大変お待たせしました!先日本塗りを終えていたTOYOTA 2000GTヘッドカバー2個の結晶塗装、本日完成となります。
最初の状態も紹介します。
元々はこのような状態だった物を、
その後リン酸処理を行い、耐蝕性の高いエポキシ系プライマーサーフェサーを塗布しています。これは通常使うプライマーに比べて厚塗りが出来る為、今回の場合だと全体に多くあった巣穴を埋める役割を担っています。
先日下準備を行っておいたトヨタ2000GTのヘッドカバー二個です。
この型のヘッドカバーは当時はまだ鋳造技術が未熟だった為か全体に粗が多く、
巣穴が結構開いているので耐蝕性の高い浸透型エポキシプライマーサーフェサーを使用しています。
巣穴が残っていない事を確認したら60℃30分程の熱を掛けて半硬化させます。爪を立てると跡が残るくらいですね。
こちらは趣味で作成している壁時計の背板で、それぞれコート数(膜厚)を変えて結晶目のサイズを確認します。
これくらいが丁度良さそうなので、これを参考にしてヘッドカバーの塗装を行ないます。
全体に膜厚が均一になるよう、結晶塗装用の塗料=リンターの黒を塗布します。
素地が粗いので、それを目立たなく出来るようしっかり塗り込みます。
今回は塗り終わってから熱を入れてチヂレ目が出ていく状態をタイムプラスで動画で撮影してみました(思い付きで始めたので余りよく無く、次回またチャレンジしてみようと思います)。
この後は恒温機で再び120℃30分程の熱を掛けて二度焼きを行い、最後に凸部を研磨してアルミ地を光らせます。
それでは完成次第改めて紹介をさせて頂きます。どうぞもう少々お待ちくださいませ!
先日お預かりしておりましたトヨタ2000GTのエンジンヘッドカバー二個です。その後アルカリ洗浄槽→溶剤槽浸け置きをして塗膜を剥離しておきました。
溶剤槽に入れただけでは綺麗に剥がれてくれないので、ワイヤーブラシやスクレーパー等を併用しています。
尚、手前のヘッドカバーは腐食が酷かったので、
尚、マグネシウム合金等腐食が再発し易いヘッドカバーの場合は、ブラスト専門店に委託して強力な直圧ブラストをお願いしています(私としてはその方が楽なのですが、往復の送料も掛かるのでどうしても費用が上がってしまうので、御希望される場合やここぞという時としています)。
その後リン酸処理を行い、よく乾燥させておきます。今回は丁度熱を入れる物があったので一緒に恒温機に入れておきました。
この型のヘッドカバーは一部研磨がし難い箇所=通常出っ張っている所が凹んでいる所があるので、塗装の前にアルミを露出させる部分を粗研ぎしておきます。具体的には#80→#120のダブルアクションサンダーで機械研ぎ後、やり難い箇所を手研ぎ#120→#180で仕上げておきます。
各部のマスキングを行います。ちょっと判り難いのですが、塗装後に研磨がし難い場所は黄色いマスキングテープが貼られた凸フィン部ですね。
この後タイミングが来るまで埃が乗らない場所で保管しておきます。
それでは作業が進行しましたらまた紹介をさせて頂きます。どうぞもう少々お待ちくださいませ!
先日到着しておりましたトヨタ2000GTのヘッドカバー2個分です。この度も当店をご贔屓頂きありがとうございます!
どうやら既に腐食が発生した状態の物に、そのまま上から結晶塗装を重ねたように見受けられます。
ネットオークション等で「サンドブラスト&塗装済み品」 のヘッドカバーが比較的安価で販売されていますが、そもそも下地の状態(塗装前の状態)の画像が無いので、見た目は綺麗でも軽くサラッとしかサンドブラストをしていなければ、この様に腐食は簡単に再発してしまいます。まあそもそもプライマー塗っていない時点でどうしようも無いのですが・・・(私的な見解ですが、金属素地に直接塗れる上塗りは存在しないと思っています)。
目が細かくて判り難いのですが、よく見ると一応結晶塗装なのが判ります。
御依頼内容は黒の結晶塗装で、状態が悪い方に関してはサンドブラスト(軽め)も行う予定です。
以前施工した時の画像を紹介します。
この時も2個を同時に御依頼頂いていて、今回の作業内容もこちらと同様となります(追加で一個のみサンドブラストを行います)。
それでは作業が進行しましたらまた紹介をさせて頂きます。この度も当店をご贔屓頂きありがとうございます!
尚、現在の御依頼状況もかなり多くなっておりまして、納期は大よそ三か月~六か月くらいが目安となっております。フェラーリヘッドカバー結晶塗装のお問合せが非常に多いのですが、さすがに六か月間お待ち頂くのは難しいようで、ご不便をお掛けして申し訳御座いません。何卒御理解頂けますようお願い申し上げます。
大変お待たせしました!先ほど紹介したヘッドカバー×2と一緒にお預かりし、先日本塗りを終えていたトヨタ2000GTのFRP製エアークリーナーボックス蓋の塗装、本日完成となります。
最初の状態も紹介します。
それらの割れた箇所はエポキシ系の接着剤やプライマーサーフェサーで抑え、
さらに全体を「研磨→サフェーサー塗布→完全硬化→研磨」といった工程を2回程行って下地を整えています。