以前ご依頼頂いた案件で、作業内容と画像を纏めて再編集して紹介しています。
こちらはフェラーリ512TRのエンジンパーツ一式で、いつもの通り既存の塗装は経年劣化で剥がれてしまっているのでそれらを元のように再塗装で御依頼承りました。
オイルやカーボン汚れはアルカリ洗浄液に一週間程度浸け置きして洗浄します。
その後は廃棄するシンナーを貯めた溶剤槽に週間程度浸け置きし塗装を剝がします。ただこれは剥離剤のように強力では無いので簡単に剥がれてはくれず、なので途中でスクレーパーやワイヤーブラシを使って剥離の進行を補います。剥離剤は使い捨てですが、シンナーだと揮発して無くなるまで使い続けられるのでリサイクルと言う点ではとても優れているのです。
各部をマスキングします。サージタンクは2トーンカラーなのでグレーシルバーとレッドをそれぞれ二回に分けて塗装を行います。
そして最初にプライマーを塗布します。新車時の塗膜が経年劣化で剥がれてしまう一番の原因は恐らくこのプライマーが塗られていない為です。
インマニの方はそのままに見えますがこちらもグレーシルバーの結晶塗装で塗られています。
今度の塗膜は素地調整からプライマーの塗装まで行われているので新車時の塗膜よりも長持ちする筈です。