セレナモニターパネル枠部塗装 下準備

 先日お預りしておりましたセレナの内装モニターパネルです。

塗装するのは周りのシルバー部分だけなのですが、内側の黒い箇所をマスキングする際、塗り分けの境界線となる溝の中の幅が狭く、2ミリのラインテープでも入らない為、今回はこれ用のマスキングシートを作製する事にしました。

 適当なコピー用紙を重ね、鉛筆の芯で石刷りのようにして大体のラインを転写し、

 それをスキャナーで読み込んで、Illstoratorなるソフトを使ってマスキングシートとなるデータを作製します。幅は1.5ミリにしました。

 こんな感じで溝の底の谷ラインの外側で見切りが出来るようにします。

 取り敢えずこれは仮貼りテスト&足付け処理用のマスキングを兼ねていて、この後外側のシルバー部分を#800相当(アシレックスレモン)で足付け処理をしておきます。

 マスキングを剥がし、綺麗に脱脂清掃しておきました。ちなみに足付け処理用と本塗り用ではそれぞれでマスキングを行うのが(車の塗装では)普通です。

 カーブの曲線に合わせてカットしたマスキングシートなので角が浮いたりもしません。マスキングは張った時はくっ付いていても、時間が経ったり、本塗り時の溶剤で糊が弱くなり、多少でも無理をして貼ってある箇所は浮いてしまいます。当然の物理法則と言うか、世の中はそんなに甘くはないのです(そんな大げさな話では無いのですが、小僧の時にこういった事で凄く怒られてトラウマになりました)。

残りの部分は普通の(和紙タイプの)マスキングテープで埋めて本塗り準備完了です。溝の内側は脱脂処理後には触れていないのでこのままで、外側のみ本塗り前に最終脱脂処理を行います。一部傷があった個所は削りましたがので、プラスチック素地が露出している個所と裏側にはプラスチックプライマーも塗布します。

http://pro-fit.ne.jp/wordpress2013/wordpress/2018/04/11/%E7%9D%80%E8%89%B2%E3%82%A2%E3%83%AB%E3%83%9E%E3%82%A4%E3%83%88%E8%AA%BF%E5%A1%97%E8%A3%85/

色に関しては既に検証済みで(ここまでするつもりは無かったのですが丁度い機会でしたので)、予定通りキャンディーレッドの艶消し仕上げで挑む予定です。

それでは作業進行しましたらまた紹介をさせて頂きますね。どうぞもう少々お待ち下さいませ!