先日お預りしておりましたマツダRX-7の純正リヤキャリパーです。いつものブレーキ屋さんにお願いし、サンドブラスト処理を行って頂きました。
先程の画像でマスキングテープが貼られていた個所は一旦剥がし、ペーパーで足付け処理を行い、また新たに行ったマスキングは少し変則的にしています。錆を発生させないようにしつつ、オーナー様のご意向に沿うような感じですかね。
今回は素材が鉄(鋳鉄)で、既に錆が発生していたと言う事もあり、念の為プライマーには腐食に強い浸透型エポキシプライマーを使用しました。通常のプライマーに比べて艶があるのが判ると思います。
ただしこれをこれからマスキングする個所に塗ると、そこに貼ったテープがくっ付いたまま固まってしまう為、この時点ではマスキング個所への塗装は避けるようにしています。
その後はいつものプライマーを、これからマスキングする個所と、さらに全体にも薄く塗布します。
続けて膜厚をつけたくない個所に黒のベースコートを塗布します。
ただしエポキシプライマーを塗った個所は完全に固まっている訳では無いので爪を立てたりしないよう注意して行います。
念の為一緒にお預りしたフロントキャリパーに装着するブレンボの色を並べて確認します。いつものブレンボレッドより青味が強い感じで、今回は近似色としてフェラーリ純正色のロッソコルサ(カラーコード:322)を採用しています。
鉄の鋳物なので素地の凸凹が強いですが、フロントキャリパーとの一体化、また防錆面でも今回の塗装には意味があるかと思います。
この後60℃40分程の熱を掛けて塗膜を完全硬化させ、さらに数日寝かしたら完成となります。どうぞもう少々お待ちくださいませ!