メガネフレーム塗装 完成

 先日本塗りを終えていたnoegoのメガネフレーム一式です。その後何度かの熱を入れつつ寝かし、十分に塗膜が締まり切ったので組み付けを行いました。

 そして本日完成です。大変長らくお待たせ致しました!

最初の状態も紹介しますね。

元々は茶色やオレンジの艶消し仕上げで、フロントに着くパネルはキャンディーレッドでしたが、こちらも艶消しの仕上げだったので比較的大人しい見た目ではありました。

今回はフレーム全体をキャンディーレッドに塗装し、元々オレンジ色だった部分をゴールドにしました。

 クリアーには高品位なタイプの「クリスタルクリアー」を使用する事で、濡れたような艶々の質感になっています。

 単体だとバランスが悪いので透明樹脂製のマネキンに装着してみました。

 キャンディーレッドとゴールドの組み合わせは、いわゆる「アイアンマン」のカラーリングとなります。

 透明な赤の下に塗ってある輝きの強いシルバーに光が反射する事で、鮮やかな赤が表現されるようになっています。

再び最初の状態の画像です。

とにかくサイズが小さいので、曲線の塗り訳部分を普通のマスキングテープで貼るのは難しく、今回はこの形に合わせたデータを作ってマスキングシートを作製したのが肝だったと思います。フランジ(段差)の塗り分けも自然な感じで出来たと思います。

 ちょっと画像数が多いのですが、自然光で見てみたらこちらの方がキャンディーカラーの質感が判り易かったのでもう少し紹介をさせて頂きます。

 室内で撮る時は多方向から照明を当てているのでコントラストが判り難いのですが、自然光だと一方向から光が当たるのでこの方が透過性の塗装は綺麗に見えるかも知れません。尚、現物は画像よりもさらに美しく感じられると思います。

それでは後程完成のお知らせメールを差し上げますね。この度のご依頼、誠に有難う御座いました!

メガネフレーム 本塗り

 先日キャンディーレッドでの下塗りを行い、足付け処理までをしておいたnoegoのメガネフレーム一式です。

 下塗りで塗装したクリアーは熱を入れて完全硬化している為、そのまま色を塗っても塗料は密着せず、さらに塗装を重ねる為には再び全体に足付け処理を行う必要があります。

 ただ普通にペーパーを掛けるとエッジなどで簡単に下地が露出してしまう為、今回はかなり丁寧に足付け処理を行いました。

 フロントに着くこちらのフレームはキャンディーレッド単色なので、前回の下塗りを行った時点で完成としても良かったのですが、折角なのでこちらももう一度クリアーだけ塗る事にしました。

 まずは塗装の見切りラインが綺麗に仕上がるようにベースクリアーを塗布します。

STANDOXの場合は専用の「ベースコートカラレス」なる製品があって、主にベースコートのボカシを行う自動車補修塗装では必ずこれを最初に塗ります(しかし何故か色の着いたベースコートよりも高かったりするのですが・・・)。

 ベースクリアーが十分に乾いたらマスキングを行います。

塗り分けはプレスラインの「山」の部分で、見切り部分にはコシのあるラインテープを使って極若干飛び出るようにして貼付け、

開いた部分を普通のマスキングテープで塞ぎます。

裏側はマスキングテープが食み出るようにバックテープで貼り付けます。

 難しいのがこちらのフロントフレームの湾曲部分で、ここをラインテープやマスキングテープで綺麗に貼るのは自信が無かった為、予めラインをトレースしてIllustratorで修正→マスキングシートを作製しています。

 微妙な個所は小さくカットしたラインテープを貼って修正し、最後にバックテープでフレーム全体の裏側をマスキングをしています。

 こういった作業は非常にストレスが大きい為、快適に作業が出来る工場の二階スペースで行っています。

 再び工場の一階に戻り、2色目のゴールドを塗布します。ゴールドはアイアンマンに使われている色を参考にしています。

マスキングを剥がしました。

 フロントフレームの方は4ヵ所ありますが、一度に塗らず、一か所ずつマスキングをして塗装していきます。

 注意する点としてはそれぞれの色が全く同じになるよう完全隠ぺいさせておく事でしょうか。

尚キャンディーカラーの場合は「塗れば塗る程色が濃くなる」と言う事から、目指すのは完全隠ぺいでは無く「同じ膜厚」で、下塗り後に仮組みをしたのはそれを確認する為の事でもあります。結果は問題無く、同じ色にしか見えないように出来ていると思います。

 キャンディーレッドの上にはクリアーが塗ってあるので、万が一色が食み出てもシンナーで拭けば大丈夫です。

耐久性を要する塗装ではプラモデルのように弱い塗料(通称「エナメル」と呼ばれる物)は使えないので、色を塗り重ねる場合には、上に塗る塗料の溶剤に侵されない下地を作る事が必要となります。なのでラッカーサフェとかも使えません(極稀に使う事はありますが、ここで紹介している案件に使う事はありません)。

2色目となるゴールドのベースコートが終わったら、最後にクリアーを塗って本塗り完了です。お待たせしました!

 クリアーは高品位なタイプの「クリスタルクリアー」となります。

この後再び60℃40分程の熱を掛けて塗膜を完全硬化させ、出来ればもう一度、さらに一週間程寝かしたら組み付けを行おうと思います。

それでは完成次第改めて紹介をさせて頂きますね。どうぞもう少々お待ちくださいませ!

Titan Eyeglasses

 グレー色に塗装されたチタン製のメガネフレームのフロント部分です。

 こちらのフレームをタミヤの「オリーブドラブ2」の色にとご依頼を承りました。

パッと見はそんなにイメージが違うと言う訳では無く、それでも敢えて塗装をご依頼頂くと言う事は、今回の色にかなり拘りを持っていると言う事が見受けられます。

 まずは実際にタミヤの缶スプレーを使い、色板に色を塗ってみます。

 最終的にはメガネフレームをこの色にします。

まずは手持ちの色見本帳にそれらしい色が無いかを探してみます。

 この辺りの色が近そうだと言う事で、

少し内容を変更し、実際に色を作製してみます。

 ただやはりと言うか微妙に色味は違うので、

その後微調整を行いながら、タミヤのオリーブドラブ2に近い色を作製します。

 色が出来たら、メガネフレームにサンドブラストを掛けて旧塗膜を剥離します。

サンドブラストにより金属素地が荒らされ、この後のプライマーの密着性も高まります(アンカー効果)。

よく脱脂清掃をし、

プライマーを塗布します。

作成した色(ベースコート)を塗布し、艶消しクリアーを塗ります。

また今後の為、色見本も作製しておきます。

時間が経つとクリアーの艶が消えていきます。

この後60℃40分程の熱を掛けて塗膜を硬化させ、さらに数日寝かしたら完成となります。

下に敷いているのは最初に作製した、タミヤの缶スプレーを塗った色板です。

艶消しクリアーは2液ウレタン製の物で、強度は自動車ボディの塗膜と同様の物とお考え頂ければと思います。

その後メガネ屋さんにてレンズの取り付けも完了したようで、オーナー様からは画像とコメントも頂きました。わざわざ有難う御座いました!

メガネフレーム 下準備

 先日キャンディーレッドで下塗りを行っておいたnoegoなるメーカーの眼鏡フレームです。その後60℃40分の強制乾燥を3回行っておきました(2回で良かったのですが恒温器に入れっぱなしだったので勝手に3回熱を入れた感じです)。

 フロントとテンプルとの合わせ面についた塗膜をカッターで削り落とし(そのままでは入らないので)、仮合わせもしておきました。

これだけでも最初に比べると大分雰囲気が変わりましたが、さらにフチにゴールドを入れていくのでもう一度塗装を行います。

 そのまま塗っても塗膜は密着しないので、再び足付け処理を行います。

尚、このフレームは鉄板を切り出して作ったように薄い造りになっていて、そのままペーパーを当ててしまうと簡単に角が露出してしまう為、足付け処理はナイロンブラシとウォッシュコンパウンドを使って丁寧に行います。

 強く抑えると変形してしまう恐れがあるので、下にスポンジ(当て板)を敷いて、ウォッシュコンパウンドをタップリ使って軽いタッチで多方向から擦るようにして足付けを行います。

その後良く洗い流し、水気を取って保管しておきます。

マスキングシートを長い時間貼りっ放しにするとその糊が被塗面に移ってしまう為、マスキングは本塗りのタイミングを見計らってから作業する事になります。

それではまた作業進行しましたら紹介をさせて頂きますね。どうぞもう少々お待ち下さいませ!

メガネフレーム 下塗り

 アイアンマンカラーでご依頼を頂いているメガネフレーム一式です。

作業着手のタイミングがかなり遅くなりましたが、メガネの塗装は少々特殊で、他の案件とは並行して作業が出来ない(凄く気を遣う)のでどうかご理解を頂ければと思います(眼鏡フレームに関してはお預りから完成までは三か月くらいが目安となります)。

 まずはサンドブラストで旧塗膜を剥離&足付け処理としました。

ツルの耳に掛かる部分は色のついた樹脂が被さるとの事で見えなくなりますが(透明な物の場合は見えてしまいます)、全部塗ると塗膜の厚みで入らなくなってしまう恐れがある為、途中までの塗装としておきます。

 良く脱脂清掃後、台にセットし、

 まずはプライマーを塗布します。

 前面に着くパネルは隙間をわざと開けてフチまでしっかり塗れるようにしておきます。

 入り難い裏側も多方向からスプレーして隅々までプライマーを行き渡らせます。

 色については、先日確認したキャンディーレッドで承っておりますので、まずは下地としてシルバーを塗布します。

 STANDOXの粗いメタリックは隠蔽力が激しく低い為、最初は隠蔽力の高いシルバー(具合的にはVW社のリフレックスシルバー)で完全隠蔽し、その後粗目のメタリック(STANDOX MIX598)を塗り重ねます。DUPONTのシルバーは信じられないくらい隠蔽力が高いので、この違いは一体何でしょう・・・。

 その上に透過性の赤=キャンディーレッドを塗り、最後にクリアーを塗って本塗り(下塗り)完了です。

 今回はキャンディーレッドとゴールドの2トーンカラーで承っていますが、一度に塗るのは非常にリスクが高い為、先日紹介した象印のステンレスマグ同様二回に分けての塗装とします。

 クリアーを塗り過ぎて塗り分け個所のプレスラインが曖昧にならないよう、今回はドライコート気味に1コート、さらに抑えめに2コートとして仕上げています。

 この後熱を掛けて完全硬化後、再度全体を足付け処理して、フチの部分にゴールドを塗り、もう一度全体にクリアーを塗ります。

フロントに着くこちらのフレームは唯一ゴールドを塗らないパーツですが、どうせなのでこちらももう一度クリアーを塗って深味&艶を出そうと思います。

尚この後の塗装ではチヂレが心配ですので、強制乾燥硬化は二度焼きで、少しお時間が空くかと思います。

それでは作業が進行しましたらまた紹介させて頂きますのでどうぞもう少々お待ちくださいませ!