BMW K1200GT サイドカウル修正(計測)

BMW K1200GT カウル一式塗装承ってます

およそ一年前くらいからお預りしておりましたBMW K1200GTの外装カウルパネル一式です。長くなりましたが作業着手しておりますのでご安心下さいませ。

現在はホワイトパールに塗装したカウルを装着していまして、今回はそれの着せ替え用にと、全く違う色でのオールペンをご依頼頂いております。

今回塗装する色については以下の記事で紹介しておりますので宜しければご参照下さいませ。

BMW K1200GT カウル一式塗装 色確認

 

ちなみに最初に届いた右サイドカウルがこちらの白い部品で、

 ただあらゆる個所に亀裂が入っています。

 通常こういった個所に亀裂が入る事は無いので、恐らくはカウル全面総パテと言う修理が施されているかと思います。

裏側をみてみると、かなりのダメージがあった物を直しているのが良く判ります。普通なら交換するレベルですが、部品が10万円以上とかするのかも知れません(または非常に低コストな方法で直しているかでしょうか)。

と言う訳でその後新たに用意して頂いた物がこちらの部品です。同じ右側のサイドカウルです。

 同じく補修歴があり、また一部カウルが割れて無くなってしまっていますが、先程の白いカウルを直すよりもこれを使った方が断然良いです。

 無くなった部分については、こちらの白いカウルから切り取って使います。

ただし欠損している個所は、ボディにボルトで固定する穴がある個所でもあるので、事前にその位置を出来るだけ正確に書き出しておきます。基準を出し易い他のネジ穴などから、10カ所くらい距離を測っておきました。

それでは作業進行しましたらまた紹介をさせて頂きますね。どうぞもう少々お待ちくださいませ!

ゼンハイザーE945マイク塗装 完成

先日本塗りを終えていたゼンハイザーE945のボーカルマイクです。今回は磨き処理も承りましたので、塗膜が完全硬化した後、ロゴ部分にペーパーを掛けて凸凹を均し、磨き処理を行っています。

 そして完成です。大変お待たせしました!

最初の状態も紹介しますね。

今回はホワイトパールを御希望で、事前にお貸出しをした色見本帳の中からお好みの色を選んで頂きました。

 マイク本体の色はトヨタ「ホワイトパールクリスタルシャイン」(カラーコード:062)で、

 クリアーは高品位なタイプの「クリスタルクリアー」の仕様となります。

 ロゴは以前施工したSHUREのマイクに採用したラベンダーを参考にしています。

 自然光下でも撮影してみました。

 パールのしっとりとした高級感が判ると思います。

こちらは室内のストロボを使った環境での撮影となります。

それでは後程完成のお知らせメールを差し上げますね。この度のご依頼、誠に有難う御座いました!

ゼンハイザーE945マイク&ホルダー塗装 完成

 大変お待たせしました!ゼンハイザーE945マイクとマイクホルダーの塗装、本日完成となります。

最初の状態も紹介しますね。

マイク本体は塗装が施されているので足付け処理のみで塗装が出来ますが、

マイクホルダーは未塗装で、また可動部がある事、素材自体が柔らかく曲がる事など、マイク本体を塗るよりも手間が掛かります。塗装の費用はサイズで決まるのではなく作業時間=工数によるものですので、小さいから、安い物だからといって塗装費用が安くなる訳ではありません。

 色はVW社のキャンディーホワイトで、

 クリアーは高品位なタイプの「クリスタルクリアー」となります。

 マイクホルダーは素材が柔らかい為、クリアーには軟化剤を添加してフレキシブル仕様としています。

 自然光下でも撮影してみました。

 マイクホルダーの内側はマスキングで塗らないようにしています。

 室内のストロボを使った環境でも撮影をしてみました。

 最近は海外の方からの御依頼も多いです(海外からの御依頼と言う訳では無く日本在住の外国人の方で、恐らくはそれを仕事にしているアーティストの方々かと)。

それでは後程完成のお知らせメールを差し上げますね。この度のご依頼、誠に有難う御座いました!

TOYOTA 5MG Engine cover

 先日より業者様からお預りしておりましたトヨタ5MGのエンジンヘッドカバーです。日記掲載のご承諾は頂いていたのですが掲載はしておりませんでしたので、一連の流れと作業内容が判るよう施工例として纏めて紹介をさせて頂きます。

 アルカリ洗浄に浸け置きをしてオイル等の汚れを除去し、その後溶剤槽に浸け置きをして旧塗膜を剥離、さらに凸部を#80で粗研ぎした状態です。

 今回は腐食による塗膜の剥がれもあった為、サンドブラスト処理(軽め)も行う事にしました。

 ブラスト処理後、リン酸処理~洗浄を行います。

 よく乾かし、マスキングを行います。

 まずはプライマーを塗布します。ホースパイプ部のみこの後艶消しの黒を塗ってマスキングをします。

 結晶塗装後、140℃で20分程熱を掛けた状態です。

 今回はこの部品のみの結晶塗装だった為、恒温器では無くこのままもう一度赤外線ヒーターで140℃20分程熱を掛けました。

 鋳造製品はその特長から「巣穴」が存在していて、そこに残った水分や油などが熱を掛ける事によって膨張し、塗膜を膨れさせたりします。通常は熱を入れながらチェックするので膨れたら直ぐに針を刺して破裂させますが、今回は面研する凸部の上面だったのでそのまま放置しました。膨れた後に萎むとこのように結晶目が潰れてしまう為、最初は赤外線ヒーターを使って目視しながら熱を賭けるようにしています。

その後凸部を研磨してアルミ素地を光らせ、腐食の進行を遅らせられるようクリアーを筆塗りしておきました。この後再び60℃40分程の熱を掛けます(ただしそのコストは掛けられないので何かしら他の案件と一緒に、今度は恒温器に入れて熱を掛けるようにしています)。

 そして完成です。大変長らくお待たせいたしました!

 結晶塗装は他の塗装とは一緒に出来ない為、大体一か月半~二か月半と比較的時間が掛かってしまう案件となっております。

 ホースパイプ部は綺麗な状態なら塗装せずそのままなのですが、やはりこちらも経年でメッキが剥がれて錆易くなっているので、そういった場合はプライマーも塗って艶消し黒仕上げにしています。

それでは後程ファックスにてご連絡を差し上げますね。本日発送予定です。この度のご依頼、誠に有難う御座いました!