BMW M6 サイドスカート塗装

BMW M6バンパースカート 補修塗装

先日紹介しておりましたBMW M6の部品ですが、

 前後バンパースポイラーと一緒に、こちらのサイドスカート(サイドステップ)の塗装もご依頼を頂いておりました。

こちらの部品はFRP製で、また全体的に割れや歪が激しく、出来れば返品交換をされた方が良いのではとご提案を差し上げた程なのですが、恐らく入手自体が難しい事、また既に車体合わせは済んでいるとの事で各部を補修して塗装する事になりました。

 当初はこちらへの紹介もしない予定だったので最初の状態の画像は殆ど撮っていないのですが、上の画像のピントが合っていな3本ラインが入った溝の個所など、割れや歪以外にも全体がガタガタの状態でした。

 部品は新品ではありますが、何層にもパテやらサフェーサーやらが塗ってあります。

 FRPは熱を掛けても変形はしない為、全体の歪に関してはどうしようも無い所はありますが(そもそも形を変えてもマズイですし・・・)、ひび割れた個所はザックリと削り落とし(もしくはカットし)、ファイバークロスと構造用エポキシ接着剤(3Mパネルボンド)で補修していきます。

 悪い個所を一つ一つ修正していくとキリが無い為、ヘラ付けでのパテはある程度に留め、

 今回は全体にスプレーパテを塗って(と言うより盛って)既存のラインを嵩上げをするような感じで補修を行います。

 スプレーパテとはこのような物で、左から硬化剤、主剤、シンナーとなります。ポリパテと同様ポリエステル系の樹脂で、便利な反面、一般的な国産のポリパテに比べると数倍のコストが掛かるところがネックでしょうか。全体にパテを塗る1工程で一万円近くの材料費が飛んでいくような感じです。

 スプレーパテが硬化した後には全体を研磨しますが、高い個所を削ると穴が空く(もしくは積層されたFRPの内部の空洞が露出する)為、ある程度削ったら再度全体にスプレーパテを塗布します。また大きな修正が必要な箇所については局所的にヘラ付けのパテでも修正しています。

 根本的な歪に関しては製品上の事なのでどうしても修正はしきれませんが、スプレーパテの塗布→研磨の作業を3回行う事でそれぞれのラインを繋がる(均す)事は出来たと思います。

 そして最後にサフェーサーを塗布します。色は似ていますがあちらはポリエステル系でこちらはウレタン系、防水性や耐候性などで特性が違います。

最初は形の体をなしていなかった3本の溝ラインですが、何度かのパテ塗りで足りない部分を補い、またこの形状に合わせて削った当て板を使ってラインの形を整えています。

 その後サフェーサーを研ぎ、いよいよ本塗りとなります。

下に敷いたブルーシートはスプレーパテやサフェーサーで床が汚れるのを防止する為に買った物ですが、折角なので本塗り時も使う事にしました。歩いている内にもっとグシャグシャになるかと思いきや、予想以上に安定していて良い具合に使えました。

 色は前回塗った前後スポイラーと同じ色で、色名は「LACHSSILBER 」、カラーコードは「203」、クリアーも同じくクリスタルクリアーとなります。

各工程では熱を入れていますが、いつものように60℃程度の熱を掛けるのは危険だと思った為(積層されているガラスマットの間に気泡や隙間があると熱で膨れてしまうのです)、今回は全行程で40℃~50℃に抑え、その分時間を掛けて行っています。期間が長くなったのはこのせいでもありますかね。

 本塗り自体も二週間程前には完了していて、ただし熱を入れている間に膨れが生じたら塗り直さないといけない為、じっくり時間を掛けて硬化&その後の経過を見ていました。

 ちなみに作業を開始した頃はまだ暑い時期だったので、スプレーパテやサフェーサーを塗った時は工場の屋根裏に置いて熱を掛けていました。屋根裏は50℃以上になるのでもしかしたら激しくブリスターが出るかと思いましたが、幸いにして大丈夫だったようです。

 ちなみに前回のバンパースポイラーの時もご案内しておりますが、本案件は数年前にご依頼を頂いた牽引フックカバーの塗装の続きな所でもありまして、その後移転した現在の工場ではここまで大きいサイズの部品はお受付は出来なくなっております。申し訳御座いませんが何卒ご理解頂けますようお願い申し上げます。

各部品は既に梱包も終えていますので後日発送の手配をさせて頂きますね。この度も当店をご贔屓頂き誠に有難う御座いました!

BMW M6 前後バンパースポイラー 発送準備

BMW M6バンパースカート 補修塗装

先日本塗りを終えていたBMW M6の前後バンパースカートです。その後熱を入れて磨き処理も行っておきました。

現在このサイズはお受付しておりませんので、これを梱包する術が無くて困っていたのですが、以前間借りをさせて頂いていた会社の方から丈夫な緩衝材(プチプチ)を大量に頂き、また巨大な段ボールもわざわざ先日持って来て頂いて何とか梱包作業を終えました。色々有難う御座いました!

ちなみにバンパーは重なって見えますがそれぞれは殆ど接触していません。今回の塗装は軟化剤をかなり入れているので、圧力が掛かると跡がついてしまうのでその点でも気を遣う必要がありました。ちなみに耐擦り傷の高いクリアー(クリスタルクリアーも)はそれ自体が元々柔軟性がある為、完全硬化後でも強い力が当たり続けるとその跡がついてしまうので梱包には気を遣います。

発送もいつものクロネコヤマトさんでは運べませんが、宛先は取り付けを行う工場に直送と言う事で西濃運輸さんが使えますから、来週早々手配をしたいと思います。

尚、こちらと一緒にご依頼頂いているサイドスカートも順次作業進行していますので、そちらも本塗りが終わり次第改めて紹介したいと思います(今回のバンパースカート以上に強烈でした・・・)。

スターバックスタンブラー塗装 完成

 大変お待たせしました!先日に引き続き、二本目のスターバックスのタンブラー(製品はサーモス社製)の塗装、本日完成となります。

最初の状態も紹介しますね。

元々はステンレス素地にクリアー塗装を施し、正面にSTARBUCKSのロゴがプリントされていました。

 色はエルメスのショップを参考に、オレンジをベースにマルーン系エンジ色でロゴ&ネームを塗装で入れました。

 本来であれば底のシールは剥がしたい所ですが、近年のボトルは内部を真空にして断熱効果を上げている為、これを剥がすと穴が露出して断熱効果が低下してしまうので今回はマスキングで対応しています(新品のみの対応となります)。

以前施工した象印のステンレスボトルのように、既存の塗膜がボロボロになってしまっている場合は塗膜自体を剥がさないといけない為、このシールも剥がす必要があります。当店では再度真空には出来ませんのでご了承くださいませ。

画像は控えさせて頂いておりますが、ボトル正面にはスワロフスキーの取り付けも承っております。塗装屋が行うにはリスキーな作業なので通常はお受付しておりませんが(再塗装は出来ませんので失敗が許されません)、今回のような仕様であれば対応出来たりもします。

 一応自然光でも撮影をしてみました。

ぱっと見は茶色に見えますが、青味があって透明感のあるマルーン系の塗色となります(隠蔽性も高そうでとても低いです)。

それでは後程完成のお知らせメールを差し上げますね。この度も当店を御利用頂き有難う御座いました!

BMW M6バンパースカート 補修塗装

 3ヶ月くらい前からお預かりしておりました古いBMW M6の前後バンパースポイラー(バンパースカート)です。

ちなみにこちらは以前このバンパースポイラーの「牽引フックカバー」のみの塗装をご依頼頂いた方で、通常ここまでのサイズの部品はお受付していませんが、今の工場に移る前からご相談頂いていたと言う事でご依頼を引き受けた次第です(以前は知人の自動車鈑金塗装工場を間借りしていたので冷蔵庫などの大物もお受付出来ましたが、今の工場では大きい物や重い物は二階に運べないので対応出来ないのです。ご了承くださいませ)。

参考までに、以下ページで紹介している牽引フックカバーが今回のバンパースポイラーに装着されます。

BMWボンネットエンブレム修理塗装 完成

 

 車の板金塗装屋さんならよくご存じだと思いますが、この時代のBMW Mのバンパーは軟質なウレタン系で、片側だけ持つとバンパーがクの字に曲ってしまうくらい柔らかい素材です(なので直すのも少々厄介です)。

 近年のバンパーに使われるPP(ポリプロピレン)に比べて非常に柔らかい為、割れている個所は無い反面、これはマズイだろうという塗膜状態の箇所も多いです。

 裂けている個所はエポキシ接着剤とファイバークロスで補強し、軟質性のパテで修正しています。

 詳しくは判りませんがかなりの年月を走って来ていると思われ、本来傷が付き難い軟化仕様の塗装は全面飛び石傷に覆われています。

 むしろ下側のガリ傷の方が修理するのは優しいと言うレベルです。

素材が柔らかいのでサンダーを当てても中々傷は取れなく(削れなく)、深い傷は柔軟性のあるパテを使って補修しています。

 素地調整が終わった状態です。

今回は素材が柔らかいのでサフェーサーはフルフレキシブル(軟化仕様)とし、このp場合は主剤に対して30%の軟化剤を入れていますが(普通はここまで入れません)、この仕様でバンパー程のサイズの物を塗ると床全体がベタベタになってしまう為、下にはブルーシートを敷いて挑むことにしました。判り易いイメージとしては、履いていたサンダルはそのまま床にくっ付いてしまうという感じです。

 サフェーサーを塗り終わった状態です。

 軟化剤を30%も入れると、サフェーサーはまるで上塗り塗料のように艶のある仕上りになります。塗装屋さんなら判ると思いますが、切削性が悪いので研ぐのも非常に大変です。

 サフェ研ぎについては余りにも苛烈な作業だった為か、どうやら撮影するのを忘れていたようです。画像は既に本塗り前の状態です。

 バンパー下部にあるM特有の凸凹したラインの溝は、角度を合わせた当て板を作って研ぎ付けています。

ちなみに作業をしている間に季節が夏から秋に変わり、気温が下がったらバンパーも大分固くなって扱いやすくはなりました(来た時は台に置いただけで曲がってしまうと言う柔らかさでしたので・・・)。

 バンパーの裏側は一番最初にスチーム洗浄をしておいたのですが、普通の自動車塗装工場と違って当店の場合は完成後はバンパーも単体でお渡しする事となる為、見えない裏側も塗っておく事にしました。プラスチック素地剥き出しの部分が多いのでプラスチックプライマーも塗っています。

 ちなみにクリアーにも軟化剤を入れている為、やはり床がベタベタになるのは避けたかったので急遽ブルーシートを敷く事にしました。画像は既に本塗りを終えたところです。

 色は前回牽引フックカバーを塗った時と同じボディカラーで、色名は「LACHSSILBER 」、カラーコードは「203」となります。クリアーはクリスタルクリアーです。

 塗り位置が低いと床に撒いた水が跳ね返ったりゴミが付き易くなるので、バンパー台は極力高い位置にし、ただし一個だとバンパーがクの字に曲ってしまうので二個並べて置いています。

 実はこれの他に両サイドステップもご依頼頂いておりまして、そちらはさらに大変な作業なので後回しに、先にこちらのバンパースポイラーを完成させてお納めしようと思っています。

この後熱を入れて磨き処理を行い、二週間くらい寝かしてから梱包~発送を行う予定です。

念の為ですが、現在の工場では通常このサイズの製品はお受付はしておりませんので、何卒ご理解の程を宜しくお願い致します。

スターバックスタンブラー塗装承ってます

先日到着しておりましたスターバックスのサーモスマグです。

こちらのオーナー様は前回もタンブラーの塗装をご依頼頂いた方で、前回プレゼント用に作成した物は相手の方に大層喜ばれたとの事でして、今回新たに別の方用としてご依頼を承りました。この度もご贔屓頂き有難う御座います!

前回ご依頼頂いたタンブラーの完成画像を紹介させて頂きますね。

 画像は裏側で、表面については前回と同様にロゴ入れの塗装とスワロフスキーの取り付けも承っています。

今回はさらに裏側にもロゴとネーム入れの塗装を承っておりまして、そちらはイメージイラストを作っていますので紹介させて頂きますね。

販売はスターバックスですが製品自体はサーモス社の物で、既存のSTARBUCKSのロゴを消してしまうと他にどこにもその記載が無くなってしまうとの事で裏側の下部に同様のロゴと、さらにその上に差し上げる方のネームを同色のエンジ(マルーン系紫っぽい茶色)で入れるよう承っております。

色は前回ご依頼頂いた時と同じく、RALカラー(ドイツの工業系塗装色見本)の2008で、クリアーは高品位なタイプの「クリスタルクリアー」の仕様となります。

それでは作業進行しましたらまた紹介させて頂きますね。改めましてこの度のご依頼誠に有難う御座います!