BABOLATテニスラケット塗装 完成

 こちらもお待たせしました!BABOLATのカーボン製テニスラケットの塗装、本日完成となります。ただ梱包~発送は週明けになりますのでどうぞもう少々お待ちくださいませ。

最初の状態も紹介させて頂きますね。

元々はこういった柄の入ったラケットで、

傷などもあった為、全体を研磨してある程度の塗膜を剥がし、サフェーサーで下地を整えてから塗装を行っています。

 色はマットブラック = 艶消しの黒となります。

 溝の部分には樹脂製のグロメットが嵌る為、幅が狭くならないようサフェーサー&上塗りの塗装は控えめにしています。

 持ち手の部分とラケットとの間には白いゴムがあって、オーナー様にご相談したところ、これを取り外すのは難しいとの事なので、今回はマスキングにて対応しました。良く見ても付いたまま塗ったとは判らないと思います。

 そして反対側です。

明日は日曜日で休業日となりますので、発送は来週明け以降になります。お待たせして申し訳御座いません。

それでは後程完成のお知らせメールを差し上げますね。改めましてこの度のご依頼、誠に有難う御座いました!

BABOLATテニスラケット 本塗り

 先日サフェーサーを塗布しておいたBABOLATのカーボンテニスラケットです。その後60℃40分程の熱を掛けて塗膜を完全硬化させ、全体にパラパラと黒を塗ってガイドコートとしています。

 当て板を使って#600で水研ぎし、さらに手研ぎ#600→#800でラインとペーパー目を均します。

最後は布状の足付け処理用副資材(アシレックス)で細部(特に溝部分)のペーパー目を均し、ブツ切りマスキングを行う手元のゴム周りはナイロンブラシとウォッシュコンパウンド(リキッド状の研磨剤)で隙間の際までしっかりと足付け処理を行います。

 よく清掃し、マスキングをしたら台にセットして本塗り準備完了です。

グリップ部分には筒状のボール紙をマスキングテープで固定し、それをシャフト長が調整出来るスチール製の三脚台に挿しています。

 グリップ部にあった白いゴムは恐らくは天然ゴムで、マスキングテープの糊はしっかりと張り付いてくれたので際どいマスキングが出来ました。

以前施工したコーナーセンサーのようにシリコーン樹脂が使われていた為、この場合はマスキングテープがくっ付かなくてとても厄介なのです。

参考までに宜しければどうぞ↓

ハイエース コーナーセンサー 本塗り

 まずはベースコートの黒を塗ります。

 この状態でも見た目は消し黒になっていますが、強度は缶スプレーで塗られた溶剤揮発型の1液ラッカーと余り変わりありません。

 その上にクリアーを塗る事で、クリアー中の硬化剤とベースコートが2液反応を起こし、一つの塗膜として形成されます。水性塗料でもベースコートに硬化剤を入れるのはこういう事ですね。

 その後一時間くらいすると艶が消えています。

 当初は埃が付くのを嫌って直ぐに熱を掛けて表面を乾燥させていたのですが、

 そうすると艶の仕上りにムラが出来てしまうので、しっかりと艶が消えるまでは自然乾燥が基本となります。

ブツ切りマスキングで対応したゴム部分も比較的綺麗に出来たと思います。一部、横の逆アール部分に少し食み出た個所がありますが、ここは後で爪で擦れば取れると思います。

さらに一晩自然乾燥させたらその後60℃40分程の熱を掛けて強制乾燥硬化させ、数日寝かしたら完成となります。どうぞもう少々お待ちくださいませ!

BABOLATテニスラケット サフェ入れ

 こちらもお待たせしております。BABOLATのカーボン製テニスラケットです。

 うっかりしていて最初に気が付かなかったのですが、今回のラケットには根元部分に白いゴムが着いていて、オーナー様に御確認を頂いたところ、外さない方が良いかも知れないとの事で、今回はこちらをマスキング、塗装する範囲はゴムの所までとしました。

 旧塗膜は#120~#180のダブルアクションサンダーと、

 #240の手研ぎで削り落とします。

既存の塗膜の密着性は良好で、ここまで剥がす必要も無かったのですが、何もしないまま「剥がさなくても大丈夫」と言うのも何ですので、一応ある程度までは剥がしておきました。

 よく脱脂清掃し、台にセットします。

 ラケット周りにはガットを張る際にそれを固定するグロメットを嵌る為、溝にサフェーサーが入り過ぎないよう、最初の数コートはマスキングした状態で行います。

 ちなみにそのまま普通にマスキングテープを貼ると、表面張力でフチに塗料が溜まって激しい段差が出来てしまう為、マスキングテープの端を折ってヒラヒラするような感じにしています。幅が8ミリくらいと狭い為、6ミリテープを1/3程織り込んで4ミリにしたテープを二本に分けて貼り付けています。

画像はサフェーサーを4コート塗った状態で、2液ウレタンをウェットに塗り込んでもフチに段差が出来ていないのが判ると思います。

 マスキングテープを剥がし、

 さらにサフェーサーを2コート塗りました。溝以外の部分は都合6コート塗られた状態です。

グリップに近いゴムの部分も、やはり際のマスキングは端がヒラヒラとなるようにして段差が出来ないようにしています。ラッカーサフェのように柔らかい塗料ならわざわざこんな事をしなくても良いのですが、2液ウレタンのサフェは固まると研ぐのが大変なので予め楽に出来るように工夫しておきます。

この後60℃40分程の熱を掛けて強制乾燥硬化させます。

それでは作業進行しましたらまた紹介させて頂きますね。どうぞもう少々お待ちくださいませ!

BABOLATテニスラケット塗装承ってます

 先日到着しておりましたバボラのテニスラケットです。この度のご依頼、誠に有難う御座います!

 素材はカーボンのようで、ご依頼内容としてはこちらを「艶消しの黒」で承っております。

 全体に小傷が見受けられますので、「研磨→2液ウレタンサフェーサー塗布→完全硬化→研磨」といった下地処理を行った上で素地を整えてからの塗装となります。

以前同じようにラケットを艶消し黒に塗装した案件がありますので、参考までにそちらの画像を紹介させて頂きますね。

こちらは元々新品でしたが、デカールや塗り分けなどで段差があった為、やはり既存の塗膜を削って下地をサフェーサーで整えてから塗り直しています。

以下のページでは施工内容を紹介しておりますので宜しければご参照下さいませ。

Wilson Tennis Rackets

 

今回は「自分へのご褒美に」「気に入ったラケットですのでリニューアルで蘇らせたい」との事でして、タッチアップで修復された個所を見ても大切にされているのが見受けられます。

テニスラケット塗装のお問い合わせは結構あるのですが、作業内容は自転車のフレームを塗るのと変わり無く、大抵の場合で製品の金額を超えてしまう為にご依頼に至るケースは極稀です。

市販されている物は同時に大量の物を製造するという事でコストを下げられるのですが、当店のような塗装の場合だと一品一品がオーダーメイドの作業となる為、どうしてもコストは上がってしまいます。何卒ご理解を頂ければ幸いです。

それでは作業進行しましたらまた紹介させて頂きますね。改めましてこの度のご依頼、誠に有難う御座います!

Wilson Tennis Rackets

 ウィルソンのテニスラケットです。状態は新品で、今回はこちらをマットブラック=艶消し黒でご依頼を承りました。

 オーナー様のご要望としてはロゴデカールや塗り分けなどの段差も無くして欲しいとの事なので、一旦素地を平滑に削って下地からやり直す事とします。

 パッと見は平滑に見えても、ロゴデカールが貼ってあったり塗り分けが施されている場合、そのまま色を塗ってしまうとそれらの段差が際立って目立ってしまいます。

 クリアーの下に貼られているロゴデカールや密着状態の悪いと思われる箇所は削り落とします。

 マスキングをし、サフェーサーを塗る準備が出来ました。

ラケットの周りにはガットを固定するグロメットが入る穴があり、そこにはサフェーサーを入れないよう溝のプレスラインに沿って内側をマスキングしておきます。

溝の無い部分には綿棒の先端をカットした物を詰めておきます。

 サフェーサーを4コート塗った時点でマスキングを剥がし、続けて2コートを塗り込みます。

ラケット全体にサフェーサーが塗布されました。

この後60℃40分程の熱を掛けて塗膜を完全硬化させます。

 サフェーサー硬化後、全体に軽く黒をスプレーしたら研磨紙を使って平滑に砥ぎ付けます。

サフェーサーで全体のラインが整えられましたので、いよいよ本塗り開始です。

 ベースコートの黒を塗り、艶消しクリアーを塗ったら本塗り完了です。

塗った直後は艶がありますが、時間が経つにつれて徐々に艶が消えていきます。

この後再び60℃40分程の熱を掛けて塗膜を硬化させます。

塗料は2液性のアクリルポリウレタン樹脂で、強度の目安としては自動車の樹脂バンパーに塗られた塗膜と 同じ物と考えて頂ければと思います。

熱を掛けて強制乾燥させた後、数日寝かしたら完成となります。

 今回の塗装費用ではこちらのラケットが新品で何個か買えてしまような金額になってしまっておりますが、オーナー様的には今回のモデルでどうしても艶消し黒の物が欲しかった模様です。

その後オーナー様からは「プロフィット日記の方は見させていただいておりました。期待以上の出来でとても感動しております」「あまりに理想的な出来すぎて使うのが勿体無いくらいでした」とのお言葉も頂戴しました。有り難い限りです。