BMW K1200GTサイドカウル修正 溶着

BMW K1200GTサイドカウル修正(移植仮止め)

先日より作業を行っているBMW K1200GTのサイドカウルです。

 欠損した右サイドカウルの一部は、同型の部品をドナーとして該当箇所を切り出し、ネジ穴の位置を合わせて溶接します。画像はABSの溶接棒を半田コテで溶かし込んでいるところです。

 割れていた個所は芯までよく溶かし込み、さらに樹脂を盛って強度を高めます。切り取った破片も再利用します。

 この辺は見た目よりもしっかり溶け込んでいるかを重視して作業しています。

 表面は「革一枚」でくっ付いているような個所が無いよう、注意して溶接していきます。

 その他の割れた個所も、

 塗膜を剥がし、

 溶かして溶着した後、さらに盛り付けて強度を増しておきます。

 柔軟性のある3M 8106エポキシ接着剤です。1:1で混ぜ合わせます(今はパッケージが新しくなったみたいですね)。

溶着面をサンダーである程度削り、よく脱脂した後にプラスチックプライマーを塗布したらファイバークロスを併用して塗り込みます。ここはシゴキ命って感じでしょうか。

 表側は巣穴を埋めるだけなので、いつもの3Mパネルボンドを使います。堅くて密着性のすこぶる良い構造用エポキシ接着剤です。こちらはカートリッジ式のガンタイプなので、トリガーを引くと適量の比率で勝手に出てくれます(本当は専用のノズルで撹拌までやってくれるのですが、少量だと色々勿体ないのでそれは使わずヘラで混ぜています)。

こちらも溶接面をサンダーで粗研ぎした後に脱脂&プラスチックプライマーを塗布、ヘラを使って多方向から強くシゴくようにして巣穴にパテ(接着剤)を埋め込みます。

この後は柔軟性のあるポリパテ(バンパーパテ)を使ってラインを形成し、サフェーサーを塗る為の下地処理を行います。どうぞもう少々お待ちくださいませ!