エクシーガ内装パーツ一式塗装 完成

 大変お待たせしました!スバルエクシーガの内装パーツ一式の塗装、本日完成となります。

こちらが最初の状態で、元はプラスチック素地だったりシルバーのつや消しだったりとバラバラでしたが、

 センターコンソールパネルをつや消しの黒で塗装し、その他の部品はスバル純正色の「ピュアホワイト」(カラーコード:51E)の艶あり仕上げとなっています。

イメージが判り易いようそれぞれの部品を軽く乗せてみました。

 センターコンソールについては当初違う色もご検討されていたのですが、実際に装着した時に太陽光の反射を想定して今回のマットブラックに変更されました。

 艶あり個所のクリアーは高品位なタイプのクリスタルクリアーの仕様となります。

 艶消し黒は通常のベースコート黒+2液ウレタンの艶消しクリアー仕上げです。

 こちらのシフトパネルは元々塗られていた色か、もしくは樹脂自体に練り込まれていた顔料(または染料)によりブリード(ニジミ)が生じましたが、二回目の塗装ではそれも払拭出来ましたのでご安心下さいませ。次に塗る時は要注意ですね。

どれも内装部品とは思えない程の艶々になっていますので、車内の雰囲気は大分変って感じると思います。

それでは後程完成のお知らせメール差し上げますね。この度も当店をご利用頂き誠にありがとう御座いました!

エクシーガ シフトパネル 再塗装

 先日本塗りを終えていたエクシーガの内装パーツ一式ですが、こちらの部品だけブリード(ニジミが生じた為、再塗装を行っています。

 ニジミ止めシーラーを使用しようかと思いましたが今回は極軽度だった為、そのまま普通に塗装を行いました。

ちなみに酷い場合は全体がグレーになったり黄ばんだり、赤い塗装の場合はピンクになったりします。最近の板金屋さんはちゃんと計量器を使うので大丈夫になりましたが(多分)、昔はポリパテの硬化剤を目検討で行うケースが多く、硬化剤の入れ過ぎでパテを塗った部分が塗装後に変色するという事もよく見かけました(しかし板金屋さんは非を認めないと言う…苦)。

ちなみに塗装で使う塗料自体にもそういった注意事項はあって、例えばSTANDOXの塗料では一部のベースコート、具体的には「BLブラック」と「リアルブラック」はこのブリードが生じます。一般的な補修塗装の現場においては、最初に黒を塗ってからその上に違う色を塗ると言う事は殆ど無いので気にしませんが、自転車フレームなどのように色を塗り重ねる塗装の場合は注意が必要ですかね。

それではこちらも完成次第他の部品と共に改めて紹介させて頂きます。どうぞもう少々お待ちくださいませ!

エクシーガセンターコンソール 本塗り

 先日艶ありの白で本塗りを行ったエクシーガの内装パーツの一部で、こちらのセンターコンソールは「艶消し黒」で承っています。装着位置からして太陽の反射で眩しくなってしまうのを避けた感じだと思います。

下地処理は全体に空研ぎで#800(アシレックスレモン)で足付け処理を行っています。シルバーに塗られた個所は塗膜が薄い為、軽い足付け処理で下地が露出してしまいます。今回は大丈夫でしたが、以前同じような塗装で日産系部品がチヂレまくりで大変な思いをしました。

 アフターパーツを取り付ける為にオーナー様が加工した個所は#180→#240→#320→#400→#600で均してあります。

 プラス素地が露出した個所と、フチの裏側辺りにもプラスチックプライマーを塗布し、ベースコートの黒を塗装、艶消しクリアーを塗って本塗り完了です。

画像は既に本塗りを終えてから既に一時間以上経った状態で、ゴミが付くのが嫌だったので表面が乾くまで近くに寄らないようにして撮影はしていませんでした。静電気が凄いのに艶消しですから(磨けませんから)かなり気を遣いました。

 余り変わり映えしないかも知れませんが、目立っていた小傷等も綺麗になりましたのでご安心下さいませ。

セッティングがちょっと変なのは目立つ上面(天面)にゴミが付くのを避けたかったからと(当然ですが側面の方がゴミは付き難いです)、裏からじゃないとスプレーがアクセス出来ない個所があったので今回は横にして塗っています。これが艶ありだったら天面を上にして、アクセスし難い個所は下から塗るような感じにしていると思います。被塗物の固定方法もケースバイケースですね。

この後60℃40分程の熱を掛けて塗膜を完全硬化させたらこちらは完成となります。

白く塗った方のパーツで一部ニジミが出た物も再塗装して改めて紹介しますのでどうぞもう少々お待ちくださいませ!

エクシーガ内装パーツ 本塗り

先日サフェーサーの塗布まで完了していたエクシーガのセンターコンソール(モニターパネル)に着くメッキモールです。正面を#800で水研ぎをし、側面は布状の研磨副資材アシレックスレモンで研ぎ付けます。

その他の部品は同じく布状の研磨副資材アシレックスレモン(#800相当)で空の足付け処理を行います。

右側はシフトパネルで、今回はこれがちょっと問題を起こしました。

ダッシュパネルは大理石調?の水圧転写がされたような部品で、表面にはクリアーが塗られています。

エアコン吹き出し口のパネルはいつものようにクリアーが塗っていないシルバー塗装仕様です。使っている内に摩耗して下地が露出してしまうアレですね。

多少小傷があったので#400→#600→#800で均しておきました。元々チヂレ易い塗装なので塗装時には様子を見ながら気を付けて行います。

こういった場合の固定はいつもならクリップを二個用いていましたが、先日作成したワイドクリップのお陰で固定は一個で済んでいます。ただ塗っていて回ってしまうと言う…(次回から真鍮棒の固定をしっかりしないとですね)。

プラスチック素地の部品にはプラスチックプライマーを塗布し、ベースコートを塗って、さらにクリアーを塗ったら本塗り完了です。

色はスバル純正色の「ピュアホワイト」(カラーコード:51E)で、クリアーは高品位なタイプのクリスタルクリアーの仕様となります。

ピュアホワイトは白をメインに、ブルーとグリーンと黒が入っています。それ単体だと判り難いですが、比較的青味の強い白となります。

眩し過ぎて撮影がし難いのですが、チヂレも無く艶々に仕上がっていますのでご安心下さいませ。

車内の雰囲気も大分変るのではないでしょうか。

そして問題のシフトパネルです(問題と言う程でも無いのですが塗り直しは必要です)。

ベースコートを3回程塗った時点で他の部品に比べて染まっていない(隠蔽していない)個所が何カ所かあって、何かおかしいな・・・と思ったらどうやら「ニジミ」が生じている模様です。下の色が溶けて表面に浮き上がるような現象ですね。

家電製品などで黒い着色樹脂を「より黒く」と言う時にニジミ易い成分(主に染料)を入れられている物は時々見かけますが(実際何度か煮え湯を…)、車の部品でこれが起こるのは結構珍しいです。画像では一部ですが、これが部品全体で起こっています。こうなると延々黒が浮き出てくるので収拾がつきません。

以前紹介したようにニジミ止めシーラーを使えば防げる(事もある)のですが、既にベースコートを塗っているので間にそれを入れるのは避けたく、取り敢えずクリアーまで塗って一旦終了とする事にしました。

対処方法は判っていますので特に問題は無いと思いますが、少し時間が掛かりますので何卒ご了承下さいませ。

一番大きな部品のセンターコーンソールはつや消し黒で伺っておりますので、そちらも作業進行しましたらまた紹介させて頂きます。どうぞもう少々お待ちくださいませ!

サフェ入れ

お待たせしております。各パーツサフェーサーの塗布が完了しておりますのでご安心下さいませ。

上の画像はマツダガソリン用フューエルキャップで、全体を#120→#180で研磨してあります。

 フューエルキャップやガソリンタンクなどに使われる樹脂はPPやPAなど耐溶剤性の高い物が採用されますが、その特性上、塗装もし難い(密着し難い)と言う面があります。

谷のプレスライン部などは足付け処理がし難くなるので、プラスチックプライマーを塗る前に念の為火炎処理も行っておきます。

バーナーと専用ガスはウェブショップで販売も始めましたので宜しければご参照下さいませ(ただしセミプロ向けの製品なので通常は必要無いかと思います)。

 今回のキャップは凸凹が激しかった為、念の為サフェーサーは7回塗っておきました。

7回と言うと結構な厚みですが、フラッシュオフタイム(コート間の乾燥時間)をしっかり取ればSTANDOXシステムフィラーなら問題ありません(昔DUPONTのLEではかなり煮え湯を飲まされましたが)。

 並行してメッキパーツのサフェ入れも行っています。

こちらは先ほどのプラスチックパーツとは下地処理の方法は全く違いますが、最後に塗るサフェーサーは同じ物なので一緒に作業をしています。

同じくエクシーガの内装パネル(センターパネル)に装着されるメッキモールも一緒に作業しています。

他の部品も手が空き次第作業着手していきますのでどうぞもう少々お待ちくださいませ!