いすゞ117クーペ ヘッドカバー結晶塗装 本塗り

いすゞ117クーペ ヘッドカバー結晶塗装承ってます

先日完成したデリカのテールランプと一緒にご依頼頂いておりました、いすゞ117クーペのヘッドカバーです。

今回のヘッドカバーは腐食が酷かった為、一旦サンドブラスト屋さんにて強力な直圧ブラストをお願いしていました。尚、当店のブラストは吸い上げ式なので激しい腐食の場合は取り切れない恐れがあり、その場合は専門店にお願いしています。

 裏側にも腐食が出ていたので、こちら側もサンドブラストをお願いしていました(サンドブラスト作業は任意で、ご希望の場合はその旨申し付け下さいませ)。

 凸部は通常塗装後に削りますが、今回はこの辺りの浸食も酷かったので先にある程度削っておく事にしました。画像は軽くサンダーを当てた状態です。

サンドブラストを掛けていない場合、この浸食された部分には腐食がそのまま残ってしまっている訳で、再発する可能性が非常に高いです。以前施工したcannondaleのフレームがまさにそれですね。見た目だけは綺麗になり、しかも数年は症状が出ないのである意味厄介です。

 #80である程度削って浸食部分を削り落とし、#120で均します。

 その後リン酸処理を行い、洗浄してよく乾かしたら本塗り開始です。

 まずはプライマーを塗り、

 結晶塗装を行い、140℃で30分程熱を掛けて本塗り完了です。大変お待たせしました!

 結晶塗装の場合は塗ってから早い段階で熱を掛けないと結晶目が安定しないので、本塗りと焼きはセットで行います。

この後いつもなら恒温機に入れて二度目の熱を掛けますが、今回はこれのみの施工だった為、このままもう一度赤外線ヒーターで140℃30分程の熱を掛けておきました。結晶塗装自体は業者様から4点くらい入っているのですが、今回はちょっとタイミングが合わなかったのでこちらも遅れ気味となっていました。

次は凸部を研磨して鏡面状に光らせ、アルミ素地にクリアーを筆塗りしてそれが硬化したら完成となります。どうぞもう少々お待ちくださいませ!