前回の④までの紹介でケース本体の塗装作業は一旦完了し、その数か月後、新たに特注のフロントパネルの塗装をご依頼頂きました。
CORSAIRのPCケースに合わせて5ミリ厚のアルミ板を加工して特注されたようです。
本体にワンタッチで固定出来るジョイントがボルトで埋め込まれています。
デザインについてはオーナー様よりJPEG画像を入稿して頂き、それを基に各ロゴをベクトルデータで作製しました。
埋め込まれているローレットタイプのボルトは頭が飛び出ているので、
その後熱を掛けてサフェーサーを完全硬化させ、当て板とペーパーを使って全体を平滑に研ぎ出します。
ベースコートの黒を塗り、クリアーを塗って裏側の本塗りが完了です。
後日熱を掛けて塗膜を完全硬化させておきます。
作製したロゴデータでマスキングシートとデカールを作製します。
下側に入れるロゴにはかなり小さい文字がある為、そこは塗装では無くデカールで対応します。
大きい文字に関しては塗装で行うのでマスキングシートを作製し、
小さい文字はドライプリンターを使ってデカールに印刷をしました。
裏表を一緒に塗装出来ない事は無いですが、吊るして塗るのと置いて塗るのとでは仕上りが変わる為、それぞれを別けて塗っています。
まずはロゴカラーの赤を塗装し、テープフリーな状態になったらオス型のマスキングシートを貼り付けます。
先に赤を塗ったのは隠蔽性によるもので、黒の上に赤を塗ると塗膜が厚くなってしまうので今回は先にロゴの赤から塗っています。
続けて下側のロゴを塗装します。こちらはメス型のマスキングシートです。
小さいロゴはデカールで行いますが、印刷と塗装で色が違っていたら困るのでそちらも確認しておきます。
デカールを貼った個所は段差が出来ているので、この後熱を掛けて完全硬化後に磨き処理を行います。
今回のこちらは【標準コース】でのご依頼となる為、ゴミが付いた箇所や段差がある部分にはペーパーを掛けて磨き処理を行います。
デカールの段差も殆ど気にならなくなりました(ただし完全に平滑にするにはもう一度クリアーを塗って研ぎ&磨き作業が必要です)。
完成画像については上記ページで紹介しておりますので宜しければご参照下さいませ。
また後日オーナー様から画像とコメントも頂戴しましたので紹介をさせて頂きます。
「01」の赤色も想像していた通りの色合いで、とてもいいです!
デカールの部分もまったく違和感が無いです。
PCケース本体への取り付けも大丈夫でした。
この度は、本当にありがとうございました!
こちらこそこの度の御依頼誠に有難う御座いました!
CORSAIR Obsidian 900D PC CASE①
CORSAIR Obsidian 900D PC CASE②