セレナモニターパネル枠部塗装承ってます

先日到着しておりました、C27セレナのナビモニター枠パネルです。この度のご依頼、誠に有難う御座います!

ご依頼内容としては、現状黒メタリックに塗ってある所はそのままに、枠の「シルバー」になった部分のみを、一緒に同梱して頂いた赤に近い色での塗装でご指定を頂きました。

こちらが色見本としてお預りした物で、実物を見るまでは判らなかったのですが、こちらは塗装では無く赤色に着色されたアルマイト仕上げとなります。

着色アルマイトは、アルミ表面の処理時に開いた孔に染料を染み込ませ封孔処理を行った物で、通常の塗装でこれを表現するのは難しくなります。

と言う事ですが、これに似た質感にするはキャンディーカラーが効果的で、通常は艶あり仕上げにするこれを艶消し、または半艶の仕上げにすれば同じような感じに出来ると思います。

ちょっと面倒なのが塗り分けの位置で、溝になった個所の「外側の谷のライン」でマスキングをする必要があり、ここを通常のラインテープなどを使って貼ろうとすると恐らく端が浮き上がってしまいます。また溝よりも太いマスキングテープを使おうとすると貼り位置もズレてしまいます。

なのでここは通常のマスキングテープで貼るのでは無く、このアールの形状に合わせたマスキングシートを作製し、それを溝の底に貼る、と言う方法になるかと思います。手で切ると曲線は綺麗に出来無さそうなので、大まかでも一旦曲線をトレースし、ベジェ曲線で自然な形状のデータを作成してカッティングプロッターでカットして作成しようと思います。

それでは作業が進行しましたらまた紹介をさせて頂きますね。改めましてこの度のご依頼、誠に有難う御座います!

象印タンブラー塗装 完成

 大変お待たせしました!象印のステンレスマグの塗装、本日完成となります。

最初の状態も紹介しますね。

元々はピンク色だった塗装に、

 ベース色をフェラーリ純正色のロッソF1スクーデリア(カラーコード:263657)で塗装し、

 スクーデリアのストライプラインを塗装で入れました。

白のストライプラインにはフェラーリ純正色のBianco Avus(カラーコード:100)を採用しています。

 グリーンはご指定頂いた参考画像を基に新たに作製しています。

パッと見は普通の赤に見えますが、下地にシルバーを塗装し、その上に下地が透ける赤を塗装したキャンディーカラーとなります。

クリアーは高品位なタイプの「クリスタルクリアー」となります。

それでは後程完成のお知らせメールを差し上げますね。この度も当店をご利用頂き誠に有難う御座いました!

Titan Eyeglasses

 グレー色に塗装されたチタン製のメガネフレームのフロント部分です。

 こちらのフレームをタミヤの「オリーブドラブ2」の色にとご依頼を承りました。

パッと見はそんなにイメージが違うと言う訳では無く、それでも敢えて塗装をご依頼頂くと言う事は、今回の色にかなり拘りを持っていると言う事が見受けられます。

 まずは実際にタミヤの缶スプレーを使い、色板に色を塗ってみます。

 最終的にはメガネフレームをこの色にします。

まずは手持ちの色見本帳にそれらしい色が無いかを探してみます。

 この辺りの色が近そうだと言う事で、

少し内容を変更し、実際に色を作製してみます。

 ただやはりと言うか微妙に色味は違うので、

その後微調整を行いながら、タミヤのオリーブドラブ2に近い色を作製します。

 色が出来たら、メガネフレームにサンドブラストを掛けて旧塗膜を剥離します。

サンドブラストにより金属素地が荒らされ、この後のプライマーの密着性も高まります(アンカー効果)。

よく脱脂清掃をし、

プライマーを塗布します。

作成した色(ベースコート)を塗布し、艶消しクリアーを塗ります。

また今後の為、色見本も作製しておきます。

時間が経つとクリアーの艶が消えていきます。

この後60℃40分程の熱を掛けて塗膜を硬化させ、さらに数日寝かしたら完成となります。

下に敷いているのは最初に作製した、タミヤの缶スプレーを塗った色板です。

艶消しクリアーは2液ウレタン製の物で、強度は自動車ボディの塗膜と同様の物とお考え頂ければと思います。

その後メガネ屋さんにてレンズの取り付けも完了したようで、オーナー様からは画像とコメントも頂きました。わざわざ有難う御座いました!