190ベンツエンジンヘッドカバー結晶塗装 完成

 こちらもお待たせしました!メルセデスベンツ190エンジンヘッドカバーも結晶塗装の赤で完成となります。

最初の状態も紹介しますね。

元々は結晶塗装では無く、半艶黒のような塗装が施されていました。

この型のヘッドカバーはマグネシウム寄りの為か、経年で素地に激しい腐食が発生し、塗装がボロボロになると言うのが定番となっています。

長期保管していると腐食してしまう為か、裏側にも塗装が施されています。これもボロボロと剥がれてくるので、表だけ処理をしてそのままエンジンに着けようとは思わないですよね。

なのでこちらのパーツはいつもお世話になっているブラスト屋さんにて、強力な直圧タイプのサンドブラストで表裏共処理して頂いています。

尚、バッフルプレートも塗装が着いていましたが、そちらは錆は出ていなく、折角の亜鉛メッキが取れるのは忍びなかったので溶剤浸け置きで剥がしておきました。ネジと一緒に同梱しておきましたので、ヘッドカバーの取り付けをお願いする整備屋さんなどにそちらも一緒に組み付けをお願いすると宜しいかと存じます。

 凸部は面研して光らせ、最後にクリアーを筆で塗っています。

 オイルキャップが着く当たり面はクリアーは塗らずそのままとなっています。

 今回はフィンと文字とがツライチでは無かったので、面研作業は結構大変でした(最初に気づかなかった私もどうかしていたのですが)。

最初に文字の方をある程度の所まで仕上げ、プレートをガムテープでマスキングしてフィンの部分を仕上げています。

それでは後程完成のお知らせメールを差し上げますね。この度のご依頼、誠に有難う御座いました!

W124メルセデヘッドカバー 結晶塗装 完成

benz130こちらも大変お待たせしました!メルセデスベンツW124のヘッドカバー、赤とシルバーグレーの結晶塗装で完成となります。

benz134プラグカバーの裏側に貼ってあったスポンジモールは新たに両面テープを貼りなおして元に戻してあります。

benz132 赤はフェラーリのヘッドカバーに採用している赤で、画像ではちょっとくすんでいますが実物はもっと鮮やかですので御安心下さい。

benz131プラグカバーに塗ったシルバーグレーもフェラーリのインマニやサージタンクに塗っている色と同色です。これにパイプなど補器類の黒が加われば引き締まってさらに良い色合いになる筈です。格好良いでしょうね。

benz133結晶塗装を近くで見るとこんな感じです。これが所謂「チヂレ目」で、ストラクチャー塗装や梨地など単なるザラザラでは無いのが判ると思います。まるで迷路ですよ。

それでは後ほど完成のお知らせメール差し上げます。この度のご依頼、誠に有り難う御座いました!

W124ベンツヘッドカバー 本塗り

benz121 先日サンドブラスト屋さんから戻って来たメルセデスベンツのヘッドカバーです。強力な直圧サンドブラストで腐食も根こそぎ削り落としてくれています。

benz122 ベンツやBMWで面倒なのが裏側に塗られた塗料で、古くなってくるとこちらもペリペリと剥がれて来ているのでこれもそのままでと言う訳には行きませんから、ここまでしっかりやって貰うには専門の方にお願いしてしまう方が確実です。自分でも何回かやった事はありますが、これが本当に大変でして・・・。

benz128先ほどの画像と比べると全体的に黒ずんでいますがこれは燐酸処理を行ったからですので御安心下さい。ちなみにこの時点までは昨日行っておき、本日は朝から本塗りを行いました。

benz123 と言うのも今回のマグネシウム系のヘッドカバーは腐食し易いのでプライマーも通常の物では無く耐蝕性の高い物を使いますから結構手間と時間が掛かります。ウェットオンウェットで一度に塗れない事も無いのですが、電食の為か巣穴が多く出来ているのでそこを筆で埋めていく作業も必要なのです。これによりかなり塗膜が厚くなる部分もあるので一度に上塗り(結晶塗装)まで行ってしまうと何かしらのトラブルが出る可能性が高いんですよね。

benz124 今回のパーツはかなり程度の良い物ですが、それでもこういった感じで巣穴が空いていたりササクレている場所が結構あります。こういった所にはスプレー塗装では中まで塗料が入ってくれないのでそこから腐食が再発してしまいますから強制的に筆でプライマーを押し込んであげる必要があるのです。また巣穴じゃ無くともスプレーでは入り難いところも同様にタッチアップしていきます。

benz129こちらはプラグカバーの裏側ですが、画像のようにヒビが入っている箇所も何箇所かあります。と言ってもこの部品ではいつもの事で宿命みたいな物ですから心配しても仕方無いかと思います。多分どの車を見てもこうなっている筈で、逆に私はこうなっていない物を見た事がありませんので・・・。

こういった箇所も同様にプライマーを流し込んでおきます。塗料が入り難いその下の辺もですね。

benz125 先ほど塗ったプライマーはエポキシ系なので一旦ガツンと焼いて完全硬化させ、続けて上塗りを行います。今回はヘッドカバーを結晶塗装の赤で、プラグカバーはグレーシルバーといったフェラーリエンジンの色の組み合わせで御指定いただいています。

benz126 そして熱を掛けて結晶目が出たら本塗り完了です。オイル注入口は最後に当たり面を面研しますので御安心下さい。最初の頃はマスキングしていましたがどの道段差を削るのと内側はキャップと干渉しない事が判ったのでだったらこの方が格好良いと思って今はこうしています。

benz127そしてプラグカバーです。白っぽく見えますがグレー色にメタリックが入っています。完全なシルバーと言うよりはグレーに近い濁ったシルバーですが、実物は画像で見るよりも発色が良くて綺麗です。ちょっと隣に並べて見てみましたが良い感じの組み合わせでした(まあ実際にフェラーリのエンジンパーツに塗っている色なので当たり前ですか。笑)。

取り外したバッフルプレートは洗浄して取り付けずに同梱しておきますが、プラグカバー内側に貼ってあったスポンジパッキンは元に戻しておきますね。来週半ば~週末までには完成出来る予定です。もう少々御待ち下さいませ!

W124ベンツヘッドカバー 旧塗膜剥離

benz120先日よりお預かりしていたメルセデスW124のヘッドカバーがサンドブラスト屋さんより戻って来ました。

早速近々作業着手しますが、開封するのは作業直前にしたいですので(酸化しますので)、中身の状態はもう少ししてから紹介させて頂きますね。どうぞもう少々御待ち下さいませ!

W124ベンツヘッドカバー 結晶塗装承ってます

benz117 こちらも本日無事到着しましたメルセデスW124のエンジンヘッドカバーです。この度のご依頼、誠に有り難う御座います!

benz118 このヘッドカバーはマグネシウム(合金)製で、全体的に腐食が出ていますがある意味いつも通りの状態です。塗膜が割れている所はそうですが、膨らんでいる所は全て下から腐食が出ています。

benz119プラグカバーの方も全体にブツブツとブリスターが出ています。

こうなると塗膜を剥がしただけでは確実に再発するので、一旦サンドブラストを専門で行っている業者さんに送って強力な直圧サンドブラストで腐食を根こそぎ取り除いて貰います。またその後の下地は耐蝕性に優れた浸透型エポキシプライマーで再発を抑えます。

尚今回御依頼頂いている色は、ヘッドカバー本体を赤の結晶塗装で、こちらのプラグカバーをグレーシルバーの結晶塗装で承っています。結晶塗装の2トーンカラーで、イメージとしてはフェラーリエンジンのような感じで、使う色もまさにその色で塗装します。以前の施工例がありますので紹介させて頂きますね。

benz97ヘッドカバーはこんな感じになる予定です。

ferrari18グレーシルバーはこんな感じです。グレーに見えますがメタリックも入っていて、その名の通り白と黒とシルバーを混ぜて作ってあります。

それでは作業進行しましたらまた紹介させて頂きますね。改めましてこの度のご依頼、誠に有り難う御座います!