車載液晶モニター&リモコンスイッチ塗装 完成

 大変お待たせしました!車載用液晶モニターの部品一式と、それのリモコンスイッチ2点の塗装、本日完成となります。

最初の状態も紹介しますね。

元々はグレー色で、一緒にお預りした自動車内装部品に合わせたベージュ色の艶消し仕上げでご依頼を承りました。

 各部品にはシボ模様があるので、今回はこれを活かすよう艶消しクリアーを塗り過ぎないように注意しました。

 また、元々あったこういった抉ったような跡は、

シボ模様を損なわないよう、部分的にパテを詰めたりして対応しました。

 元々がシボ模様なので、

 そういった簡易的な方法でも殆ど判らなくなってくれたと思います。

 金具の可動部分は外すと壊れてしまうようなので、今回はマスキングで対応しています。

同じ様にシール類もマスキングで対応しています。

PUSHの文字は塗装で行う事も考えていましたが、事前にデカールを使ってテストしてみると段差は殆ど目立たなく、またシボ模様も埋まらなかったのでデカールで対応しました。

PUSHのロゴは右にあるスイッチに対して少し下にありますが、これがオリジナルの位置となりますのでご安心下さいませ(元位置との誤差は±0.1ミリくらいに収まっていると思います)。

 各ボリュームも動く事を確認しました。

 小さいポッチも忘れずに塗っています。

リモコンのボタンは文字を入れ替えました。

こちらも最初の画像を紹介しますね。

元々は違う文字だった物を、

一旦黒で塗りつぶし、見本のボタンと同じ様なフォントで印刷して仕上げました。デカールの上には艶消しクリアーが塗ってありますので、使っていて印字が擦れると言う事も無いかと思います。

また今回はタッチアップ用の塗料(40g)も承りました。タッチアップ塗料は塗装をご依頼頂いた方のみの限定で、20gと40gのどちらかをお選び頂けます。詳しくはウェブショップにて紹介しておりますので宜しければご参照下さいませ(念の為ですが有料です)。今回のようにカラーコードの存在しない色にはお勧めです。

それでは後程完成のお知らせメールを差し上げますね。この度のご依頼、誠に有難う御座いました!

液晶モニター&リモコンスイッチ 本塗り

 先日下準備を行っていた車載用液晶モニターのカバーパネル類とリモコンスイッチです。

 最終脱脂を行い、プラスチックプライマーを塗ったら本塗り開始です。

 ちなみに殆どの部品はサラっとしたABS樹脂製ですが、こちらのみヌメリ感を感じますので、恐らくはPP(ポリプロピレン)かと思います。

 元々はグレーだったようですが、外面は色褪せてベージュのようになっています。

 まずはベースコートを塗布します。色はGeneral Motorsの「Dark Beige」(カラーコード:64DN)の配合データから作成し、それを基に調整しています。色の作成についてはこちらの記事で紹介しておりますので宜しければご参照下さいませ。

尚、画像手前の部品は色見本として一緒にお預りした物で、一応クリアーを塗る前に確認をしておきました。

 こちらはリモコンスイッチです。表面はペーパーを掛けましたがプリントされた文字は簡単には取れなかった為、無理に削るのは避けて足付け処理のみに留めています。

 プラスチックプライマー塗装後、黒のベースコートを塗布しました。

ベースコートが十分に乾いたら、工場の二階に移動してデカールの貼り付けを行います。

 予め作成しておいた型を使ってデカールを元の位置に貼り付けました。

 同じくリモコンスイッチも、

 こんな感じでデカールの貼り付けが完了です。

大抵はここまでを午前中に行うようにして、デカール(またはベースコート)を乾燥させている間に昼食休憩を取るというような感じとなります(なので昼食が17時になるという事もあります)。

 そして最後に艶消しクリアーを塗って本塗り完了です。大変長らくお待たせ致しました!

元々あるシボ模様を埋めないよう、クリアーはいつもより控えめに塗っています。

どの部品に関しても「指定個所以外はそのまま塗って構わない」との事でしたが、どうにも気持ちが悪いので一応各部マスキングをしています。

 シボ模様も良い具体に残せたと思います。

 割れていた個所や端の抉った跡なども目立たなくなっているかと思います。

 デカールはシボ模様も綺麗に残し、オリジナルな感じに出来たと思います。

 リモコンボタンも同じく艶消しクリアーを塗って仕上げます。

この後60℃40分程の熱を掛けて塗膜を完全硬化させ、さらに数日寝かしたら完成となります。どうぞもう少々お待ちくださいませ!

液晶モニター&リモコンスイッチ 下準備

 先日ロゴデータとデカールを作製しておいた、車載モニターのカバーパネルとリモコンスイッチ2個です。

 表面のシボ模様はそのまま活かすので、ナイロンブラシとシリコンオフで細部を清掃、#1300相当の布状研磨副資材(アシレックスオレンジ)を使って足付け処理を行います。

 格子の裏側には布が貼ってあったりするので、今回は下地処理を余り派手には行わず、脱脂に重点を置いて細部は密着剤を併用するようにします。

 また一部に亀裂があったので、

 構造用エポキシ接着剤(3Mオフホワイト)を使って固定しておきました。

 固まった後に軽くペーパーで研磨しておきます。

またその他ピックツールで抉ったような個所もあったので、そちらはパテを詰めて目立たないようにしておきます。

 脱脂清掃後、工場の二階に移動してマスキング作業を行います(画像の順番が違いますがイメージし易いようにしていますので気にされなくて大丈夫です)。

 こういったシールも残すよう承っておりますので、

 サイズを計測してIllustratorでデータを作製し、カッティングプロッターを使ってマスキングシートを切り出します。

 先にマスキングテープを貼ってから余分をカッターでカットと言う方法もありますが、溝がしっかりしていないと難しいのと、フリーハンドだと角のアールが綺麗に切れないので、時間があれば今回のような方法の方が綺麗に出来ます。何より被塗物に傷を付ける危険が無いので安心です。

 多少長さが違っても二枚を重ねたりすれば良いのでそんなに手間ではありません。

 この辺りの金属部分もマスキングで承っています。金具部分のカバーにも一部欠けなどが見受けられますので、外そうとは試みたようですが割れる危険があるのでマスキングで、と言う流れになったのだと思います。貼れる隙間が狭いので1ミリ幅のマスキングテープなどを使っています。

 フリーハンドで綺麗な円を切り取るのは難しいですが、これも径を測ってデータを作り、機械に切って貰えれば簡単です。いずれAIが進化すれば J.A.R.V.I.S.みたいに声を掛けるだけで切り取ってくれる時代が来るのではと(まあ今でも十分過ぎる程助かっていますが)。

 と言う感じでマスキング作業が完了です。

また今回はこちらの「PUSH」のロゴの再現も承っておりますので(画像は作業前の物です)、

先日作成したデカールを使い(こちらも画像は先日の物です)、

透明なフィルムを貼って位置が判るよう目印をつけ、元々あったPUSHの文字の上にデカールを貼り付けます。さらに剥がれないよう、その上からも透明なフィルムを貼り付けます。

さらに裏側にも透明なフィルムを貼り、元位置が簡単に判る転写シートの完成です。

本塗り時にはPUSHのロゴが消えてしまいますが、これがあれば簡単に元の位置にデカールを貼り付けられると言う寸法です。先日作成したインプレッサ内装パネルの照度マークと同じ方法で、ノギスで測るよりも簡単&正確に出来ます。

それでは作業進行しましたらまた紹介をさせて頂きますね。どうぞもう少々お待ちくださいませ!

液晶モニター&リモコンスイッチ ロゴデータ作製

先日よりお預りしております車載液晶モニターとそのリモコン部品となります。

リモコンのスイッチのロゴ入れも承っておりまして、塗装するのは下の段のスイッチで、それらに上の段のスイッチの「テレビ/ビデオ」と「電源」のロゴを入れます。

 今回は全く同じロゴを作るのではなく、似たようなフォントからそれらを探し出し、字間と縦横比を変更するのみとします。ロゴを一から作成する場合は「データ作成費」で、今回のように既存のフォント(またはベクトルデータのロゴ)を使う場合は「調整費」として費用を抑えられます。

ちなみにここで一番費用を落としたい場合は、普段仕事などでIllustratorを使っているご友人などに頼むのが宜しいかと思います。塗装も同じで、車の塗装屋さんなら大抵の物は塗れますので、お知り合いにそう言う方が居れば自転車の塗装などもお願いしてみるのが良いかも知れません。多分顔が引きつると思いますが(笑)。

 アンカーポイント自体は弄らず、字間とサイズと比率だけ変更して大体似たような感じのロゴが出来ました。

 こちらも同じくそれらしいデータが出来ました。

 ちなみにスイッチは上下の方向があるので、それを間違えないようにしておきます。

 ちょっと判り難いのですが、先程のロゴを、ドライプリンターで印刷してみました。

上の段の青い方はいつものデカールシートで、ただ今回はちょっと気になったことがあったのでいつもとは違うシートも試してみる事にしました。どちらにも白いインクで印刷されています。

 こちらがいつもとは違うデカールシートで、昔勘違いをして買った物があったので今回試してみる事にしました。

 通常はデカールシートの台紙だけが剥がれますが、こちらはシート自体が溶けてしまい、残るのはインクだけです(!?)。

ただやはりと言うか今回のような文字だとその形状自体を維持するのが難しく、また良くみると輪郭にガタが見られるので品質としてもちょっと不十分と感じました。違う場面ではいずれ活躍する時が来るかもです。ちなみにこちらもいつもの象のロケットさんで買える物です。

 結果としてはいつものデカール用紙と、デカールを柔らかくするマークソフターを使う事で対応出来ました。

今回は製品の素地にあるシボ模様をそのまま活かした仕上げにするので、その上にデカールを貼るとそこだけ模様がツルツルになってしまうのでは!と考えたのですが、マークソフターを使ってデカールを柔らかくしたら模様の溝に綺麗に入り込んでくれたので安心しました(尚、画像は貼付けのテストで本番ではありません)。

ちなみにUVプリンターであればこういった製品に直接印刷が出来るのですが、塗装後に行うのでミスは許されず、恐らく水平の位置出しが非常に難しいのでは・・・と思う次第です。もし「うちに任せて欲しい」と言う方がいらっしゃいましたら、是非お願いさせて頂きたいですのでご連絡頂ければと思います(まあどこもやってくれないと思いますが・・・)。

それでは作業進行しましたらまた紹介をさせて頂きますね。どうぞもう少々お待ちくださいませ!

液晶モニターカバーパネル 色確認

先日お預りしておりました車載用液晶モニターです。お待たせしておりましたが作業着手しておりますのでご安心下さいませ。

色はこちらの部品の近似色と言う事で承っていますので、色見本帳からこれに近い茶色を探します。

自動車の外装色にこういったソリッドカラーの茶色は殆どありませんが、一部内装用の色見本帳もありますので、その中から近い色を探します。

 それぞれの色見本には小さい穴が空いていて、

 それを作りたい色の部品に重ねる事で色の相違が判るようになっています。ただぶっちゃけ、これで色が判る程簡単な事では無いんですけどね(苦笑)。

と言う訳で、近似色としてはGeneral Motorsの「Dark Beige」(カラーコード:64DN)で、スタンドックスのサイトから配合データをダウンロードします。

 実際に色を作り、見本で確認します。

 塗料は乾くと表面も透かしも黒くなる傾向にあるので、色板にスプレーしてよく乾燥させます。

艶消しでの調色作業は、色を塗った後に実際に艶消しクリアー(2液ウレタン)を塗装し、本塗りと同様熱を掛けて完全硬化させてから色を確認する必要があります。ただしそうなると一回色を見る度に小一時間掛かってしまい、とても現実的ではありません。

ですので簡易的な方法としては、見本と色板両方につや出し材(シリコンオフや中性洗剤を混ぜた水等)を塗って色を確認するなどの方法を行います。

既にロゴ作製の作業も行っておりますので、後日そちらも紹介させて頂きますね。どうぞもう少々お待ちくださいませ!