デジタルカウンター塗装承ってます

 先日到着しておりましたデジタルカウンターです。この度のご依頼、誠に有難う御座います!

 塗装するにはこのままでは対応が出来ないのですが、見える所に普通のネジで固定されているので分解はさほど難しい物では無いと思います。

尚簡単な物であれば分解はサービスでお受付しておりますが、それによって生じる破損や紛失・故障などには一切の補償が出来ませんのでご了承下さいませ。また電気製品やカメラなど精密機械は対応が出来ません。塗装を御希望の際にはメーカーや専門店にてご相談を頂ければと思います。

 ご依頼を頂いている色は「淡いピンク」で、色の参考にこちらのパッケージを一緒に送って頂きました。

 ちなみにお貸出し出来る色見本は自動車用として市販されている物のみで、今回のようなパステルカラー調の淡い色に関しては独自に色見本を作製しておりますがこちらはお貸出しには対応しておりません。

ですので今回のような色の見本となる物を一緒に送って頂き、こちらで色見本からそれに近い色を選ぶ、と言う方法となります。これであれば調色費は掛かりませんのでお勧めでもあります。

 色見本の中からそれらしい色を選び、並べて比較をしてみます。

 結果としてはこちらの最も淡いピンクが一番近い色となりました。

 こちらは入口付近の自然光で見たところで、

こちらは外の自然光で見た状態です。

当初は蛍光ピンクになるかと思っていましたが、通常の塗色で問題無いようです。

尚仕上げは「艶あり」で、クリアーは高品位なタイプの「クリスタルクリアー」への変更で承っております。

それでは作業が進行しましたらまた紹介をさせて頂きますね。改めましてこの度のご依頼、誠に有難う御座います!

象印タンブラー塗装 完成

 大変お待たせしました!象印のステンレスマグの塗装、本日完成となります。

最初の状態も紹介しますね。

元々はピンク色だった塗装に、

 ベース色をフェラーリ純正色のロッソF1スクーデリア(カラーコード:263657)で塗装し、

 スクーデリアのストライプラインを塗装で入れました。

白のストライプラインにはフェラーリ純正色のBianco Avus(カラーコード:100)を採用しています。

 グリーンはご指定頂いた参考画像を基に新たに作製しています。

パッと見は普通の赤に見えますが、下地にシルバーを塗装し、その上に下地が透ける赤を塗装したキャンディーカラーとなります。

クリアーは高品位なタイプの「クリスタルクリアー」となります。

それでは後程完成のお知らせメールを差し上げますね。この度も当店をご利用頂き誠に有難う御座いました!

象印タンブラー 本塗り

 先日フェラーリ純正色のロッソF1スクーデリア(カラーコード:263657)で下塗りを行っておいた象印のステンレスマグです。完全硬化したクリアーに足付け処理を行い、十分に脱脂処理を行ったらいよいよ本塗り開始です。

 まずはベースクリアーを塗布します。色の着いていないベースコートですね。この後のライン入れ塗装の見切りラインを美しく仕上げる為に塗っています。

 場所を工場の二階にに移し、マスキングを行います。センター出しに全神経を遣って倒れるかと思いました。

 周りを養生し、

フェラーリ純正色のBianco Avus(カラーコード:100)を塗布します。ソリッドカラーの白ですね。

 ベースコートが乾いたら再び二階の作業場に移動します。

マスキングシートの隙間に、グリーンライン用のマスキングシートを貼り付けます。機械でカットしているので寸分狂わずピッタリ貼付けられます。

 両側を残し、真ん中のラインを剥がします。

 再び周りをマスキングし、

 先日作成しておいたグリーンを塗布します。

 マスキングを剥がしました。

本来なら先に「白→赤ライン→グリーンライン」を塗装し、その後その部分をマスキングして「全体に赤」を塗る方法が簡単なのですが、今回は赤がキャンディーカラーの為に塗り方で色が変わってしまう為、赤のストライプラインと本体を一緒に塗る必要があったのです(まあそこまで気にしなくて良かったのかも知れませんが)。

 そして最後にクリアーを塗って本塗り完了です。お待たせしました!

 パッと見は普通の赤に見えますが、光に当たると下に塗ったシルバーが透けて見える(光が反射する)事によって鮮やかに見えます。

 底部分のマスキングシートは2重にしていて、クリアー塗装後にその内の一枚を剥がす事でフチの仕上りが良くなります。勿論一枚でも綺麗に剥がせれば良いのですが、万が一の保険みたいな感じですかね。

この後再び60℃40分程の熱を掛けて塗膜を完全硬化させ、さらに磨き処理を行って数日寝かしたら完成となります。

どうぞもう少々お待ちくださいませ!

象印タンブラー 下準備

 先日「ロッソF1スクーデリア」(カラーコード:263657)のキャンディーレッドで下塗りを行っておいた象印ステンレスマグです。その後60℃40分程の熱を掛けて塗膜を完全硬化させておきました。

 ちなみにこのステンレスマグですが、販売価格は一般的なサーモスの倍くらいして、製造自体はサーモス社による物だと思うのですが、ネジ径が違っていたり、蓋に安全設計がしてあったり、さらには内側にプライマーが塗っていたりと、結構至れり尽くせりな仕様です。

 次の工程で行うライン入れ塗装の準備として、一旦塗装用の取っ手を取り外し、蓋を締めてセンターの位置を確認します。こちらもサーモスのように「締めると延々動いていく」ようなズレが生じず、かなりカチっと締まる感じがとても良いです(サーモスは強く締めると延々位置がズレるような感じで位置出しの判断が難しいのです)。

 センターの位置が判ったら蓋を外し、再び塗装用の取っ手を取り付けて蓋周りをマスキング、そしてストライプラインの位置確認をします。

ストライプラインについては事前に実寸サイズでデータを作ってありますが、やはり一度はマスキングシートを作製する前に現物合わせで確認をしておきます。

予め作成しておいたストライプラインのデータを基に、マスキングシートを作製し、

実際にタンブラーに貼って確認をします。

尚、今回はソリッドカラーでは無く3コートキャンディーカラーの為、塗る順番が少し変則的になっています。

 ライン入れ塗装用の下準備が整ったので、今度は色を作製します。

 白はフェラーリ純正色のBianco Avus(カラーコード:100)なので配合データから色を作れますが、グリーンについては情報が無かった為、オーナー様からご案内を頂いた画像を基に色を作製します。

配合としては、エメラルド(MIX573)、白(MIX570)、イエローHP(MIX884)の3色で構成しています。

ちなみにですが、少し前に作成した紙コップ用の蓋付ホルダーがとても良い感じで、先日の下塗りに使ったロッソスクーデリアの色も固まらず良い状態のまま残っていました。通常はマスキングテープなどで適当に蓋をしておくだけですが、この量だと一週間も持たずにガビガビになってしまう為、後でもう一度使いたい時には使い物にならないんですよね。そうなると他の下塗り用としても使えません。

なのでもっと増産したいのですが、改良したい部分もあるので(あと何だかとても忙しいので)こちらはもう少し先になりそうです。

それでは作業進行しましたらまた紹介をさせて頂きますね。どうぞもう少々お待ちくださいませ!

象印タンブラー (本塗り)下塗り

 先日足付け処理を行っておいた象印のステンレスマグです。グリップ兼固定冶具に取り付け、十分に脱脂を行ったら本塗り(下塗り)開始です。

 色はフェラーリ純正色「ロッソスクーデリア」(カラーコード:263657)で、これは下地にシルバーを塗ってそれを透かして表現する3コートキャンディーカラーの為、それぞれ2種類の色を作製します。

尚、色を作製する配合データは各塗料メーカー(当店の場合はSTANDOX)に用意されていて、昔はCD-ROMで配られていましたが、今はウェブサイトにログインしてダウンロードする形となっています。

しかしそうなるとオフラインでは色が作れない訳ですが、その辺はちゃんとフリーダイヤルで人間が対応してくれます。水性塗料でしか存在しない新色でも、置き換えデータを案内してくれたりと至れり尽くせりです(恐らくはわざわざ多角型分光測色機で色見本を測定して原色配合を出してくれているのではと・・・)。

 と言う訳で、まずは下色となるシルバーを塗布します。完全隠ぺいさせるのに3コートを要しました。

 その上に透過性の赤を塗ります。最初の1コート目はこんな感じでかなり薄いピンクですが、一気に色を着けるとムラ・ダマが出来てしまうので、この含有量のまま塗り重ねていきます。

 結局ここまでにするのに赤を6コート、トータル9コートになっています。

ベースコートでここまで塗ると、クリアー中の硬化剤が最下層まで浸透しないで反応不良(硬化不良)を起こしてしまう恐れがある為、通常は入れない硬化剤をベースコートにも添加しています。

外資系の多くはベースコートには硬化剤を入れない1液性ですが、それはラッカーのような溶剤揮発型の1液性と言う訳では無く、クリアー中の硬化剤が浸透して反応する2液ウレタン型です。

ただDUPONTのセンタリ6000システムだとどうもこれが弱いらしく、ちょっとでもベースコートを塗り過ぎるとこの硬化不良が顕著に表れ、私はかなり早い段階で対策をしていたので(ベースコートに直接硬化剤を入れていたので)そんなに被害はありませんでしたが、知り合いの塗装屋さんはオールペンした車両の塗装を、全て剥がして最初からやり直し(サフェも!)と言う恐ろしい事態になっていました。

それと同じことで、ベースコートだけを外資系の塗料にし、その上に別メーカーのクリアー(多くは値段が安い国産品)を使った場合、やはりベースコートとクリアーとの食い付きが悪く、後にクリアーだけがペリペリと剥がれる層間剝離を引き起こします。そこまで酷い事態にならないにしても、「私の車だけ妙に飛び石傷が多い気が・・・」と言う場合はそういった事が考えられます(実際私がアルバイトに行っていた工場の塗装がまさにそれでした)。「うちはDUPONTを使ってるから!」と、体裁だけは良いんですよね。

 尚、ご依頼を頂いているのはこれに白とグリーン(と既存の赤)を使ったストライプライン入れも承っていますので、この後熱を掛けて一旦ベースカラーとしてのロッソスクーデリア(厳密にはROSSO F1 SCUDERIA)の塗膜として完成させ、再び足付け処理を行ってからライン入れ&クリアー塗装の本塗りを行います。

 参考までに、こちらが以前ご依頼を頂いたフェラーリ360モデナの鍵です。

今回の塗色は赤を塗れば塗るほど色が濃くなってしまう為(特にいつものキャンディーレッドとは違い隠蔽が強いのでそれが顕著に現れます)、この画像を参考にして色を調整しています。一旦スプレーガンを洗ったのですが、最後の最後に少し足りないかと思いもう1コート多く塗りました。

このまま完成でも十分な仕上りですが、実際はこれからが本番となります。どうぞもう少々お待ち下さいませ!