BMWサイドマーカー 本塗り

 こちらもお待たせしました!BMWの純正サイドマーカーも無事本塗り完了しておりますのでご安心下さいませ。

このサイドマーカーはフチに1ミリくらいの幅で白いゴムが溶着されていますので、そこはマスキングをして対応します。

 プラスチックプライマー塗布後、先程紹介したチェイサーのコーナーレンズと同様に、最初はイエロー寄りのオレンジキャンディーから塗り始めます。

 その後丁度良いオレンジの色味になったら、最後にクリアーを塗ってフチに貼ったマスキングテープを剥がします。貼ったそのままにしてクリアーが固まってしまうと、マスキングの際の仕上りがガタガタになったり、テープが上手く剥がせなくカッターの刃を入れないといけなくなったりと、無用なリスクが増えてしまいます。

私が塗装を始めた当時は、今よりも業界全体が仕上りに対して緩い感じで、テールランプなども着けたまま塗装するなんて事をディーラーの内製工場で普通にやっていました(通常テールランプを着けたまま塗るなんて事はあり得ません)。

ガラスなどはさらに脱着が面倒なので着けたまま塗るケースが多く、ウェザーストリップ(フチのゴム)はブツ切りのマスキングで、塗った後もそのまま強制乾燥→クリアーが固まって見切りがガタガタになる!なんて事が日常茶飯事でした。マスキングテープが綺麗に剥がれない場合はカッターを入れるなんて事も普通で、私的にどうなのかと思っていましたが、その後登場したアメリカ人の上司が非常に細かい方で、「塗装部位に着いている物は全て外してから塗れ!」と言う事で色々改善されました。

当時の現場は大混乱になりましたが(塗装屋としては有難かったのですが、部品の脱着をする板金屋さんは非常に怒っていました)、その時のお陰で今の基礎が出来たのだと感謝しております。

それではこちらも完成次第改めて紹介させて頂きますね。どうぞもう少々お待ちくださいませ!