セドリックグリルメッシュ 本塗り

先日二回目の下塗りを行っていた日産純正セドリック用グリルメッシュです。

ここまでの塗装には軟化剤を入れていて、その場合は通常よりも硬化(締まり切り)に時間が掛かり「チヂレ」のリスクが高まる為、強制乾燥には二度焼きを行っています(前回の下塗りも同様です)。

再びスコッチとナイロンブラシ&ウォッシュコンパウンドを使って足付け処理を行います。

前回と同様、汎用アングルと全ネジで作成した枠に番線で固定します。

こういった歪な形状の場合、隅々までウェスで拭くような脱脂作業は物理的に難しいので、脱脂作業は上から洗い流すようにシリコンオフ(脱脂用溶剤)を掛けて洗い流すようにして行います。

 まずは下色となるグレーを塗布します。

 調色を行ったのは旧塗膜を剥がす前で、どのような色だったかを覚えておく事は難しい為(と言うか不可能です)、予め色板を作製しています。塗料自体その時作った物なので間違いは無い筈なのですが、「本当にこんな色だったか・・・」と言う不安を無くす為ですね。

 そしてパールコートです。こちらも調色時に確認用の色板を用意してあるので、それに沿って塗装を重ねていきます。

 パール層は下地を透かして色を表現する為、見本を見ながら塗り過ぎに注意しながら塗装を行います。

 パールコートを終えたら最後に半艶クリアーを塗って本塗り完了です。

 半艶クリアーの場合もウェットに塗り込みます。

 こういった網を通常のスプレー塗装で行うのは結構面倒で、最初の1コート目は縦横×裏表、2コート目は斜め斜め×裏表と、スプレーガンに角度をつけて多方向から塗るようにしています。

 色見本にも半分ほどクリアー(半艶)を塗っておきました。

 その後徐々にクリアーの艶が消え、さらに数時間立つと艶具合が安定してきます。

ちなみに純正(新車時)の塗装はクリアーは塗っていない仕上げですが(パール層が剥き出しの2コート仕上げです)、今回は「カラーベース→パールベース→クリアー」といった3コート塗装になっています。

この後60℃40分程の熱を掛け、さらに数日寝かしたら完成となります。どうぞもう少々お待ちくださいませ!