アルファロメオヘッドカバー結晶塗装 完成

大変お待たせしました!先日本塗りを行っていた105系アルファロメオのヘッドカバーの結晶塗装、本日完成となります。

最初の状態も紹介しますね。

こちらが最初の状態で、今回の作業工程としては「洗浄→サンドブラスト処理→リン酸処理→洗浄→プライマー塗装→結晶塗装→140℃焼き付け一回目→140℃焼き付け二回目→凸部研磨→クリアー筆塗り→60℃強制乾燥硬化」といった内容となっています。

 色は黒となります。

 ホースパイプが繋がる個所の部品は外した状態で塗装していて、取り敢えず仮止めをしておきました。

ホースパイプが挿さる箇所は艶消しの黒で、またボルトも錆ていましたので同じように塗っておきました。

 凸文字はアルミ素地が露出している為、最後にクリアーを筆で塗ってあります。

 結晶目を近くで見るとこんな感じです。

オイルキャップを取り付けた状態です。

  オイルキャップは塗装はしておらず、既存のメッキを剥がさないよう汚れを取る程度に留めています。

それでは後程完成のお知らせメールを差し上げますね。この度のご依頼、誠に有難う御座いました!

ヘッドカバー凸部研磨

 先日本塗りを終えていた105系アルファロメオのヘッドカバーです。結晶塗装の二度焼きが完了しましたので凸文字部を研磨して光らせています。

範囲が広い場合はダブルアクションサンダーを使いますが、このくらいであれば最初から手研ぎ(当て板)のみで行います。エアーツールは作業が早いですが角を削り過ぎて丸くしてしまうので出来れば使わない方が良いのです。

本塗り作業委については以下記事からご覧いただけますので宜しければどうぞ。

アルファロメオヘッドカバー 結晶塗装 本塗り

そしてこちらのローバーミニ用の社外品ヘッドカバーも一緒に行っています。本塗りの内容はこちらで紹介しておりますので宜しければご参照下さいませ。

こちらは最初だけダブルアクションサンダー#120を使い、その後は同じく手研ぎで#120→#180→#240→#320→#400と空研ぎペーパーで順番に研ぎ出し、その後さらに布状の研磨副資材#320→#800を使ってアルミ素地を光らせます。この辺は技術云々と言うよりもひたすら前のペーパー目を順序良く消して行くという地道な作業となります。

その後はアルミ素地の腐食の進行を少しでも遅らせられるようウレタンクリアーを筆で塗ります。クリアー自体には金属に対する防錆効果はありませんが(そもそも防錆顔料が入っていないから透明な訳でして)、直接空気に触れないという点では効果が無い訳ではありません。

 ちなみにこちらは以前ご依頼を頂いたフェアレディZ32の樹脂製純正インマニカバーですが、同じようにアルミ素地にクリアーを縫った状態で数年経っても大丈夫でした。

その後はさらに同じパーツを、今度はキャンディーレッドでご依頼頂くという中々の猛者ぶりでした(笑)。以下に完成画像がありますので宜しければどうぞ。

Z32インマニカバー塗装 完成

それでは完成次第改めて紹介させて頂きますね。どうぞもう少々お待ちくださいませ!

アルファロメオヘッドカバー 結晶塗装 本塗り

 先日アルカリ洗浄槽に浸け置きをしておいた105系アルファロメオのヘッドカバーです。

全体にダブルアクションサンダー#120を当ててある程度のバリを削っておきます。

 その後ブラストボックスに入れて、

 サンドブラスト処理を行います。

 外したホースパイプ取り付け部には適当なパイプを挿し込みこちらも一緒に行います。

 その後リン酸処理→洗浄を行い、マスキングも行いました。

またヘッドカバー上面にある6カ所のボルト穴については、以前施工したジュリアのヘッドカバーではここも一緒に塗っていましたが、今回はそこに液体ガスケットを塗った跡があった為、オイル漏れ防止の為に結晶塗装は行わず塗装後に面研してアルミ素地を露出させて平滑にする事となりました。

 同じようにこちらも化成処理を行い、台にセットします。

 まずはプライマーを塗ります。

 オイルキャップ口はキャップの爪が引っかかるように溝があって、こちらは以前施工したジュリアのヘッドカバーの時と同様に結晶塗装は塗らず、艶消し黒で仕上げる事にしました。

 同じくホースパイプに挿す部分も艶消し黒を塗っておきます。

 艶消し黒が乾燥したらマスキングを行い、結晶塗装の本塗りを行います。

 ウェットに続けて6コート程を塗り重ねます。色は黒です。

 その後熱を掛けていくと100℃を超えた辺りから結晶目が出始めて、120℃~140℃程で20分程するとこのように全体的にチヂレ目が現れます。

 ぱっと見は硬化しているように見えますがまだこの時点ではグニュっとなってしまう状態で、この後は恒温機(乾燥炉)で140℃30分の本焼きを行います。いきなり窯に入れてしまうと塗膜が見えなくなってしまい、巣穴などから発生したブリスターを潰す事が出来なくなってっしまうので二回に分けて熱を掛けています。

結晶塗装が完全硬化後、凸部を面研して光らせたらクリアーを筆で塗って完成となります。どうぞもう少々お待ちくださいませ!

アルファロメオヘッドカバー 下準備

先日お預かりしておりました105系アルファロメオのヘッドカバーです。オイルが着いていたのでその後アルカリ洗浄槽に浸け置きしておきました。

 またガスケットが付いていたので、

 スクレーパーとワイヤーブラシを使って除去しておきます。

 ホースパイプ部分を取り外し、こちらも古いガスケットを除去しておきます。

 ボルトに油が残っていたので、こちらは洗浄液を容器に小分けして着けておきます。

 オイルキャップはスチール製で、こちらもかなりくすんでいましたので、

文字の周りはナイロンブラシとコンパウンドで、最後に全体を軽くポリッシャーで磨いておきます。余り遣り過ぎるとクロメートメッキが無くなってしまうので程々にしておきます。

ヘッドカバー本体の方はこの後サンドブラスト処理を行い、また別件でお預かりしているROVER MINIのアルミ製ヘッドカバーも並行して剥離作業を行っています。どうぞもう少々お待ちくださいませ!

アルファロメオヘッドカバー 結晶塗装承ってます

 先日到着しておりました105系アルファロメオのヘッドカバーです。この度のご依頼、誠に有難う御座います!

ご依頼内容は結晶塗装の黒で、内訳を以下に記載致しますと、

・サンドブラスト処理(標準仕様委)

・リン酸処理・プライマー塗装

・結晶塗装 黒

・「alfaromeo」凸文字部 研磨鏡面状仕上げ(クリアー筆塗り)

といった内容で、また上の画像のヘッドカバー左下着いているホースパイプ連結部の部品は取り外した状態でヘッドカバーと同じ内容で結晶塗装の黒に塗装します。またホースパイプが挿し込まれる個所も腐食が見られますので、そこはプライマーを塗った上で「艶消しの黒」に塗る予定です。

オイルキャップはアルミであれば磨いてある程度光らせられたのですが、今回の素材はスチールの為、激しく磨くと表面のメッキが取れて余計錆易くなってしまう為、軽く汚れが落ちる程度に磨いておく事にします。

以前施工したヘッドカバーで似た物があったので一応紹介をさせて頂きますね。

てっきり同じ物かと思いきや、沿っている部分など微妙に形が違います。7年前くらいに施工した物で、この時の記事には「アルファロメオジュリア」と記載してありました。ホースパイプの部分もちょっと違いますね。

それでは作業進行しましたらまた紹介させて頂きますね。改めましてこの度のご依頼、誠に有難う御座います!