Mitsubishi Evolution Engine Cover

 業者様からの御依頼で、三菱ランサーエボリューションのマグネシウム製ヘッドカバーを、ローズピンクのキャンディーカラーで塗装しました。

最初の状態は撮影を忘れておりまして、既存の塗膜は剥離はせず、足付け処理のみ行って上から塗り重ねています。

 下色にシルバーを塗装し、その上に透明なローズピンクを塗り重ね、凸文字部を研磨して金属素地を露出し、最後に全体にクリアーを塗装しています。

 日記で紹介する予定が無かったので作業中の撮影は行っていなかったのですが、業者様から掲載のご承諾を頂いたので完成画像だけ紹介をさせて頂きます。

ローズピンクは以前BMWのテールランプの一部に使っただけで、これ単体で使うのは今回が初めてです。予想以上に綺麗だったので、今度マイクの色見本も作成しておこうと思います。

キャンディーカラーは3コート塗装となる為、通常よりも費用は高めとなります。

以前には同型のヘッドカバーでピンクの結晶塗装も承りました。宜しければそちらもご参照下さいませ。

Evolution Engine Cover

いすゞ117クーペヘッドカバー 結晶塗装 完成

 大変お待たせしました!いすゞ117クーペーのヘッドカバーの結晶塗装、本日完成となります。

最初の状態も紹介させて頂きますね。

元々は普通の塗装が施されていたヘッドカバーで、

腐食が酷かったのでブラスト屋さんにて強力な直圧サンドブラストを行って貰い、

 元の色をイメージした結晶塗装に仕上げました。

 凸部は塗装後に研磨して光らせ、表面にクリアーを筆で塗ってあります。

 反対側です。

それでは後程完成のお知らせメールを差し上げますね。明日はお休みなので週明け以降で発送可能となります。この度も当店をご利用頂き誠に有難う御座いました!

ランエボⅩ樹脂製ヘッドカバー 本塗り

 先日サフェーサーを塗布しておいた三菱ランサーエボリューション10の樹脂製ヘッドカバーです。

その後60℃40分程の熱を掛けてサフェーサーを硬化させ、表面にはガイドコートとして黒のベースコートを軽く塗ってあります。

 まずは当て木と#320で空研ぎを行います。ラインが高い所は削れ、低い所はガイドコートが残り、ちょっとあり得ないくらい凸凹なのが判ると思います。

鏡みたいにフラットに仕上げようとすると下地が露出してしまうので、高い個所と低い部分とを自然に繋げるようなライン出しを行っています(なのて当て板が少し短めです)。

その後スポンジパッド(柔らかい当て板)と#400を使い、緩やかなラインに均します。

 続けて#600の水研ぎで細かいライン出しを行い、#800で目消しを行います。

この後再び全体を洗浄してよく乾かします(作業は数日に分けて行っています)。

 プラグホール周りのマスキングは、いつものようにフランジ状になった個所の「谷のライン」を境界線にしようかと思ったのですが、

 丁度レーザー加工機を使う機会があったので、一緒にマスキング用の型を作る事にしました。

 こんな感じで、塔のようになった部分より0.5ミリ程食み出るような感じにドーナッツ状の輪っかを嵌め込めるにします。

 その後よく脱脂清掃し、マスキング、さらに最終脱脂を行います。

 先程作ったマスク型はこんな感じで固定します。ほんの少しだけ食み出ているというのが肝で、ピッタリだとクリアーがくっ付いてしまいますし、出過ぎると邪魔になってその周りが綺麗に塗れません。

 被塗面の足付け処理は行っていますが、念の為足付けがし難かった個所に火炎処理を行っています。

ちなみにこの火炎処理ですが、非常に良い物なのですが余り塗装業界では普及はしていません。理由はやはり「火」を使う事で、実際マスキングテープ周りは燃えてしまいますから、危なくて車の塗装には使えないですよ。

 その後プラスチックプライマーを塗り、ベースコート、そしてクリアーを塗って本塗り完了です。お待たせしました!

 色はダイハツの「ディープブルークリスタルマイカ」(カラーコード:B79)で、クリアーは高品位なタイプの「クリスタルクリアー」となります。

このブルーメタリックは非常に綺麗な色で、使われているパール顔料は勿論、青の原色も透明感の高いタイプの物が良い具合に組み合わされているようで、まるでキャンディーカラーのような風合いを感じられます。凄く良く考えて作られた色なのでは無いでしょうか。

それでは完成次第改めて紹介をさせて頂きますね。どうぞもう少々お待ちくださいませ!

いすゞ117クーペ ヘッドカバー 凸部研磨

いすゞ117クーペ ヘッドカバー結晶塗装 本塗り

先日本塗りを終えていたいすゞ117クーペーのヘッドカバーです。140℃30分で二度焼き後、他に熱を入れる物があったのでそのまま60℃40分の熱も掛けておきました。

 凸部の周りをガムテープでマスキングし、

 #120→#180→#240→#320→#400と空研ぎし、さらに布製の研磨副資材(アシレックス)の#320相当→#800相当→#1300相当で艶を出していきます。水や皮脂や溶剤が着くと酸化被膜がムラになってその痕が残ってしまうので、表面はエアーブローのみ、また湿度の高い日は早めに処理するよう心掛けます(やはり痕が残り易いです)。

最後にクリアーを筆で塗り、再び60℃40分程の熱を掛け、さらに数日寝かしたら完成となります。

どうぞもう少々お待ちくださいませ!

日産S20ヘッドカバー塗装 完成

 大変お待たせしました!日産スカイラインGT-R(KPGC10)のS20ヘッドカバー塗装、本日完成となります。

最初の状態も紹介しますね。

元々はグレーの半艶に再塗装されていた物を、

旧塗膜の剥離~サンドブラスト処理を行い、

「プライマー塗布→サフェーサー塗布→完全硬化→研磨」といった下地処理を行って下地を平滑にし、

 艶々の仕上りにしました。

 色は色はスバルの「ダークグレー」(カラーコード:61K)でご指定頂き、クリアーは高品位なタイプの「クリスタルクリアー」への変更で承りました。

 ヘッドカバーの向きを反対に変えました。

 こういった部品の場合は「当時と同じ様に」といったご要望が多い気がしますが、これらのヘッドカバーが着く車両(ハコスカ)はそういった事を既にやりきってしまわれたようで、今回のように「艶々に」といったご依頼は結構多いです(ただし費用も大きくなるのでご依頼に至るケースは稀です)。

 原色の中では一番粗いメタリック(MIX598)が使われている為、近くで見るとメタリックの荒々しさを感じられます。

 艶が出ると粗が余計に目立つので、鋳造製品をそのまま塗ってもこのようには仕上りません。特にこの型のヘッドカバーはプラグホールとプラグホールとの間に「凹み」があって、それがそのまま残ると格好悪いです。

現在同じように、ランエボ(マグネシウム製)のヘッドカバーと、ランエボⅩの樹脂製ヘッドカバーも「艶々」でご依頼を頂いておりまして、マグ製の方は初のキャンディーピンク塗装で、こちらも業者様からのご承諾を頂けましたので後日紹介したいと思います。

それでは後程完成のお知らせメールを差し上げますね。この度も当店をご利用頂き誠に有難う御座いました!