SENNHEISER E945 White&Gold

min170ゼンハイザーのボーカルマイク、E945です。今回はご依頼主様自らデザインしたロゴ入れも承りました。

mic166本体の色は「極力純白で」と言う事でSTANDOX原色の白(MIX570)を単色とし、ロゴはゴールドメタリックを塗装で行います。データはイラストレーター形式のファイルをそのまま入稿して頂きました。

min172かなり細かいのでデカールでの対応も想定していましたが、カッティングシートの作成が出来ましたので塗装で対応します。

mic175 足付け処理を行い、マスキングをしたら台にセットします。

mic177 グリルボールはペーパーだけだと細部まで足付け処理が出来ないので、ナイロンブラシとウォッシュコンパウンドを併用して作業しています。

mic178 ベースコートの白を塗り、マイクの中心にロゴとネームのマスキングシートを貼り付けます。

mic180 ゴールドの作り方は3種類あって、一つは以前施工したS-WORKSの自転車フレームのようなキャンディーカラーと、もう一つは元々ゴールド色に着色されたメタリック原色を使う事(STANDOXの場合はMIX806で、DUPONTだとAM78)、他にはシルバーメタリックと黄色を混ぜて作る方法です。

今回は着色されたゴールドメタリックを使う予定だったのですが、それだと少々クドイ感じがしたので、粒子の細かいSPFシルバーメタリックとイエローも使って上品なゴールド色を作ってみました。

mic181 SPFシルバーに黒以外の原色を混ぜて使うのは初めてなので、一応先に色見本に塗って様子を見てから本塗りをしています。

mic182 こんな感じでロゴ入れ塗装が完了す。

mic183 最後にマスキングを剥がし、クリアーを塗って本塗り完了となります。

mic184 白は原色そのままだと隠ぺい力が弱いので、下塗りには黒やオーカーなどが混ざった白を塗ってあります。

mic190 その後60℃40分程の熱を掛けて塗膜を完全硬化させ、数日寝かしたら完成となります。

mic191 白は純白で、ゴールドは上品な色味に仕上がりました。

mic192 まるで結婚式場で使われるような上品な配色となっています。

mic193 よく見るとト音記号とか多少ガタつきがあったりするのですが、その辺がまた手作りっぽくてとても良い感じだと思います。

mic194

mic196 mic195 シルバーメタリックとイエローを混ぜただけだとシャンパンゴールドっぽくなりがちですが、着色ゴールドメタリックも入れた事でゴールドの力強さも残せたと思います。またSPFシルバーの細かい粒子感のお陰で上品にも仕上がっていると思います。

mic197マイクの塗装のご依頼では比較的早めの納期を御希望される方が多いのですが、納期のご指定(短縮)は別途オプション費用(総額の3~5割)が必要となりますので、出来るだけ余裕をもってご依頼頂ければと思います。通常の納期は一ヵ月~一か月半くらいが目安となります。

ゼンハイザーマイク塗装承ってます

min170 先日到着しておりましたゼンハイザーのボーカルマイク、E945です。この度のご依頼、誠に有難うございます!

min171 ご依頼内容としては、マイク全体を白い白に、さらにオーナー様がデザインされたロゴとネームをゴールドメタリックの塗装で入れるよう承っております。

判り易いようにイメージイラストも作製していますのでそちらを紹介しますね。

mic163 マイクのイラストはテンプレートとして作成してある物があるので、それの色を変更し、ロゴデータを配置すれば簡単に出来るようになっています。

ちなみに私が独立しようと思って最初に始めたのはパソコンの「タイピング」の練習で、それまではキーボードを見ながら人差し指で打っていましたが、これからはとにかく文字を打つ量が増えると考え、「特打」(と言う当時有名なソフトがあったのです)でブラインドタッチを覚えました。OSはまだWindows3.1でした(懐…)。

その後は業務内容が車の塗装から「小物」に変わった事で、ロゴ入れなどの作業が増えましたから自然とIllustratorのソフトを使えるようになりました。と言っても殆どがトレース作業なので使える機能は極僅かなんですけどね。それでもかなり仕事には役立っています。

min172と言う訳で元のデータを使って早速マスキングシートも作製しました。と言うのもここまで細かいと機械がカット出来る能力を超えているので、もし上手く出来ないようならデカールでの対応も考えなければならないからです。そうなると費用も上がるので最初に確認しておく必要があったと言う事です。かなり厳しい箇所もありましたが、筆圧をわざと弱めにして二回に分ける方法で何とか綺麗に切る事が出来たと思います。

それでは作業が進行しましたらまた紹介させていただきますね。改めましてこの度のご依頼、誠に有難うございます!

ゼンハイザーマイク塗装 完成

mic156大変お待たせしました!ゼンハイザーのボーカルマイクe945の塗装、本日完成となります。

mic157ベースカラーはVW社の「キャンディーホワイト」で、SENNHEISERのロゴはSTANDOX SPFシルバー JLM-906を原色そのままで使用しています。

mic160 SPFシルバーは通常のシルバーに比べて金属感が強いのが特徴です。透かしは黒いので白地にロゴが埋まってしまうという事もありません。

mic158白への塗装は相変わらずの人気で、先日もライブイベントで使用するマイクもお納めしまして、現在も新たに二本のマイクが届いています。内一本はホワイトパールでしたが、全て白系と言う事でその人気が伺えます。ステージ上だと映えるのかも知れませんね。

それでは後程完成のお知らせメール差し上げます。この度のご依頼、誠に有難う御座いました!

ゼンハイザーマイク塗装 本塗り

mic149 先日到着しておりまいたゼンハイザーのボーカルマイクe945です。#800で足付け処理を行い、台にセットして本塗り開始です。

sennheiser3ちなみにグリルボールの網は普通にぺーパー(研磨紙もしくは研磨布)を掛けても細部まで足付け処理が出来ませんので、その場合はサンドブラスト処理(もしくはウェットブラスト)か、またはこのような感じでウォッシュコンパウンド(研磨粒子)とブラシを使って作業をします。

こういった場合は当店でも密着剤を併用しますが、それだけに頼ると塗装が数年後にペリペリと剥がれて来ますし、塗り上がったそれぞれを比較すると塗装の剥がれ方などは明らかに違います。売って終わりなら見えない部分の手間を抜いて金額を下げるのも良いと思いますが、オーナー様が付いた物に関してはその後のリピートも考えて手間を掛けておくと長くご利用頂けるのでは、と思っています。

mic150 ベースコートにキャンディーホワイト(VW社ニュービートルなどの純正色です)を塗り、十分に自然乾燥させてテープフリーな状態になったらSENNHEISERのロゴをカットしたマスキングシートを貼り付けます。

mic151 ロゴのシルバーは、今までは同じくVW社のリフレックスシルバー(確かLA7W)を使っていたのですが、今回は新しく導入したSTANDOX SPFシルバー「JLM-906」を使いました。

と言うか最初はその前に導入した同じくSTANDOXのMIX819を塗ったのですが、余りの隠ぺいの悪さにこのままでは見切りの仕上りが悪くなると考え直し、2コート目からJLM-906に切り替えています。こちらはすこぶる隠ぺい力も良いので1コート+2コート(計3コート)で済みました。

ちなみに現在ショッピングカートを整備中で、モデラーのような副業的な塗装屋さん向けにこういった塗料を小分けで販売出来るようにしようと思っています。目先の利益とかでは無く、30年後にはもう少し楽がしていたいなぁと思いまして(笑)。

mic152 マスキングを剥がし、クリアーを塗って本塗り完了です。お待たせしました!

mic155 ロゴのシルバー色は、下地を透かした3コートSPFシルバー程の金属感は出ませんが、それでも蒸着アルミフレーク顔料特有の質感は良い感じになっていると思います。

mic153 網の部分は中を空洞にしてエアーが通り抜けるようにしてスプレーによる塗装が細部まで行き渡るようにしています。

mic154それでは完成次第改めて紹介させて頂きますね。どうぞもう少々お待ちくださいませ!

ゼンハイザーマイク×2個塗装 完成

sen25 こちらもお待たせしました!ゼンハイザーのマイク×2本は真っ白で完成となります。

今回使った白はフォルクスワーゲン社の車体に使われているキャンディホワイト(確かLB9Bだったと思います)で、特にその車とお揃いの色に!と言う訳では無く、透明感のある純白っぽい白をという事でこの色を選ばせて頂きました。まあ殆ど原色の白だけで構成されていますのである意味純白のイメージには近いと思います。

sen24 「SENNHEISER」のロゴはガンメタリックで御指定頂いていまして、見る角度によって黒っぽくなったりシルバーっぽっくなったりと良い変化が楽しめるようになっています。グレーも上品で良いですがこういうメタリックな変化が味わえるのも良いですね。

sen23ちなみに今回のこちらはプレゼント用との事でして、あとは贈られた方に喜んで頂ければ、と言うところですかね。むしろ何も知らないよりもこういう色のラインナップは存在しないと知っている方が喜ぶというか驚かれる気がしますが(特注だと出来るらしいですがかなりの高額になるとの事で一般的では無いそうです)。

この度のご依頼、誠に有り難う御座いました!