ブレンボブレーキキャリパー塗装承ってます

先日到着しておりましたブレンボブレーキキャリパーです。この度のご依頼、誠に有難う御座います!

ご依頼内容としては、現在フロントに装着している「F50ブレンボキャリパーのゴールドと同じような色で」と言う事で、以前施工した時の画像がありますのでそちらの記事を紹介させて頂きますね。

F50ブレンボキャリパー塗装 完成

この塗色については配合データを作製していますので、これと同じ色で再現が可能です。

ロゴは現状白ですがこちらを「赤」で、またサイズは既存と同じ68ミリで塗装し直します。

部品は新品の状態ですが、既存の塗膜はクリアーだけが剥がれる「層間剥離」を起こす可能性が高いので、いつも通り塗膜を剥がしてからの再塗装とします。層間剝離の事例が判り易い記事がありますのでそちらも紹介をさせて頂きますね。

ブレンボキャリパー塗装承ってます

またサンドブラスト処理の作業についてはいつものブレーキ屋さんへの委託で、そちらも内容が判り易い記事がありますので以下に紹介をさせて頂きます。

ブレーキキャリパーの下地処理

今回採用するゴールドはこちらのブレーキ屋さんから御依頼頂いた時に作成した色で、ゴールドの御依頼は多く、毎回色を作るのが面倒になったのでデータ化して作業時間を短縮しようと思ってデータ化していました。色見本は作っていなかったので、今回序でにそちらも作成しておこうと思います。尚ブレンボの赤についてはこのような感じで配合データと色見本を残しています。

それでは作業進行しましたらまた紹介をさせて頂きますね。改めましてこの度のご依頼、誠に有難う御座います!

象印タンブラー塗装承ってます

 先日到着しておりました象印のステンレスマグです。

こちらのオーナー様は先日フェラーリ360モデナの鍵の塗装を御依頼頂いた方で、今度はこちらのタンブラーを、前回と同様のフェラーリ純正色「ロッソスクーデリア」(カラーコード:263657)で、また白・赤・緑のストライプライン入れもご指定頂きました。この度もご贔屓頂き誠に有難う御座います!

 メーカーは象印ですが、製品自体はいつも塗装しているサーモス製のようです。底のプラスチック板は恐らく両面テープでついているだけなのですが、これを剥がすと穴が出て来て内部の真空圧が開放されてしまう為、今回もマスキングでの対応となります。

ちなみにサーモスも昔はシールの下の穴は溶接で塞がれていました。いつからかテープでも大丈夫と言う事になった模様です。参考画像がありますのでちょっと紹介させて頂きますね。

昔のサーモスはこんな感じになっていましたが、その後剥がしたサーモスでは穴が空いていて、シールを剥がした瞬間に「シュッ」と音がして内部の真空が開放されてしまった事があり、それからは剥がすのを避けるようにしています。

イメージイラストも出来ましたので紹介させて頂きますね。

ストライプラインのベースとなる白はフェラーリ純正色のBianco Avus(カラーコード:100)で、赤いラインは本体色と同様の「ロッソスクーデリア」(カラーコード:263657)、グリーンに関しては参考となる画像を見ながら近似色を作製します。

尚、今回の赤は3コートキャンディー塗装の為、塗り方が少し変則的になります。本来であれば白の上に赤を塗りたい所ですが、3コート塗装でそれをやると膜厚が着いてマスキングラインの仕上りが汚くなってしまう恐れがある為、先に全体を3コート赤で塗装し、白→グリーンといった塗り方にする予定です。

参考までに、前回「ロッソスクーデリア」に塗装した鍵の完成記事を紹介させて頂きますね。

フェラーリ360モデナキー塗装 完成

それでは作業進行しましたらまた紹介をさせて頂きます。改めましてこの度も当店をご贔屓頂き誠に有難う御座います!

溶剤槽浸け置き剥離

 先日調色作業を終えて、旧塗膜を剥離する為に溶剤槽に浸けておいたセドリックのグリルメッシュです。あれから二週間程浸け置きしておきました。

 やはりと言うか膜厚が非常に厚い為、既存の塗膜は殆ど剥がれていません。よく見ると塗膜の途中に雫状の垂れた跡があるので、相当粘度の高い塗料にドブ漬けで膜厚を着けているようです。

こういう場合は一ヶ月置いても余り変化は見られない筈なので、塗装が剥がれ易いようきっかけを作ってあげる必要があります。

 ただしサンダーなどを使うと網の形が変形してしまう事、またワイヤーブラシ程度では刃が立ちませんので、今回は少し特殊なスクレーパーを使います。

 先端は一般的なカミソリでは無く、少し厚みのある超硬刃がついています。

 以前自転車フレームの劣化して固まったステッカーを剥がす為に買いましたが、刃が強過ぎる為にアルミ素材には向かなく、その後は殆ど使っていませんでした。スウェーデンのバーコ社の物です。

 塗装を剥がすというよりかは「切れ目を作る」と言うような感じで、全体に軽く刃を当てるようにして削ります。

 素地が見えればそこには塗膜の断面が出来る為、ここからシンナーが浸透して塗膜を剥がれ易くしてくれます。

完全に剥がれるまでにはもう少し時間が掛かりそうですが、とにかく形を崩さないよう注意して作業しておりますので、どうかもう暫くお待ち頂ければと思います。

そしてR31スカイラインのヘッドカバーです。こちらはアルカリ洗浄槽の浸け置きで油汚れを洗浄した後、先ほどのセドリックメッシュグリルと共に溶剤槽に浸けておきました。

画像だとしっかりと塗装が残っているように見えますが、大分ふやけて来ているのでもう少し浸けておけば綺麗に取れてくれると思います。この後ワイヤーブラシである程度塗装を剥がし、再び廃溶剤を貯めたタンクに沈めておきました。

それではまた作業進行しましたら紹介をさせて頂きますね。どうぞもう少々お待ち下さいませ!