シビックメッキモール 下準備

先日お預りしておりました本田シビックのメッキモール5点です。

部品は新品で、裏側には両面テープが貼ってあります。通常であれば塗装の前に剥がしてしまいますが、今回は部品のサイズが大きくそこそこ自重がある事、また取り付けはディーラーにて、これから納車される新車に装着されると言う事で、万が一を考えてこれらはそのまま活かす事にしました。

 だだしそのままだと見た目が悪くなってしまうので、裏側は全面マスキングします。

 モール裏側のフチには段差が付いていて、両面テープはその内側に貼ってある為、下地処理とプライマー~サフェーサー、また本塗りまでもこのフチまではしっかり行うようにします。

 リヤゲートに装着されるモールは薄くてペラペラで、うっかり曲げてしまうとメッキが割れてしまう為、補強として5ミリ径の真鍮棒をテープで固定しておきます。

 その後メッキ素地用の下地処理~プライマーを塗装し、続けてサフェーサーを塗布します。

 素材となるABS樹脂は比較的柔らかいので、今回のような補強の入っていない薄板状の物だと、うっかり端だけを持ったりしてしまうと大きくしなりメッキが割れてしまいます。

ベンツのトランクリッドに貼ってあるスリーポインテッドスター(実際には3箇所の穴にグロメットが嵌って脚が挿さっている)を外す際、一か所だけを持ち上げて外そうとすると細い箇所のメッキが割れてしまうのと一緒ですね(殆ど気付かれないレベルですがメッキ層だけ亀裂が入ります)。

この後60℃40分程の熱を掛け、サフェーサーが完全硬化したら全体を水研ぎして平滑にします。

他にも一緒にサフェーサーを塗布している案件がありますのでそちらも続けて紹介しますね。どうぞもう少々お待ちくださいませ!