CORSAIR Obsidian 900D PC CASE⑤

CORSAIR Obsidian 900D PC CASE④

前回の④までの紹介でケース本体の塗装作業は一旦完了し、その数か月後、新たに特注のフロントパネルの塗装をご依頼頂きました。

CORSAIRのPCケースに合わせて5ミリ厚のアルミ板を加工して特注されたようです。

 本体にワンタッチで固定出来るジョイントがボルトで埋め込まれています。

 デザインについてはオーナー様よりJPEG画像を入稿して頂き、それを基に各ロゴをベクトルデータで作製しました。

 埋め込まれているローレットタイプのボルトは頭が飛び出ているので、

 研磨して平滑にしておきます。

全体を#120~#180で研磨・足付け処理を行いました。

裏表共にプライマーを塗布し、

表面にはサフェーサーを塗装します。

 その後熱を掛けてサフェーサーを完全硬化させ、当て板とペーパーを使って全体を平滑に研ぎ出します。

 表面をマスキングし、

 先に裏側を塗装します。

ベースコートの黒を塗り、クリアーを塗って裏側の本塗りが完了です。

後日熱を掛けて塗膜を完全硬化させておきます。

 作製したロゴデータでマスキングシートとデカールを作製します。

 配置や色を確認しておきます。

 下側に入れるロゴにはかなり小さい文字がある為、そこは塗装では無くデカールで対応します。

 大きい文字に関しては塗装で行うのでマスキングシートを作製し、

小さい文字はドライプリンターを使ってデカールに印刷をしました。

 先に塗っておいた裏側をマスキングします。

裏表を一緒に塗装出来ない事は無いですが、吊るして塗るのと置いて塗るのとでは仕上りが変わる為、それぞれを別けて塗っています。

 良く脱脂清掃し、配置を確認します。

 まずはロゴカラーの赤を塗装し、テープフリーな状態になったらオス型のマスキングシートを貼り付けます。

 さらに全体にベースコートの黒を塗り、

 マスキングシートを剥がします。

先に赤を塗ったのは隠蔽性によるもので、黒の上に赤を塗ると塗膜が厚くなってしまうので今回は先にロゴの赤から塗っています。

 続けて下側のロゴを塗装します。こちらはメス型のマスキングシートです。

 小さいロゴはデカールで行いますが、印刷と塗装で色が違っていたら困るのでそちらも確認しておきます。

デカールを切り抜き、

専用の接着剤と使って貼り付けます。

塗装ブースに戻し、クリアーを塗って本塗り完了です。

デカールを貼った個所は段差が出来ているので、この後熱を掛けて完全硬化後に磨き処理を行います。

 今回のこちらは【標準コース】でのご依頼となる為、ゴミが付いた箇所や段差がある部分にはペーパーを掛けて磨き処理を行います。

そして完成です。

デカールの段差も殆ど気にならなくなりました(ただし完全に平滑にするにはもう一度クリアーを塗って研ぎ&磨き作業が必要です)。

CORSAIR900D PCケースフロントパネル塗装 完成

完成画像については上記ページで紹介しておりますので宜しければご参照下さいませ。

また後日オーナー様から画像とコメントも頂戴しましたので紹介をさせて頂きます。

 「01」の赤色も想像していた通りの色合いで、とてもいいです!

  デカールの部分もまったく違和感が無いです。

  PCケース本体への取り付けも大丈夫でした。

  この度は、本当にありがとうございました!

 


こちらこそこの度の御依頼誠に有難う御座いました!

CORSAIR Obsidian 900D PC CASE①

CORSAIR Obsidian 900D PC CASE②

CORSAIR Obsidian 900D PC CASE③

CORSAIR Obsidian 900D PC CASE④

CORSAIR Obsidian 900D PC CASE④

CORSAIR Obsidian 900D PC CASE③

上記③の骨格部シャーシの塗装に引き続き、外装パーツの塗装となります。

一番最初にグリーン色に下塗りをしておいたアルミ製の枠です。2色目の黒を塗る為、全体を研磨して足付け処理を行います。

 予め作製しておいたイメージイラストに沿ってマスキングを行います。

 指定された通り内側はフチから15ミリの位置に、

 外側は20ミリの位置でマスキングを行います。

 まずは裏側にベースコートの黒を塗り、

 全体にクリアーが塗れるよう宙に浮かした状態で台にセットします。

表側にも黒を塗り、マスキングを剥がします。

角はマスキングが浮き易く色が食み出やすい為、一つ一つ修正していきます。

 ベースコートが終わったらクリアーを塗って本塗り完了です。

  塗り分けラインはシャープになるよう丁寧に仕上げました。

 その後熱を掛けて塗膜を完全硬化させ、必要に応じて磨き処理を行います。

 【お任せ仕上げコース】では磨き処理はしませんが、【標準コース】以上はゴミなどをペーパーで研磨してコンパウンドで磨きます。

その後は安全な場所に保管して数日寝かします。

後日シャーシの組み付け作業ではネジを強くしめると折角綺麗に塗った塗膜が剥がれてしまう為、ネジのサイズに合わせたプラスチックワッシャーをレーザーで切り出して作製しました。

その他組み付け作業については以下記事で紹介していますので宜しければご参照下さいませ。

CORSAIR PCケース シャーシ組み付け

そして完成です。

完成時の画像は以下リンク先のページで多数紹介していますので宜しければご参照下さい。

CORSAIR PCケース塗装 完成

ケースの塗装は一旦こちらで完成となりますが、さらにその数か月後、特注で製作したアルミ製のフロントパネルの塗装もご依頼頂く事になりました。

⑤に続きます

CORSAIR Obsidian 900D PC CASE③

CORSAIR Obsidian 900D PC CASE②

先日紹介した上記②のサイドパネル・ロアグリル等の本塗りに続き、今度は骨格部分となるシャーシ塗装作業の紹介となります。

シャーシ部分も外板パネル同様に既存の塗膜がザラザラとしている為、まずはある程度をペーパーで研磨しておきます。

 一部の付属品は外しましたが残りはリベットでの固定となっている為、シャーシはこの状態で針金で吊るして塗装する事にしました。

 まずはプライマーを塗布し、

ウェットオンウェット用のノンサンディングフィラー(サフェーサー)を塗布します。

 続けてベースコートの黒を塗り、クリアーを塗って本塗り(下塗り)が完了です。

その後ヒーターで熱を掛けて塗膜を完全硬化させ、

 再び全体を足付け処理します。

 そして同じようにして二度目の艶有りの黒を塗り 、本塗りが完了です。

既存の塗膜がザラザラとしていたので一度だけでの塗装では艶のある仕上がりにならず、今回は殆どの部品を「二度塗り」で対応しました。

尚本来であれば「研磨→プライマー塗布→サフェーサー塗布→完全硬化→研磨」といった工程が基本となりますが、全ての部品でこれを行うとかなりの高コストとなってしまう為、今回は最も目立つ両サイドパネルのみをこの方法で、他は二度塗りでコストを抑えています。

 こちらはシャーシ裏側に着くケース背面のパネルです。ネジで着いていた付属部品も外してあります。

 増設スロット部の蓋の部品です。サイズが小さく形が複雑な為ペーパー掛けでの足付け処理が難しく、サンドブラストにて足付け処理を行いました。

 吊るした状態で裏表を一緒に塗ります。

まずはプライマーを塗布し、

 艶有りの黒で一旦下塗りとしての塗装が完了です。

 その後熱を掛けて塗膜を完全硬化させ、再度全体にペーパーを掛けて足付け処理を行いました。

そしてこちらも二度目の艶有り黒の塗装で本塗りが完了です。

 一度に紹介していますが作業は数日に分けていて、今回のPCケースの塗装ではお預かりから完成まで半年程の期間が掛かっています。

その他の付属部品も同じように下地処理をし、

艶有りの黒で仕上げています。

これらの小さい部品も全て二度塗りを行いました。

④に続きます

CORSAIR Obsidian 900D PC CASE②

CORSAIR Obsidian 900D PC CASE①

先にグリーン色に下塗りをしておいた外枠の続きとなります。

今回一番サイズの大きい左右のサイドパネルです。穴の開いた方は透明なアクリル(もしくはポリカーボネート)の板が装着されます。

既存の塗膜はザラザラとした梨地で、そのまま塗っても艶のある仕上りにはなりませんから、予め全体をペーパーで研磨しておきます。

まずは表側にプライマー、ウレタンサフェーサーを塗布します。反対の穴あきの方も同様に行い、一旦熱を掛けて塗膜を硬化させます。

その後ひっくり返して裏側にし、

こちらは同じウレタン系でもウェットオンウェット用のノンサンディングシーラー(プライマーサフェーサー)を塗布しました。

 サフェーサーが半生の状態でベースコートの黒、続けてクリアーを塗布します。

反対側も同様にノンサンディングタイプのサフェーサーを塗布し、

黒→クリアーを塗布します。ここで再び熱を掛けて塗膜を完全硬化させます。

裏側をマスキングし、

表面に塗ったサフェーサーを平滑に研ぎ付けます。

裏側はコストを優先して【お任せ仕上げコース】で、目立つ表側は仕上り重視の【標準コース】で承っています。

表側の本塗りが完了です。

また今回使用するクリアーは高品位なタイプの「クリスタルクリアー」への変更で承っています。

 そしてこちらは先程のサイドパネルの下側に着くロアグリルです。普通のPCケースには着いていませんが、メンテナンス性を良くする為に上部が開放するスイングアウトドアとなっています。

 やはり既存の塗膜はザラザラとしているのでペーパーで研磨します。

 まずはプライマーを塗布し、

艶有りの黒を塗りました。ただしこちらは下塗りです。

 その後熱を掛けて塗膜を完全硬化させ、再度全体を研磨して足付け処理を行いました。

当初の予定では目立つ表面だけを「二度塗り」で艶のある仕上りにするつもりでしたが、画像のように開閉させて塗れるようにセッティング出来たので裏も一緒に塗る事にしました。

 本来であればプライマーとは別に2液ウレタンサフェーサーを塗りたいところですが、今回の部品数で全てそれを行うとかなりのコスト高になってしまう為、艶が必要な個所については「二度塗り」で対応するようにしています(ただしメインとなる両サイドパネルのみは基本通りサフェ塗装~研磨としています)。

裏表共に艶々になりました。

③に続きます

CORSAIR Obsidian 900D PC CASE①

今年の春頃に、半年程の期間を掛けて塗装したCORSAIR社のスーパーフルタワーPCケース、CORSAIR Obsidian Series 900Dです。内容を纏めて改めて施工例のページとしました。

手前が一般的なタワーPCケースで、それに比べると異様に大きいのが判ると思います。運ぶのも一苦労でした。

 まずは大まかに分解し、

 さらに付属品を外していきます。ネジ以外はほぼ塗装するといった内容となります。

 ケースの天井部分はフィルターになっていて、外側の網は金属素材なのでこちらも塗装します。

サイドパネルの下側にあるロアグリルです。通常のPCケースにこういった物は付いていませんが、

ワンタッチで上開きになる構造でメンテナンスがし易いようになっています。

 サイドパネルは片側がアクリル窓になっていて枠だけになっています。

 既存の塗装はザラザラとした梨地になっていて、今回は各パネルを「艶あり」でのご依頼なので一部をサフェーサーと、他は二度塗りで対応する事にしました。

シャーシはある程度まで分解しますが、一部以外のリベットは外さず各フレームは組んだままの状態で塗装します。

 尚唯一こちらのマザーボードのパネルは塗らない事になっています。

スライドレールなども外し、これらはシャーシの一部なので塗装します。

一番外側に着く前後の枠は肉厚のアルミ鋳造製となっていて、

こちらはグリーンと黒の2トーンカラーでご指定承りました。

 グリーンの色味に関しては事前に色見本帳をお貸出しして、その中からご希望の色を選んで頂いています。

  塗り分けの位置は、外側は手前から20mm奥までをグリーンに、

内側は15ミリ奥の位置でご指定承っています。

 ただしこちらも素地がザラザラ塗装なので、

ペーパーである程度削っておき、グリーンと黒を二度に分けて塗装する事で艶のある仕上りにする事にしました。

 まずは全体にプライマーを塗り、

 裏側には先にベースコートの黒を塗っておきます。

グリーンはご指定頂いたPANTONEの色を基に、STANDOXの原色を組み合わせて作成します。

後に判明しましたが、どうやらこちらは初音ミクのイメージカラーになるようです。

 表側に先ほどのグリーンを塗布し、

続けて全体にクリアーを塗りました。

尚、こちらは下塗りとしてのクリアーで、2トーンからの黒を塗った後にもう一度クリアーを塗る事になります。一旦熱を掛けて塗膜を完全硬化させます。

②に続く。