先日5回目のクリアー下塗りを終えていたロータススーパーセブンのプリプレグカーボン(ドライカーボン)製リヤフェンダーです。その後60℃40分程の熱を掛けて塗膜を硬化させておきました。
もう一度下塗りを行おうと思っていましたが、比較的良い状態だったので今回で本塗りに移行する事にしました。なので今までのようにダブルアクションサンダー空研ぎでは無く、当て板を使った水研ぎとしています。
フチまでしっかり足付け処理を行い、台にセットしたら本塗り準備完了です。
よく脱脂清掃し、エアーブローを行って埃を飛ばします。
色見本として一緒にお預かりしたノーズコーンも準備します。
今回の塗装は「カーボン素地を透かした仕上がり」にする為、こちらを見ながら塗り方を調整していきます。
色はメルセデスのグリーンメタリック(カラーコード:6836)で、これを樹脂で5倍に薄めています。小物塗装になってからは塗装カルテの作成はしていませんが、以前施工した時の記事に情報を残しているのでそれが後でとても助かります。
それをムラにならないよう塗り重ねていきます。
色板にも塗りながら透け具合を確認します。
ベースコートはトータルで5コート塗りました。
普通の塗装と違って面倒なのはメタリックカラーなのに下地が透ける事で、なのでベースコート中に中研ぎは出来ませんから(ペーパー目が残って見えてしまいます)、最初から最後まで一切触らずに仕上げています。
スプレー方向は縦横斜めに塗って塗りムラが起きないようにしています。カーボン目がガイドラインになるので丁度良いですね。
見本のノーズコーンと透け具合が同じ様になったら、
最後にクリアーを塗って本塗り完了です。大変お待たせしました!
クリアーは高品位なタイプのクリスタルクリアーの仕様となります。
クリアーを塗り終わって再びノーズコーンと並べて見てみました。透けた感じは良い具合になっているかと思います。
この後は一晩自然乾燥させ、後日60℃40分程の熱を掛けて塗膜を硬化させます。
それでは完成次第改めて紹介をさせて頂きます。どうぞもう少々お待ちくださいませ!