レンジローバー1/18ミニカー塗装 完成

 大変長らくお待たせいたしました!先日組付け作業を行っていたAUTO ART社製の1/18レンジローバーのミニカー塗装、本日完成となります。

最初の状態も紹介しますね。

元々シルバーに塗装されていた物で、一部破損していた箇所があったのですが、部品取り用としてもう一台をご用意頂いたので、破損した箇所などはそちらを利用させていただきました。お預かりしたのは去年の暮で、完成までには5カ月弱となりました。

 色はランドローバー純正のナラブロンズ(カラーコード:825)となります。

 クリアーは高品位なタイプのクリスタルクリアーとなります。

 各画像はサイズの縮小以外は未加工となります。

 ドアを開けて見える部分も全て塗りました。

 蛍光灯での撮影だと色が明るく見えますが、

 自然光だと実車の色味に近く見えるかと思います(どちらもカメラの設定は買えていません。NIKON D200で同社マクロレンズ40mm ISO250 F4.5~5.5 S1/50~60くらいです)。

他にはストロボを使った撮影もしました(この場合はISO100 F14~16 S1/125です)。

 ホイールは艶消し黒に塗装しています。

 今回のミニカーは分解する際に破損した部品が結構ありましたが、部品取り用のもう一台のお陰で何とかなりました。本当に感謝です。

 再び自然光です。

 ボンネットにあるRANGE ROVERのバッジはデカールで再現しています。クリアー下に貼ってあるので最初の状態のように文字の一部がどこかに行ってしまう事はありません。

 リヤゲートの形状は一部を実車と同じような感じに変更して、下側に貼ってあったRANGE ROVERのロゴを上に持って来ました。

今回もやる前までは甘く見ていたところがあって、やはり一度組み付けられて完成している物を分解して塗り直すのは大変だと実感しました。

それでは後ほど完成のお知らせメールを差し上げます。この度のご依頼、誠に有難う御座いました!

KATOクレーンミニカー 窓作成&組付け

 先日黒色の塗装を終えていたKATO社製の1/50クレーンミニカーSR-250Riです。

その後塗りなおしていたパーツなどもあり、ようやく本日から組付け作業に入りました。

 まずは運転席の窓の取り付けです。

壊さずに外せたパーツもフチには接着剤で旧塗膜がくっついて残っているので、これらをカッターやペーパーなどを使って削り落しておきます。

こちらは塗装前の画像で、これらのうち二つの窓が破損してしまったので今回新たに作り直します。

本来であればこういった作業は本業ではないので社外記での紹介となりますが、色々混合してしまったので今回はこちらの日記で紹介しております。通常分解組付け作業や部品の製作などはお受付しておりませんのでご了承くださいませ(壊れたミニカー修理などのお問合せはされませんようお願い申し上げます)。

 破損した部品をスキャナーでパソコンに取り込み、画像加工ソフト(adbe Illustrator)を使ってデータを作成します。

 0.1~0.2mmでの調整なので画面上では判断が出来なく、とりあえず紙に印刷して枠の太さを確認します。

 ちょうど良さそうなデータからカッティングプロッターを使ってマスキングシートを作成します。レーザー加工機じゃないとできないかと思いましたが、アンカーポイントが少なかったからか意外と良い感じにカット出来ました。

 窓を作る為に0.2mm厚のプラバン(ポリスチレン板)を用意しました。

ちなみに本来ならPC(ポリカーボネート)かPMMA(アクリル樹脂)が望ましかったのですが、この厚みでその製品は無かったので仕方なくPS(ポリスチレン)を使っています。もちろんですがABSもありません(そもそもここまで透明なABS樹脂は出来ないのではと)。

 PSはシリコンオフで溶けてしまうので(耐溶剤がとても弱いのです)、脱脂には無水アルコールを使っています。IPA(イソプロピルアルコール)でも大丈夫かも知れません。

 アクリルポリウレタン樹脂塗料ではPSを侵してしまうので、ドライコートで溶剤を飛ばしながら塗っています。

 ・・・が、やはりダメでした。溶剤でPSの表面が溶けてしまい、密着しないのです(判っていましたがもしかして大丈夫かもと一応試してみました)。

 と言う訳で改めてマスキングシートを作り直し、今度は2Kエナメルの黒(STANDOX MIX412)を塗りました。所謂1コートソリッドです。

この後60℃40分程の熱を掛けて塗膜を硬化させます。

 ベースコートで塗った時はマスキングシートに塗膜が一緒にくっついてしまっていましたが(大丈夫そうに見える部分も裏から見ると白くなって浮いているが判りました)、今回は大丈夫そうです。

 マスキングを剥がしました。

ただどうしてもフチがガタガタしているので、

 一番良さそうな物の、辺の内側と外側を全て塗り直しました。0.3mmのエアーブラシを使い、こちらは普通にベースコートです。

 これで窓枠取り付けの準備が完了です。尚、新たに作った窓は右下にあるワイパーの上にある二つです。

 窓の接着には模型用の透明接着剤を使います。

ちなみにこういった物を一旦仕舞ってしまうと再度発見するのが難しくなってしまうので、パッケージはそのままで一部だけをカットして製品を取り出せるようにし、使い終わったらお店で売っているのと同じように壁のワイヤーネットに引っかけるようにしています。

天井に工業用カーテンレールを取り付けて、S字フックでワイヤーネットを吊るしています。こうすると在庫確認も一発なので、「買った筈なんだけどどこに仕舞ったんだっけ・・・」という事がなくなります。工具や文房具なども場所を分けてそれぞれ同じようにしています。

 窓枠を取り付けていきます。一番右の参画窓が新たに作った物です(綿棒はデカール記載の会社の電話番号を隠しています)。

 フロントガラスは隅に若干の割れがあったのですが、殆ど目立たないので再利用しています。

 こちらの後ろの窓も新たに作成した物です。

 ワイパー2本の内の一本は根本のピンが折れてしまっていたので、ブレード部分に両面テープを貼って補助してあげます。

 接着面積が小さい部分はエポキシ接着剤を使います。

 天井のフォグランプを取り付けました。すぐに着けると倒れてしまうので、硬化反応が始まるまで待ってから取り付けています。

バックミラー(ドアミラー)も同じようにして取り付けますが、うっかりこちらを触ってしまいそうなのでそれは後日にすることにしました。

一つ取り付けては乾燥(硬化or重合)待ちといった感じで、しかも一旦作業が始まるとキリが良くなるまで片付けられませんから、まだもう少し時間が掛かりそうです。

それでは作業が進行しましたらまた紹介をさせていただきます。どうぞもう少々お待ちくださいませ!

KATOクレーンミニカー デカール作製

 先日ご依頼を頂いていたKATO社製の1/50クレーンミニカーSR-250Riです。

少し前に分解作業も完了しましたので、旧塗膜剥離の前に各ロゴのデカールを作製しておきます。

 各ロゴは最初にIllustratorで作製しておいたので、それぞれを一纏めにして印刷の準備を行います。

 印刷に使うのはいつものALPS社製MD5000のプリンターで、ただ古い物なのでこれを動かすには昔のOS(Windows XP)が必要となりますが、ネット回線に繋ぐとウィルスが入り込んでしまう為、これ(とカッティングプロッター)専用のスタンドアローン機を使っています。IllustratorもVer.はCSと、全てが古いです(ただWin3.1から使っている身としては、これでも全然有難い話なのですが。笑)。

 まずはテストとして、黒の単色で印刷してみました。

 ここまでのサイズだともしかしたら細かい部分が潰れてしまうのでは?!と思っていましたが、元々貼ってあったデカールと遜色無く出来たので安心しました(ちなみにこれが駄目だったら以前お願いしたドライレタリング屋さんに外注依頼をする予定でした)。

 と言う訳で、各色に合わせてデカール用紙に印刷しました。

 「SUPERBOOM」「KATO」のロゴに使われた青は、日本塗料工業会(以下ニットコウ)の色見本帳の「G75-20L」でご指定頂いておりまして、こちらはALPSの「特色ホワイト」をベースに、沖の「特色ブルー」を3度重ね刷りしています。さらに白は「ベースホワイト」を重ね、下地を透けにくくしています。最後に「艶仕上げ」でクリアーをコーティングしています。レイヤーは3種類に分けています。

そしてこちらは小さくて見難いのですが、「つり上げ荷重65t」の赤です。

ご指定は同じくニットコウの「G05-40X」で、同じように「特色ホワイト」をベースに、「マゼンタ」を1度刷り、さらに文字抜きで「ベースホワイト」を特色ホワイトの上に重ねています。

後は「SR-250Ri」のグレーですが、こちらは当店にインクの在庫が無かったので、現在そちらを取り寄せ中です。既に黒でのテスト印刷は済んでいますし、MDプリンターでの印刷にとても詳しい知り合いの塗装屋さん(G-SHOCK塗装屋さん)に色味を確認して貰っているので問題は無いかと思います(色々とご教授頂き有難う御座いました!)。

念の為ですが、デカールの作製は塗装の付帯作業と言う事で、これ単体ではお受付しておりませんのでご了承下さいませ。

それでは作業が進行しましたらまた紹介をさせて頂きますね。どうぞもう少々お待ちくださいませ!

KATOクレーンミニカー塗装承ってます

 先日到着しておりました、KATO社製の1/50クレーンミニカーSR-250Riです。この度のご依頼、誠に有難う御座います!

 ご依頼内容としては、こちらの既製品のミニカーを、御依頼頂いた企業様の実車と同じ仕様に、と言う内容となります。

 塗装する部位はボディ全体とホイールなど殆どの範囲で、その他会社名などのロゴもデカール(またはドライレタリング)で再現します。

 横にスライドして出て来るアームも塗ります。ポール部分はトラ模様になる予定です。

リヤの梯子はステップになっているのかと思いきや、単に曲がって折れてしまっている物と思います(テールランプが上を向いているのは変なので・・・)。こちらも塗装の際に直しておきます。

 既に打ち合わせも終わり、各ロゴのデータも作製していますので、そちらも紹介をさせて頂きます。

 画像に写っている車体は、実車(ミニカー)のサイズに合わせているので、各ロゴもそのままプリントアウトして使えるようにしています。

 実車(1:1)とは別に、以前にも同じようなミニカーを作っていたようでして、今回はそれの資料も参考にしています。

実はこういった企業様からのミニカー塗装のお問い合わせは結構ありまして、ただ費用が余りにも高額になってしまう為か、当店でも御依頼に至ったのは今回が初めてです。

それでは作業進行しましたらまた紹介をさせて頂きます。改めましてこの度のご依頼、誠に有難う御座います!

メルセデスベンツSL1/43ミニカー塗装承ってます

 先日到着しておりました【Mercedes-Benz Collection】のメルセデスベンツSL1:43 のミニカーです。この度のご依頼、誠に有難う御座います!

 amazonにあるオフィシャルグッズサイトの説明は以下の通りとなります。


メルセデス・ベンツの誇り高きクラフトマンシップを凝縮した再現性の高いフォルムとディテールにこだわったモデルカーです。CADデータやデザインデータなど、実際の車両設計データを利用し、50以上のパーツを手作業で組み立てた、精巧な仕上がりになっています。ワイパーやドアミラーなど細かなエクステリアパーツだけでなく、インテリアのディテールにまでこだわった逸品です。AMGライン、LEDインテリジェントライトシステム、7G-TRONIC PLUS、19インチAMG 7ツインスポークアルミホイールなど、見る者すべての心を奪う、美しいロードスタープロポーションを持つ新しいSLの特徴や魅力を凝縮した再現性の高いモデルカーです。


 現状はブリリアントブルーで、今回はこちらをオブシディアンブラック(カラーコード:197)に、またクリアーは高品位なタイプの「クリスタルクリアー」の仕様で承りました。

 尚、塗装するのは1台だけで、もう一台は部品取り用に御用意して頂いた物です。

塗装するにはまず分解する事が必要で、ただミニカーの場合は実車(1/1スケール)と違って接着剤が多用されているので万が一の事を考えてとなります。

 ハードトップは収納では無く着脱式です。昔を思い出しますね(保管が大変だったのではと)。

 尚、同じ1/43のミニカーとしては以前ポルシェ911turbo Sを塗装しています。以下リンク先に施工内容を纏めていますので宜しければご参照下さいませ。

1/43 Scale PORSCHE

 ハードトップのピラーはガラス部分と一体となっているのでマスキングでの塗装となります。現状凄い肌ですが、今回の塗装ではこうはなりませんのでご安心下さいませ。

 既存の塗装も全体的によくありません。ゴミもそうですが、下地からブリスターらしき物が発生しているような・・・。

 肌も全体的にデロデロです。

 ボンネットも中々凄いです。

 内装は良く出来ていると思います。これが1/12とかだったらデカールとかでは無く本物そっくりに立体的に作らないと駄目なんでしょうね。

シートを含む内装は現車(本物)と同じとの事で、今回塗装するのは外装のみとなります。

尚、分解作業は本業(塗装)とは違うので社外記での紹介になるかと思います。最近もヘッドカバーの凸文字だけを作って欲しいといったお問い合わせがありましたが、そういった事は塗装の付帯作業と言う事で単体ではお受付しておりません。何卒ご理解の程をお願いいたします。

それでは作業進行しましたらまた紹介をさせて頂きます。改めましてこの度のご依頼、誠に有難う御座います!