CORSAIR Obsidian 900D PC CASE④

CORSAIR Obsidian 900D PC CASE③

上記③の骨格部シャーシの塗装に引き続き、外装パーツの塗装となります。

一番最初にグリーン色に下塗りをしておいたアルミ製の枠です。2色目の黒を塗る為、全体を研磨して足付け処理を行います。

 予め作製しておいたイメージイラストに沿ってマスキングを行います。

 指定された通り内側はフチから15ミリの位置に、

 外側は20ミリの位置でマスキングを行います。

 まずは裏側にベースコートの黒を塗り、

 全体にクリアーが塗れるよう宙に浮かした状態で台にセットします。

表側にも黒を塗り、マスキングを剥がします。

角はマスキングが浮き易く色が食み出やすい為、一つ一つ修正していきます。

 ベースコートが終わったらクリアーを塗って本塗り完了です。

  塗り分けラインはシャープになるよう丁寧に仕上げました。

 その後熱を掛けて塗膜を完全硬化させ、必要に応じて磨き処理を行います。

 【お任せ仕上げコース】では磨き処理はしませんが、【標準コース】以上はゴミなどをペーパーで研磨してコンパウンドで磨きます。

その後は安全な場所に保管して数日寝かします。

後日シャーシの組み付け作業ではネジを強くしめると折角綺麗に塗った塗膜が剥がれてしまう為、ネジのサイズに合わせたプラスチックワッシャーをレーザーで切り出して作製しました。

その他組み付け作業については以下記事で紹介していますので宜しければご参照下さいませ。

CORSAIR PCケース シャーシ組み付け

そして完成です。

完成時の画像は以下リンク先のページで多数紹介していますので宜しければご参照下さい。

CORSAIR PCケース塗装 完成

ケースの塗装は一旦こちらで完成となりますが、さらにその数か月後、特注で製作したアルミ製のフロントパネルの塗装もご依頼頂く事になりました。

⑤に続きます

CORSAIR Obsidian 900D PC CASE③

CORSAIR Obsidian 900D PC CASE②

先日紹介した上記②のサイドパネル・ロアグリル等の本塗りに続き、今度は骨格部分となるシャーシ塗装作業の紹介となります。

シャーシ部分も外板パネル同様に既存の塗膜がザラザラとしている為、まずはある程度をペーパーで研磨しておきます。

 一部の付属品は外しましたが残りはリベットでの固定となっている為、シャーシはこの状態で針金で吊るして塗装する事にしました。

 まずはプライマーを塗布し、

ウェットオンウェット用のノンサンディングフィラー(サフェーサー)を塗布します。

 続けてベースコートの黒を塗り、クリアーを塗って本塗り(下塗り)が完了です。

その後ヒーターで熱を掛けて塗膜を完全硬化させ、

 再び全体を足付け処理します。

 そして同じようにして二度目の艶有りの黒を塗り 、本塗りが完了です。

既存の塗膜がザラザラとしていたので一度だけでの塗装では艶のある仕上がりにならず、今回は殆どの部品を「二度塗り」で対応しました。

尚本来であれば「研磨→プライマー塗布→サフェーサー塗布→完全硬化→研磨」といった工程が基本となりますが、全ての部品でこれを行うとかなりの高コストとなってしまう為、今回は最も目立つ両サイドパネルのみをこの方法で、他は二度塗りでコストを抑えています。

 こちらはシャーシ裏側に着くケース背面のパネルです。ネジで着いていた付属部品も外してあります。

 増設スロット部の蓋の部品です。サイズが小さく形が複雑な為ペーパー掛けでの足付け処理が難しく、サンドブラストにて足付け処理を行いました。

 吊るした状態で裏表を一緒に塗ります。

まずはプライマーを塗布し、

 艶有りの黒で一旦下塗りとしての塗装が完了です。

 その後熱を掛けて塗膜を完全硬化させ、再度全体にペーパーを掛けて足付け処理を行いました。

そしてこちらも二度目の艶有り黒の塗装で本塗りが完了です。

 一度に紹介していますが作業は数日に分けていて、今回のPCケースの塗装ではお預かりから完成まで半年程の期間が掛かっています。

その他の付属部品も同じように下地処理をし、

艶有りの黒で仕上げています。

これらの小さい部品も全て二度塗りを行いました。

④に続きます