バイク用アルミパーツ塗装 完成

bike10 大変お待たせしました!バイク用の(恐らく)ステップ部のアルミ鋳造パーツの塗装、本日完成となります。

最初の状態も紹介致しますね。

bike30元々はアルミ無垢の状態で、

bike31素地は砂型の梨地がそのまま残ったような状態でした。

bike11 あのまま塗っても艶のある仕上りにはなりませんので、「サンドブラスト処理→リン酸処理→プライマー塗布→サフェーサー塗布→完全硬化→研磨」といった工程で平滑な下地を作ってから上塗りの塗装を行っています。

bike12 折り畳みのステップ(タンデム用かも知れません)が着く個所はアルミ素地をそのまま残した仕様にしています。

bike13今回は【お任せコース】となりますので、塗装は塗りっ放しの磨き処理無しでの仕上りとなります。

bike14吊るして塗るとこういった肌にするのは難しいのですが、目立つ面を上(地面と水平)にした状態で台に固定して塗っていますので、塗りっ放しでも肌目の無いテロテロとした仕上りに出来ています。

それでは後程完成のお知らせメールを差し上げますね。この度も当店をご利用頂き誠に有難う御座いました!

バイク用アルミパーツ 本塗り

bike6先日サンドブラストを掛けてプライマー&サフェーサーを塗布しておいたバイク用の恐らくステップ周りに装着されるアルミ部品です。

その後熱を掛けて塗膜を完全硬化させ、全体を#600→#800の水研ぎで研磨します。

buke 何かしらシャフトが挿し込まれると思われる部分と、ステップが入るであろう個所のみマスキングを行い、台にセットします。

buke1 通常こういったパーツは針金などで吊って塗るのが一般的なのですが、それだとどうしても肌が悪くなってしまいますので、何とか工夫して最も見せる部分(目立つ部分)を地面に水平になるようにセットしています。以前施工したハーレーのフェンダーが良い例ですかね。仕上りもとても気に入って頂けたようで、近々新たなご依頼品が届く予定です。

buke2 塗り難い裏側は最初に台から外して先に塗っておきます。画像だと艶がありますがこちらはベースコートなので乾くと艶は消えていきます。

buke3 その後再び台にセットし、表面のベースコートを塗装し、最後に裏表一緒にクリアーを塗ります。

buke4 昔は私もこういったパーツは吊るして塗るのが常だったのですが、塗装の対象が小物になってからは固定方法にとても気を遣うようになりました。

buke5以前行っていた自動車補修塗装では「新車肌の再現」が基本だったのですが、今はテロテロに仕上げる塗り方になっています(「デロデロ」ではありませんので念の為)。

buke6それでは完成次第改めて紹介させて頂きます。どうぞもう少々お待ちくださいませ!

バイク用アルミパーツ サフェ入れ

bike こちらもお待たせしております。バイク用の、多分ステップ周りのパーツです。

アルミの無垢ならリン酸処理だけでも良かったのですが、恐らく表面にはアルマイト加工が施されていて(そうでなければアルミは簡単に腐食します)、さらに形がイビツだったのでペーパーでは無くサンドブラストを使いました。

bike1 金属同士の当たり面は塗装しないようにしますのでサンドブラストも当たらないようにマスキングしてあります。

bike2 その後リン酸処理を行い、よく洗浄して乾燥させます。

ちなみにこちらの記事を見た知り合いの方から、「アルミって塗っても剥がれてしまいません?」といったご質問を受けましたが、自動車部品としてアルミはもう一般的な物ですので全くそういった概念がありませんでした・・・。

アルミ素材への塗装は全然難しくは無く、むしろポリアミドとかポリプロピレンとかポリエチレンへなどの樹脂の方が色々大変です。

アルミ素材は無垢そのままと言うケースが少ないので、恐らくはアルマイト被膜をそのままで塗ろうとすると、それは難しいと思います。素材は鉄なのに、実は亜鉛メッキ層があって幾ら塗ってもパテが付かない!と言うのと同じです(今みたいに良いパテが出ていない時代からやっている板金屋さんなら判りますよね)。

bike3 と言う訳で、素地調整としてサンドブラストを行い、さらにリン酸を使った化成処理を行い、それ用のプライマー(と言う程でも無いのですが)を塗ればアルミでも全く問題無く塗装は出来ます。尚、ポリパテを塗る際には初期硬化時に熱を掛けないようにするのが密着させるコツでしょうか(これも散々煮え湯を飲まされました・・・)。

bike4 こちらの部品は表面に梨地があったので、さらにサフェーサーを塗って平滑な素地を作ります。

bike5裏側は車体に装着されれば殆ど目立たない筈ですので、サフェーサーはシンナーで希釈して極力肌が出来ないように塗って研ぎ作業を省くようにします(足付け処理は行います)。

サフェーサーを塗って艶が出るとやはりと言うか素地の粗さが目立ち、サフェ無しでそのまま塗っていたら結構残念な仕上がりになっていたと思いますので、念の為にやっておいて良かったと思います。

後日熱を入れて硬化させたらタイミングを見計らって本塗りを行いたいと思います。どうぞもう暫くお待ちくださいませ!

バイク用アルミパーツ塗装承ってます

bike30 先日到着しておりましたバイク用のアルミ製部品です。こちらは以前BMW MINIのメッキエンブレムの塗装をご依頼頂いた方で、今回はこちらを艶あり黒の塗装でご依頼頂きました。この度も当店をご贔屓頂き有難う御座います!

bike31 素材はアルミで、一見スベスベしているのですが、良く見ると表面には細かい凸凹があります。これにこのまま色を塗っても艶々にはなりませんので(中途半端に艶が引けたような仕上がりになります)、「サンドブラスト処理→プライマー塗布→サフェーサー塗布→完全硬化→研磨」といった工程で下地を作ってからの塗装となります。

bike32ただしこの裏面のサフェーサーを研ぐのはかなり大変ですので、サフェーサー仕上げのメインは表面のみで、こちらはサフェーサーは極薄膜のみで軽く表面を研磨(足付け処理)する程度に留めてコストを落とす事にしています。

それでは作業進行しましたらまた紹介させて頂きますね。改めましてこの度も当店をご贔屓頂き有難う御座います!