メルセデスW124ヘッドカバー結晶塗装 凸部研磨

先日本塗りを終えていたW124のエンジンヘッドカバーです。

その後二度目の焼き付けを行い、凸状になったフィン部分を研磨して光らせます。

最初は#80から始めて120→180→240→320→400までを空研ぎペーパーで行い、その後布状の研磨副資材(アシレックス)の#320相当(スカイ)→#800塗装(レモン)でさらに輝かせます。念の為ですが水もコンパウンドも使いません(と言うか汚れるので使えません)。

金属素地が露出したままだと激しく酸化し易い為、最後にクリアー(普通の2液ウレタン)を筆で塗って腐食の進行を遅らせるようにします。

さらにこの後、今度は普通に熱を入れて(60℃40分程)クリアーを硬化させたら完成となります。どうぞもう少々お待ちくださいませ!

Dodge Magnum Tail Lights

ダッジマグナム用の社外品テールランプとハイマウントランプです。

レッドのレンズとクリアーレンズ部分とを、それぞれ違った濃度でのダブルスモーク仕様で承りました。詳細としては以下の通りです。


・赤部のスモークは「薄目と標準濃度の中間」
・テールとハイマウントを同じ色合いに
・テールのクリア部はバックランプが含まれるため「極薄目~薄目の中間」
・クリアーを高品位なタイプの「クリスタルクリアー」へ変更


 土台部分をマスキングし、被塗面のレンズには#800~#1300程で足付け処理を行ってあります。

 まずはバックランプ部をマスキングし、

 プラスチックプライマーを塗布後、赤いレンズ部にスモーク塗装を行います。

 赤いレンズ部のスモークは規定の濃さになる一歩手前で止めておき、バックランプ部のマスキングを剥がします。

マスキングをしてあったクリアーレンズ面にもプラスチックプライマーを塗布し、今度はクリアーレンズ部が規定の濃さの「極薄目~薄目の中間」に、且つ赤いレンズ部は「薄目と標準濃度の中間」の濃さになるようスモーク塗装を塗り重ねます。

 スモークが規定の濃さになったらクリアーを塗って本塗り完了です。

 ハイマウントランプも同じく下地処理を行い、

 テールランプの赤いレンズ部分と同じ「薄目と標準濃度の中間」の濃さにしています。

 その後60℃40分程の熱を入れて塗膜を硬化させ、必要に応じて磨き処理を行い、さらに数日寝かしたら完成となります。

ダブルスモークは「おまけスモーク」の応用で、違う濃さのスモークを組み合わせる複雑な作業を、極力コストを上げないようにしています。

 単にテールランプを黒くするだけだとどうしても下品な感が否めませんが、透明感のある黒と高品位なクリアーの組み合わせによって上品なテールランプに仕上げる事も可能です。

ハイマウントランプはテールランプと一緒にご依頼を頂くと全体の複数割引率も上がるのでお得です。