ロードスター フォグカバー&リップスポイラー塗装 完成

road230大変お待たせしました!NCロードスター用の純正リップスポイラー&フォグカバーの塗装、本日完成となります。

最初の状態も紹介しますね。

road202最初の状態は樹脂素地の未塗装で、素地の表面は凸凹とした細かい梨地でした。

road231ザラザラとした素地に直接色を塗ってもこのような艶は出ませんので、今回は「二度塗り」と言う方法で施工しています。

road232通常は「研磨→プライマー塗布→サフェーサー塗布→完全硬化→研磨」といった工程で平滑な下地を作りますが、これが本塗り以上に手間の掛かる作業なので、今回は簡易的な方法としてサフェーサーの代わりに1コートソリッド(着色されたクリアーのような塗装)を行っています。

road233 1コートソリッドによる2度塗りはサフェーサーと違って「研ぎ」の作業が簡略出来ますので、余りシャープさを求めない仕上がりで、且梨地の目が細かい場合にはコスト面で有効です。

road234 塗色はマツダ純正色の「トゥルーレッド」(カラーコード:A4A)で、クリアーは高品位なタイプの「クリスタルクリアー」を使用しています。

それでは後程完成のお知らせメールを差し上げますね。この度のご依頼、誠に有難う御座いました!

ロードスター フォグカバー&リップスポイラー 本塗り

road222 先日グレーの1コートソリッドで下塗りをしておいたロードスターのフォグカバーとリップスポイラーです。その後熱を掛けて塗膜を完全硬化させ、表面を#800で研いで全体の足付け処理を行います。

road223 パッと見は綺麗なのですが、ザラザラとした素地の梨地の影響で表面は艶が引けたような状態で、またPP(ポリプロピレン)特有のペーパーを掛けた際の毛羽立ちが目立ちます。

road224 全体の素地調整を終えたら台にセットして本塗り開始です。

road225 若干でも下地が露出している個所にはスポット的にプラスチックプライマーを塗布しておきます。PPやPAなどのオレフィン系はプライマー無しでは確実に塗料が密着しませんので多少遣り過ぎるくらい念を入れておくと安心です。

road226 ベースコートにはマツダ純正色の「トゥルーレッド」(カラーコード:A4A)を塗布し、クリアーは高品位なタイプの「クリスタルクリアー」を塗って本塗り完了です。

road227 この色は初めて塗りますが、ソリッドカラーの赤ではかなり鮮やかな塗色になるのではないでしょうか。

road228 下塗りのお陰で、塗りっ放しでも艶々の仕上がりとなります。

road229フォグカバーはかなり狭い個所もあって、そういった個所は普通に塗っても奥まで塗料が届かない為、エアー圧を落として超至近距離で塗るようにしています。

よく純正塗装ではこういった奥まった個所にプライマーがしっかり入っていない為、その上から塗装を行う際に既存の塗膜の密着不良によりチヂレが生じたりしますが、今回は下地の段階からその点には気を付けて作業していますので問題ありません。

それでは完成次第改めて紹介させて頂きますね。どうぞもう少々お待ちくださいませ!

ロードスター フォグカバー&リップスポイラー 下塗り

road214 こちらもお待たせしております。ロードスターの純正フォグカバー&リップスポイラーです。

素材はPP(ポリプロピレン)で、下地処理はスコッチとウォッシュコンパウンドで足付け処理を行います。PPはとても油っぽいのでウォッシュコンパウンドが有効で、また今回はまず「下塗り」を行うので、スコッチも#800では無く粗目の#320を使っています。尚ペーパーは使いません。

road215 PPやPA(ポリアミド)などのオレフィン系樹脂はペーパーを掛けると傷の部分が毛羽立ち易く、サフェーサーであればむしろそれが良い投錨効果となるのですが、今回はサフェーサーでは無く1コートソリッド(着色されたクリアーのような塗装)での下地としていますので、極力それを抑えたいのです。

road216 表面に細かい傷が無数に入り、さらに樹脂の油っぽさがなくなると画像のように白っぽく見えます。

爪の部分など足付け処理がし難かった個所は火炎処理を行い、その後全体にプラスチックプライマーを塗って下塗り開始です。

road217 下塗りに使う1コートソリッドは上塗り用の塗料なので、本来であればいつもの本塗りの仕上がり同様艶々になりますが、素地の梨地はそのままなので画像のように変な仕上がりになります。

road218 またスコッチで付いた深い傷は毛羽立ち、上の画像のように細かいゴミが付いたような状態になります。

road219現状酷い状態に見えますが、この後熱を入れて塗膜を完全硬化後、表面を#800で研げば問題ありません。

road220梨地のザラザラが大きい場合にはこの方法は逆にひどい結果にしかなりませんが、今回のような細かい肌ならサフェーサーの代わりに上塗り塗料を使う事で下地を整える事は出来ます。

ただし上塗り塗料はサフェーサー程に切削性が良く無いので、この後の作業では「研ぐ」と言うよりかは「表面を撥ねる」と言う程度に留まり、結果として全体的なシャープさはどうしても劣ります。

今回のような曲線的なラインの部品なら余り目立ちませんが、平面的な形状の場合はやはりサフェーサーで下地を作る必要があります。

それではまた作業進行しましたら紹介させて頂きますね。どうぞもう少々お待ちくださいませ!

ロードスター フォグカバー&リップスポイラー塗装承ってます

road202 先日到着しておりましたNCロードスター用の純正フォグカバーとリップスポイラーです。この度のご依頼、誠に有難う御座います!

ご依頼内容はボディ同色のマツダ純正色「トゥルーレッド」(カラーコード:A4A)の単色べた塗りで、クリアーは高品位なタイプの「クリスタルクリアー」への変更で承っています。

road203樹脂素地の表面はいつもの様にザラザラとした梨地になっていて、通常はこれを「研磨→プライマー塗布→サフェーサー塗布→完全硬化→研磨」といった工程で平滑にしますが、今回は多少なりコストを考え、サフェーサーでは無く「2度塗り」の工法で対応する事にしました。以前施工したマツダアテンザのフロントグリル塗装の時と同じ方法で、サフェーサーで下地を作る場合に比べるとシャープさは劣りますが、一番手間の掛かる「研ぎ」の作業を省く事が出来るのでコスト的に非常に有効です。

ただし梨地の目が粗い場合にはこの方法では対応出来ませんのでその点はご注意下さいませ(何でも出来るという訳では無く、実際に施工した事のある物や実物を見てみないと判断は出来ません)。

それでは作業が進行しましたらまた紹介させて頂きますね。改めましてこの度のご依頼、誠に有難う御座います!