フォレスターステアリングスイッチ ハザードマーク抜き

フォレスターステアリングスイッチ 分解

先日ボタンカバーを取り外しておいたフォレスターのステアリングスイッチです。

 ハザードのロゴは予めデータを作製しておいたので、それをプリントアウトし丁度良いサイズに合わせます(画像は印刷した紙をハサミで切ってボタンに乗せただけの状態です)。

 サイズが決まったのでカッティングプロッターでマスキングシートをカットします。

ただやはりと言うかかなりサイズ小さいので、角の切り込みを貫通させるなど色々工夫をして20個くらいカットし、一番良いのを選びました。

 順番が逆ですが、スイッチカバーの上面を#800で研磨して黒の塗装を除去しています。

 裏から光を当ててみると、ムラも無く良い具合なのが確認出来ます。私的な見解としてはかなり奇跡的です(普通は駄目なパターンが多いのですが・・・)。

 形が細かいのでペーパーでは無くナイロンブラシとウォッシュコンパウンドを使って周りを足付け処理します。油も綺麗に除去しておきます。

 台にセットし、プラスチックプライマー→ベースクリアーを塗布します。

 曲がらないようガイド役の枠も一緒にカットしておきました。

 所定の位置に貼付けます。ちなみにデータ上で中心に配すると見た目ではマークが下寄りになってしまうので、中心よりも0.5ミリくらい上に配置しています。この辺の目の錯覚的な事はデザイナーさんなら良く判りますよね。

 ベースコートの黒を塗り、

 マスキングシートを剥がします。

が、やはりと言うかどうにも形状に歪んだ感が・・・。

ちなみにハザード―マークは高さが約6・5ミリで、中心の▲は多分1ミリほど、これをカッティングプロッターで正三角形にカットするのはやはり難しかったようです。

全体で見れば気にならない程ですが、「これだけ塗りました」となるとどうしても細かい所が目立ってしまうんですよね。

 と言う訳で改めてレーザーでカットしようとも考えたのですが、そう言えば今回は色が黒なのでデカールが使える事に気が付きました。「抜き」と言う事ですっかり塗装でなくてはと思い込んでしまいましたが、以前施工したBMWパニアケースに取り付けたPRO_Fitロゴ入りカーボンエンブレムの時と同じような感じで併用すれば良かったんですね。

 と言う訳で外枠だけを黒の塗装で仕上げ、

 ハザードマークの内側は、いつものドライプリンターを使ってデカールを使う事にしました。

デカールの作成については以下の記事が判り易いかと思いますので宜しければご参照くださいませ。

1/43ポルシェミニカー用 デカール作成

単に小さなデカールを一枚貼るだけなのですが、結構大掛かりな作業になっていたりします。

 と言う訳で無事にハザードマークの「抜き」が完了しました。

尚、周りの黒く塗った所がムラっぽくなっていますが、これはデカール用の接着剤や木工用ボンドとかの膜ですので気のされなくて大丈夫です。クリアーを塗れば見えなくなりますし、むしろしっかり塗っておかないとクリアーを塗った時に剥がれてしまいますので(フチのチヂレですね)。

途中でも何度かチェックをしていますが、下から光を当てても黒は透けないように出来ています。

ただ今回デカールを使った事で「段差」が出来てしまっていますから、このまま艶消しクリアーを塗ったらそれが残ってしまう為(艶消し仕上げは磨けないので)、一旦普通の艶ありクリアーを塗って完全硬化させ、それを研いである程度平滑にしてから艶消しクリアーを塗る事にします。

クリアーは後日他の物を本塗りする時に一緒に塗らせて頂く事にします。どうぞもう少々お待ちくださいませ!

SHURE SM58-50マイク塗装 完成

 大変お待たせしました!SHUREのボーカルマイクSM58、50周年記念モデルの塗装、本日完成となります。

最初の状態も紹介しますね。

 元々はこういったシルバーの物で、

頂いた画像を基にデータを作成し、

デカールを作って貼っています。

 クリアーは二度打ち(二個分の塗装)を行っていますので、デカールの段差も殆ど判らないと思います。 色はSTANDOXの原色MIX884をそのまま使用し、極力鮮やかなイエローになるようにしています。画像だと上手く表現出来ていませんが、実物はもっと彩度が高くなります。

 クリアーは高品位なタイプのクリスタルクリアーを採用していまして、マイクのように直接手で触れる物には耐擦り傷性能も高いこちらがお勧めです(通常は同社STANDOXのイージークリアーとなります)。

 ここまで細かい線は塗装では表現は出来なく、ドライプリンターを使ってのデカール印刷~貼付けとなりますが、塗装で行った場合に比べても遜色無く感じられると思います。

また今回はテストも兼ねて、ポリカーボネート製のスマートフォンカバーにも同じようにデカールを貼ってクリアーで仕上げています。

先日も恐らくは同業者様からの電話で、これをどうやってやっているのかといったお問い合わせがありましたが、さすがに仕事中に仕事以外の電話は厳しいですので、どうかお控え頂ければと思います。ただ作業内容と使用材料は全てオープンしていますので、読んで頂ければ判る筈ですが…。

スマホカバーについては改めて社外記の方でも紹介しますのでご興味がありましたらそちらを御確認頂ければと思います。

それでは後程完成のお知らせメールを差し上げますね。改めましてこの度のご依頼、誠に有難う御座いました!

SHURE SM58-50マイク クリアー二度塗り

 先日本塗りを行っていたSHUREのボーカルマイクSM58、50周年記念モデルです。その後60℃40分程の熱を掛けて塗膜を強制乾燥~完全硬化させておき、次はデカール部分を研磨して二度目のクリアー塗装を行います。

 デカールは貼ったそのままの艶消し状態では比較的綺麗に見えるのですが、こうやってクリアーを塗るとその厚みが良く判ります。とても気持ちが悪いですよね。

 デカールの段差を#800~#1500の耐水ペーパーと固い当て板で平らに研ぎ、さらに全体を足付け処理します。

 ただし完全に平らに研ごうとするとデカールが露出してしまい、最悪印刷部分を削り落としてしまう事に成りかねませんので、研ぎは「ある程度」に留めておきます。ただす普通の方なら判らない程度の平滑にはなっていると思います。

 脱脂処理後、クリアーを塗って本塗り完了です。クリアーは最初に塗った時と同じく高品位なタイプの「クリスタルクリアー」となります。

ちなみにこちらのスマホカバーはテスト的に行っている事でして、「ポリカーボネート樹脂に足付け処理を行て白く曇った状態でデカールを貼っても透明になるのか」を確認する為に行っている物です。気にされなくて大丈夫ですのでご安心下さいませ。

さらにこの後60℃40分程の熱を掛けて強制乾燥~完全硬化させ、必要に応じて磨き処理を行い、数日寝かしたら完成となります。どうぞもう少々お待ちくださいませ!

SHURE SM58-50マイク 本塗り

 先日色の確認とデカールを作成しておいたSHUREのボーカルマイクSM58、50周年記念モデルです。

グリルボールはメッシュ構造で、普通にペーパーやスコッチを使ってもワイヤーが交差する隙間まで足付け処理が出来ない為、こういった場合は研磨粒子が入ったリキッドタイプの足付け洗浄剤、ウォッシュコンパウンドを使って足付け処理を行います。

ちなみに被塗面が金属の場合はこれでは歯が立たない為、サンドブラストかリン酸などを使っての化成処理となります。

 マイク本体の方はアルミ素材に塗装が施されている為、#800相当で足付け処理を行います。こちらは空研ぎで水は使いません。

 よく脱脂清掃したらまずは下色として白を塗ります。この時点では1コートのみで、下地が透けていても問題ありません。とにかく少ない膜厚で明度を上げておきます。

 さらに隠蔽力の高いイエローを塗ります。具体的にはVW社のサンフラワー(カラーコード:LB1B)です。白やオーカーなどの無機顔料が多く入っている為比較的隠ぺい力が高いのが特徴です。

 そして左側が今回の塗色で、STANDOXの原色MIX844そのままとなります。

このような鮮やかな色は有機顔料で、鉱物などから出来ている無機顔料に比べると発色が非常に良く、ただし隠蔽性が弱いので通常単体で使う事はありません。

今回のように単体で塗るなら問題は無いのですが、これが「補修」が前提の自動車となると話は別で、市販されている製品はそういう事も考えて色が決められています。と言いつつスイフトスポーツのチャンピオンイエローはかなりエグイと思いますが…(お察し致します)。

 ベースコートを十分に乾燥させたらいよいよデカール作業となります。場所は工場の二回に移りました。いつも撮影しているスペースです。

 トレーに水を張り、木工用ボンドを少量垂らしてデカールを入れます。

デカールの作成については以下ページで紹介しておりますので宜しければご参照下さいませ。

SHURE SM58-50マイク デカール作成&色確認

デカールを貼る前に専用の接着剤(マークセッター)を塗り、デカールを置いたらさらに上からも塗り重ねます。多分これをかなりしつこくやるのでよく印刷が剥げてしまうのだと思いますが、今回は珍しく一回で上手くいきました。

ちなみに失敗しても水で落とせるので最終的失敗と言う事はありませんのでご安心下さいませ(その為に同じ物を何枚も刷っているのでして)。

位置が決まったらデカールの隙間に残った水をよく扱き出して一晩乾燥させます。時間が無い時はドライヤーを使って強制乾燥させる場合もありますが、塗装と同じでゆっくり揮発(この場合は蒸発ですか)させてあげた方が良い気がするので今は時間があれば自然乾燥にしています。

 と言う訳で今日の現場作業は終わろう・・・と思ったのですが、デカールが3枚残っていたのでここで例のスマホカバーを思いついたと言う訳です。

 十分にデカールを乾燥させたら最後にクリアーを塗って本塗り完了です。

 デカールを使い始めの頃は色々失敗もしましたが(剥がして塗り直しと言う事もしました…)、今では大分トラブルも回避出来るようになったと思います。STANDOXのクリアーをいきなりウェットに塗っても問題ありません(マイクでは一応控えめにしておきましたがスマホカバーでは大丈夫でした)。

 クリアーは高品位なタイプのクリスタルクリアーを使用しています。高美観は勿論、耐擦り傷性、耐UV性、耐薬品性などに優れたクリアーです。

先ほどのマイクだと判り難いのですが、こちらだとデカールの段差があるのが判ると思います。現状では比較的滑らかですが、塗膜が完全硬化した後にはさらに段差が目立つ為、この後表面を#800~#1500で研いで段差を均し、再度クリアーを塗って対応します。

ちなみにスマホカバーの方は下記ページの社外記の方で紹介していますので宜しければご参照下さいませ。

iPhoneカバー デカール仕様

それではまた作業進行しましたら紹介させて頂きますね。どうぞもう少々お待ちくださいませ!

SHURE SM58-50マイク デカール作成&色確認

先日お預かりしておりましたSHUREのボーカルマイクSM58、50周年記念モデルです。

最初にイメージイラストを作成しておきましたので、次は実際に行う作業の準備を行います。

 最初にデータ上(画面上)で作成したイラストは横幅が34ミリくらいで、そこから上下2ミリずつサイズを変更した物を全部で6種類作成しました。

 それをプリントアウトし、実際にマイクに貼り付けて具合を確認してみます。

結果としては横幅36ミリが最初に作成したイメージイラストにも近い感じで丁度良さそうです。

 さらにそのデータを違うパソコンに移動し印刷します。いつものALPSドライプリンターですね。

デカールの印刷~作成については以下ページで紹介しておりますので宜しければご参照下さいませ。

1/43ポルシェミニカー用 デカール作成

 デカール専用紙に、同じサイズのイラストを4個印刷しました。

この中から一番出来の良い物を使います。黒は比較的綺麗に出来るので概ねどれでも大丈夫な感じです。

ドライプリンターでの印刷の場合、隠ぺい力の弱い物はインクリボンが重なる個所が濃くなって筋が見えたりする為、その点で今回のような(これでも)大きいサイズの印刷には気を遣います。ちなみにですが、当店で対応出来るデカール作成はこの程度のサイズが限界です(大きくなるとどうしても粗が目立ちますのでお受付出来ません)。

色については鮮やかな黄色=「#FFFF00」を参考色としてご指定頂いていまして、この色をCMYKにすると(0%, 0%, 100%, 0%)だった為(当初はY=90%と紹介していましたが100%でした)、今回はSTANDOXのイエロー原色そのままを使う事にしました。色見本の一番上にある真ん中の鮮やかな黄色がそうです。混ざり物の無い原色にはこちらも原色で!、みたいな感じでしょうか。

ただし原色そのままだと隠蔽力が悪いので、下色に白を塗って対応しようと思います。

来週中には本塗りを行い、さらにデカールの段差を平滑にする為に本体はもう一度クリアーを塗る予定です。

それでは作業進行しましたらまた紹介しますので、どうぞもう少々お待ちくださいませ!