シンナー等)しか使えなかったので、この点では素材が金属で助かりました。

 ただしこの金属、表面にサンダーを当てるまではてっきりアルミニウムと思いきや、表面には比較的柔らかいメッキと、その下からは銅メッキが出て来ました(!)。どうやら亜鉛ダイキャストにニッケルめっき仕上げと思われます。

となるといつも化成処理に使っているリン酸では効果が望めませんので急遽サンドブラスト処理を行う事にしました。

 足付け処理として全体に軽くサンドブラストを行います。

と言う訳でこれでようやく塗装の準備が出来ました。この後はシンナーで洗浄→マスキング→プライマー塗装を経て本塗りとなります。

今回のように初めて行う製品は途中で予定が変更となったりしますが、内容を紹介していますので不安に思われる事は軽減されると思います。

また時々同業の方から(と言うか元上司にも)「作業内容をオープンにし過ぎじゃ」と言われたりする事がありますが、ユーザーにとっては内容が判った方がお店を選ぶ際の判断材料に出来ますし、同じ物を塗るのにどうしてお店ごとに金額が違うのかが判って頂けると思います(メッキでも密着剤を使って塗れば簡単に見た目を同じように出来ますが、耐久性を考えると私は使えませんので・・・)。

それでは作業進行しましたらまた紹介させて頂きますね。どうぞもう少々お待ちくださいませ!

マツダブレーキキャリパー 素地調整

先日お預かりしておりましたマツダRX-7のフロントブレーキキャリパーです。

元々あった梨地をオーナー様自らグラインダーで削っていて、ただその後忙しくなって作業が出来ない状況になってしまっていたとの事で、この後の作業を託されました。

 シングルアクションのサンダーは切削力が強い反面、局所的に掘ってラインを崩してしまったり深い傷を付けてしまうので、中々扱いが難しい所があります。

 今回行った工程としては、

・シングルアクションサンダー#80→#120

・ダブルアクションサンダー#80→#120

上記のサンダーが当たらない個所はミニサンダーとオービタルサンダー、さらに当て板に#120を貼って手研ぎ、リューターなどを使います。

画像の左上が施工後で、右が施工前です。

 同じく左側が施工後で、右が施工前の状態です。

 使った工具はこんな感じです。

 凸文字は下のSUMITOMOの小さい文字も残されたいとの事で、何とかそれを避けて素地を均しました。

サンダーによる修正が完了したので、この後はいつものブレーキ屋さんに送ってサンドブラスト処理等の下地処理をお願いします。

それでは作業進行しましたらまた紹介させて頂きますね。どうぞもう少々お待ちくださいませ!